表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
使えない祝福とぼっちな俺  作者: woki
フロンティアな俺
52/118

隠れる俺

 いや〜危ないとこでしたわ。

 あれからエバとドナドナを茂みから連れ出し、家に続く道に急ぎ足で歩いた。

 そしたら、何か嫌な予感がしたので少し街道から外れ隠れていると、先ほどの騎士が2騎街道沿いをウロウロしていた。

 まあ、当然だよね。俺もあれで誤魔化せたなんて思わないもの。

 少し時間が掛かるが街道を歩かず森の奥から家を目指すことにした。幸いなことに家に至る道からそれほど遠くは無かったからね。


 日が落ちる前に街道近くのビバークポイントに辿り着き、ここに一泊することにした。



 これからは街道を極力使わないほうがいいな。

 ただ、今は見つからないかもしれないが近い将来、家がバレることは覚悟しないといけない。

 彼奴等の目的は良くわからないが……


 友好的に話ができるのか。

 逃げる場所を確保するか。

 抵抗するための武装化か。


 何れにしてももう少し情報が欲しい。

 当面はあの村の人々の心を開いてもらって情報を引き出し、いざとなったら匿ってもらう関係性にしておきたい。


 しかし、街道を使えないのは痛いな。


 家から街道へは南に10㎞。そこから西に向かい少し南にカーブしている街道を15㎞歩くと廃村へ。廃村から村へは8㎞。大まかにはこんなところだろう。

 家から西南西に向かって切り拓いていけば村に辿り着くかもしれない。


 ……あの村の女の子なんだっけ。アルマって名前だっけな。

 元の世界では高校生の時に死に別れた恋人の優子以外の女にはあまり目をくれなかった。まあ、可愛い子や露出の高い女を目にしたら目で追うことは当然したけど、心が動くことは無かった。

 ただ、アルマは俺の琴線に触れるようなものがあった気がした。


 ……ぼっち生活が長すぎたことによる反動でそう感じただけのような気もするが。


 ビバークポイントのシェルターで寝転がりながら、夢の中でアルマの女の香りを感じた時の心の高鳴りを聞いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ