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ソウルフードな俺
我が故国ニッポンには世界に冠たる醗酵食品の文化があることをお忘れかな。
そう大豆と醗酵これを掛け算すると夢にまで見た醤油が出来るのだ!
(でも、醤油なんぞ作ったことないぞ)
材料は…
大豆、小麦、麹、塩。
「NO!塩はない…」
初っ端から計画は崩れ去った。
(折角授かったこの能力が活かせない。塩がなければ味噌も作れんし)
「そうか。納豆という手もあるな!」
大豆と納豆菌か…
米の藁がないな。燕麦の藁でもいけるかな。
藁を煮込む。大豆も柔らかく煮て藁に包み、納豆菌発生と増殖を祈念し真言を唱える。
穴を掘っておき大きな葉っぱにくるんで埋める。その上で焚き火をして地中の温度を醗酵に適した温度にする。
魔法を使っても醗酵を促進できる環境にしておいたほうが良さそうだしね。
2日後取り出してみる。
(おっ!糸引いてるじゃないの)
醤油がないので少し物足りないが故国の味が再現出来て少し嬉しい俺だった。
ちなみにその後採取した菜種油を少し入れても風味が出て美味しくいただけました。
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