人生の失敗
私達は今、勝平の家に集まり四人で会話をしているのだが...顔が熱い!
何があったのかと言うと...
「人生について語ろう!」
勝平がこんな事を言い出したから...
「人生について...って言われても何を語ればいいのよ...」
「今まで生きてきて失敗したなって思った事を反省してこれからに活かそう」
「おぉー!僕はいいと思うよ」
「洋太はノリノリね」
「...」
「信司どうしたんだ?なんか言えよ」
「僕は...あいつらと過ごした日々が1番の失敗だったよ」
「もしかして...」
「僕のことをモノとしか見ないあいつらなんか」
「「「......」」」
皆無言になってしまった
「ご、ごめん、こんな話をしてもつまらないよね...それどころか嫌になるよね、僕なんか」
「そんなことない!」
勝平は信司の言葉を途中で遮り、そう叫んだ
「え...」
「お前の話...ちゃんと聞かせて欲しい
辛いなら辛いって言っていいんだ...」
「勝平...」
(私はこの時、腐った何かを考えそうでヤバかった...最低だ私)
しばらくして信司が話を始めた
「僕は小さい頃から叔母や叔父に躾をされてたんだ...」
「しつけ?」
勝平は前に私に信司は虐待されてると言っていたけど...
「そう、間違ったことをすれば叩かれる」
「それは俺にも...」
「バットは痛かった」
「え...」
「あの人達は俺の事をサンドバックにしか思ってなかった」
「そんな...」
洋太はあまりに残酷な言葉に顔が下を向いてしまった
「俺が痛くて泣いてるとあの人達は喜んでたよ...疲れ果てて泣かなくなると解放されたよ。それから泣かないようした。そうすれば、すぐ解放されると思った」
「思った...って事は」
「解放どころか悪化したよ...」
「親はどうしたんだよ...息子がそんな目にあってるのに助けなかったか」
「親とは別々に暮らしてたんだ...」
「どうして...」
「それが...家のしきたりだったんだ」
「なんで親と離れ離れに...」
「親だと甘やかす、だから代わりに叔父達が育てる...らしい」
「そ、そんなの...おかしい」
「そうかもね」
「そうかもねってお前...」
「だって僕はこれが当たり前だと教えられてきたから...」
「...」
「それに僕は叔父達が親だと思い込まされてたからね...」
「ひどい」
思わず私は声を漏らした
「でも、もう終わったんだよな」
「そうだよ...高校卒業する時に本当の親が躾...虐待に気付いて助けてくれたんだ」
「そうか、良かった」
勝平は信司の言葉に安堵した
「うん...良かったよ、おかげで皆に出会えたんだから...」
「「「!?」」」
「どうしたの皆?」
私達は3人は照れて信司に見せられる顔じゃなかった...
唐突に終わります