鼻水
今日もどーでもいい会話をして
結局解決せずに終わります
「この前さ、授業受けてるときに私語がうるさい奴いて迷惑だったんだよ」
勝平が真面目なことを言っている
それに対して私は
「アンタが授業を真面目に受けてるようには見えなかったんだけど...」
「いや、俺も別に真面目に聞いてるわけじゃないんだけどさ、何かうるさいのは凄く気になるんだよね」
「ん~まぁわからなくもないけどさ」
「そのうるさい奴らが俺の後ろでさ、どーでもいいゲームの話がうるさくて...」
「運が悪かったと思って諦めるか、注意する位しかないんじゃない?」
「いやそこで、注意したらさ俺、真面目になるじゃん...」
「あぁ...なるほど、真面目じゃないのに注意して寝てたりしたら...何なんだコイツって注意した人に思われるものね」
「うん、気になるけど俺自体真面目じゃないから、注意も出来ないんだよね」
「なら諦めるか真面目になりなさい」
「真面目になっても問題があるんだ」
「なに?」
「鼻水」
「はぁ?」
「俺は苦手だけど分かりそうな授業だけ真面目に聞いてるんだ」
「ふむ」
「だけど、この前...」
「はい、じゃあこれがこうなってああなるから...」
(うわ、難しいな~)
「で、これがこ...「ずびーー」...でこうな「ずびびーー」なりますね」
(ふぁっ!?)
後ろを振り返らずともわかってはいた
鼻水をかむ音が聞こえて先生の声が聞こえなかったのだ
(嘘だろ...来週中間テストだから真面目に聞かないといけないのに...)
「であるからして、こ「ずびびーー」...」
(先生の話止まった!)
「こ、これがこう...「ずびびーーびー」...」
(あ、進まない)
「時間がないからこれは再来週にしましょう、中間テストは前回までの授業ですからしっかり勉強してきてください」
(あ、終わった)
「なんて、事があってさ」
「ふーん」
「鼻水は風邪とか生理現象みたいなもんだから仕方ないけどさ...授業聞けないのは困る」
「そうね、でもこれ解決策はないわよ」
「そうなんだよね」
「諦めなさい」
「諦めました」
鼻をかむ
かむって漢字変換出来ないんですよね...
手偏に鼻らしいんだけど。