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ほのゆる  作者: beatsryo
3/11

キチガイ

「やぁやぁやぁ!勝平君元気かな!わしは元気じゃぜよ!」

うるさい奴が現れた!

俺の脳内でRPGの敵キャラが現れた

「うわ、信司だ」

「きみぃ~僕と会うのが嫌なんですか?イメケンだから!」

「イケメンだからじゃない」

「私の顔がブサイクですって!」

「いやブサイクとも言ってないんだけど」

「普通か...」

「急に落ち着いたな」

「僕だってね、かっこいいって言われたいんだよ」

「一人称ころころ変わるな...ハイハイかっこいいかっこいい」

「ヒャッハー」

俺は飛び出していく信司をなんとも言えない顔で見ていた

俺は信司の事は苦手だ

でも嫌いじゃない



信司は昔、虐待を受けていた

それが大学生になってから開放されたらしい

だが、何も知らない周りからは

「キチガイ」と呼ばれている

俺も相手にするのは難しい

さっきも「うわ」って言ってしまったし...

だが虐待から開放され楽しい日々を送っているのだろう

だからこそあの楽しそうなテンションの高さを下げさせるのは、少し抵抗がある



「ただいま!勝平」

「おかえり、そろそろ授業始まるぞ」

「わかった!」

テンションは高いけど基本は

素直で良い奴なんだよな...




お昼休み




あれは信司と勝平?

何を楽しそうに話してるのかしら

「これどうかな?」

「おぉうまいよな」

「もっとたべて」

「ネギがヤバイ」

「アンタ達何してるの?」

「お、優希いいところに...にやり」

「私にとっては最悪かもしれない...」

信司はおもむろにお弁当に入ってるネギを差し出しながら

「僕のネギを食べてくれないか、かっこ意味深」

「語尾が最悪なんだけど...ホントにネギかよ」

「信司のネギうまいんだよ、かっこ意味深」

「なんで意味深つけるのよ」

信司と勝平の語尾文句を言いながら私は大きめなネギを食べた

「お、おいしい」

「やったー!」

「凄い甘い...」

「信司の実家で作ってるやつらしいぜ」

「へー凄い」

「えへへ、ありがとう」

その笑顔から私と勝平は

信司の事を...

守りたい、この笑顔

と思った

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