三話
ルルルルルルルル・・・ルルル・・・ガシャ
「はい?」
「あの、昨日美容室に来ましたよね?少しお話がしたいのですが。」
声は透き通ってる感じ。
「あの・・・何のことですか?」
「えっ?」
え、この人知らないの?
「昨日、美容院に来て店員にひどいことを言いましたよね?」
「それ、あたしじゃないです。」
何なの?
「でも、写真の裏にこの番号が・・・。」
「それって髪の短い女が写っていませんか?」
確かに短い・・・。
「はい。」
「それ、姉です。ごめんなさい。」
お姉さんなのか・・・
「お姉さんとお話できますか?」
「なぜですか。」
昨日のこととか、お金のことをお話したいので。」
「すみません、今姉は居ないんです。」
「でしたら、お金を返してほしいんですけど・・・。」
「いくらですか?」
「11,080ウォンです。」
そのくらい返してくれるよね。
「分かりました。明日、返しに行きます。」
「あ、この写真のことなんですけど、一緒に写っている男性、ご存知ですか?」
「男?ジュンさんじゃないですか?キム・ジュンさん。姉の恋人の方ですけど。」
「分かりました。おりがとうございました。」
ピッ
「どうだった、スヨン。」
あんたがやれよ。
「明日返しに行くってよ。」
「よかった~!」
ハハハ・・・
よかったね。
~次の日~
「返しに来なかった・・・。」
マジでか・・・。
「でも来たよ。」
は?
「どういうこと?」
「また同じことの繰り返し。」
何なんだよ。
「そういう時は警察を呼ばなくちゃ。」
「だよね。思った・・・。」
ドンドンドンドンドン!
何?
「開けろ!警察だ!」
「スヨン、何なの?」
どうしよう・・・
「エシム、何かした?」
フルフルフル・・・
ですよね。
「何ですか・・・?」
ガチャ
「ハン・エシムさん居ますか?」
「あたしですけど・・・。」
「署までいっしょに来てください。」
「あたしも一緒でいいですか。」
「はい。」
何なんだよー!