表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美真由  作者: jin:A
2/4

第一話

「えー!それはちょっと悲しいなぁー。」

エシムが言った。

「何よ。あんたに口出しされたくないんだけど。自分で小説書いてみなさいよ。」

ったく、何が「スヨンのファン!大ファン!」よ。口出しばっかりじゃない。

「ねー、スヨンー。」

「何?」

「怖いよ、スヨン。うん、あたし日本に行きたい!」

「は?あんたにそんな金があるわけ?あるんだったらもうちょい広いマンション借りてくれない?」

「やっぱ、怖い・・・・。」

「ほら、ふざけたこと言ってないで、夕食の支度しなさい!」

「はーい。」

「今日のご飯、何?」

「もやしスープとキムチ。食べたければご飯もどうぞ。」

というか自分で作ってくれないかなー。

「ご飯、どこ?」

「自分で作れ、そんぐらい。」

もーいや。こんな生活。新しい仕事探さなくちゃ。

「ねぇ、エシム。新しい仕事探そうと思う。」

「え!?小説家は?」

そーだよ、私は小説化だよ。だから新しい仕事がほしいんだよ!

「やめる。」

「小説家のまんまでいいと思う。」

「どっちかというと新しい恋見つけようとしてるでしょ。」

ばれた、さすが親友。

「ばれた、さすが親友、とか思ってるんでしょ。顔に出てるよ。」

もう、いつもは鈍いのに、こういうときだけ鋭いんだから。

「それで?あんたの職場、美容室だっけ?どうなのそこ。」

「うへへ。」

「きもいよ。」

エシムはソウル市街の有名な美容室むで働いてるんだよ。

たしかに、あそこはエシムみたいな美人がたくさん働いてるけど・・・・。

みんなフツーの子だよ。エシムみたいに天然じゃ、ない。

私も、エシムに家で髪切ってもらうから分かるけど、切るのは上手だよ。身の回りの手入れも上手だけど・・・・・・。

あ、自己紹介が遅れたね。

私は、ウ・スヨン。妖怪美真由の子供だと思うから、美真由の小説を書いてる。あのね、私の両親は、私が三ヶ月か四ヶ月のときに交通事故で死んじゃったから、知らないんだけどね。妖怪美真由は、妖怪の中では一番手強いんだよ。だって、人間にしか見えないのに、火とか水とかなんでもあやつれるし、爪はのびて武器にできるし・・・・・。強いでしょ?私は、火が操れるんだ。エシムには秘密だけどね。

エシムっていうのは、ハン・エシムのこと。私たちは25歳だから、二年前か、23歳のときまでモデルをやってたんだよ。あたしの知っている中では一番の美人、だと思う。

けど、天然すぎて、男と付き合ってもすぐ別れちゃうし、初体験もテキトーだったらしいよ。けど、中学生のときに町で有名な不良だったって聞いたから、びっくりだよ。

「あたし、もう寝るね。おやすみ、スヨン。」

「あたしも寝よーっと。おやすみ、エシム。」

おやすみなさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ