扉は通るためのものか 作者: 蓮薔薇 揺麗 掲載日:2024/02/13 扉を開けるな 警告が鳴り響く 扉は確かに開いた 鍵は合っていた それでも簡単に入るわけにはいかない 扉の奥にいる少年が 間違いなく私を止めようとしている 年老いたような白髪が舞う 少年に睨まれる理由は思い当たる 私がこの扉を通らないようにしている 薄汚く老けた少年が私を戻そうとする 私は通らなければならないのに 戻る必要があるのに 少年は少年であるが故に私を止める 扉を超えた先の現世へ向かう私を 後悔したいつかの少年は止めるのだ