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死獣神~腸の書~  作者: 天馬光
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双鳥の宴(5)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の変化の物語。

「綺麗なバラにはトゲがある。ですよね? 雲雀さん」


「せやな。デコデコ」

 そこにいたのは、眠っているはずの朱雀だった。


「な、何故? 何故君がここに!?」


「アーホォ。あんなあからさまな罠に引っかかるか。飲んだフリして狸寝入りこいてただけや、ボーケェ」


「君らはいったい……!?」


「あんたみたいなクソに語る名なんてないわ。ただ、うち個人として言いたいことは山ほどあるから……冥土の土産に聞いてけやぁっ!」

 その言葉の直後、度重なる暴言によって怒りの炎がメラメラと燃えている朱雀は、お世辞でも容姿が整っていない卓志に、情け容赦なくニードルやブレードトンファー等による怒涛の猛攻と罵倒を浴びせた。

 具体的にどんなことを言ったかというと、


「貧乏臭ぁて悪かったなぁっ! けどな! あんたみたいな金だけの性根の腐ったオヤジに言われたないわ!」

 とか、


「クソキモいオッサンが、人のこと『下品』とかよう言えんのぅ! 品のことはお前も言われへんやろ! ボケがっ!」

 とか、


「人のこと丸顔とか言う前に、おのれの顔、鏡でちゃんと見てからもの言えや。ハゲチャビンがぁっ! うちかて、好き好んでこんな顔に生まれてきたわけやない! 文句あんねんやったら、顔と頭洗って出直してこーいっ!」

 等といったことである。


 そのついでで拘束を解かれると、鳳凰はドレスに隠していたソルレーザーガンを手に、朱雀に便乗する形で、


「高山さん。私もとても不愉快な思いをしました。龍さんならともかく、あなたのような汚物に触れられた。それだけで虫唾が走ります」

 と、不満をぶちまけ、レーザーを連射した。


 2人の少女の怒りを買ったことで、ズタボロになった卓志はこのままでは死ぬと思い、


「ま、待て、待ってくれ! 頼む。話し合おう!」

 と、見苦しい命乞いをしたが、そんなもので怒りが収まるほど朱雀は寛大ではない。


「まだ言うか! 立場わきまえてから物言えや、女の敵がぁっ!」

 そう怒鳴ると同時に、朱雀は卓志の首から上をバラバラに斬り刻み、トドメを刺した。

 あれだけのことを朱雀に言ってしまったのが運の尽きである。



 その後、卓志が死に、シュバルツが彼の悪事を公表したことで、このエゴの塊とも言えるパーティーは永久に開かれることがなくなった。3人のおかげで、富裕層の平和と世のお嬢様の貞操が守られたのである。

 もっとも、立役者の1人である朱雀は、お嬢様嫌いのせいか、あまり素直に喜べなかったようだが、プロの殺し屋として、そこは上手く割り切らなければならないだろう………………

 朱雀の口の悪さが炸裂しました。

 ここまで汚い言葉を使うことは、そうそう無いと思います。よほどストレスが溜まってたんでしょうね。

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