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死獣神~腸の書~  作者: 天馬光
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中国からの殺し屋(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の変化の物語。

 それでもやらねばならない青龍と朱雀と黒猫とペガサスは、夜が更けるのを待って、ターゲットである暴力団の屋敷に到着した。


「うわー……おっきいね」


「せやな。暴力団の屋敷にしては、もったいなさすぎるわ」


「まさに宝の持ち腐れね。ま、いいんじゃない? どうせ殴り込むんだし、遠慮なくぶっ壊せば」

 黒猫の物騒な発言に、それもそうかと納得した青龍達は、息を合わせて門をぶち破って突入した。


 するとそこには、長里と暴力団組員総勢95人が待ち構えていたが、肝心の海姉弟がいない。

 何か意図があって待機しているのか、あるいは承諾無しに期間延長されたのが不服で、ボイコットしているのか。

 いずれにしても、彼女達の不在は長里にとっても想定外だった。


「おい! あのクソチャイニーズはどうした?」


「それが、今になって行方が……」


「チッ、役立たず共が……姉弟で用心棒のくせに乳繰り合ってんのか?」


「どうしやす?」

 組員はそう聞くが、海姉弟がいない今、待ってる時間もない。長里は組員全員による総攻撃を命じた。

 ものすごい形相で組員達は突撃してきたが、考えなしに突っ込んでくる相手に恐れる青龍達ではない。彼らは余裕を保ったまま、組員の相手をした。



 以前の鎌瀬組の時の依頼を覚えている方はわかるかと思うが、あの時より人数が少ない暴力団ごときに青龍達が遅れをとるわけがない。組員らは片っ端から血肉と化していき、僅か1分後には長里と数名を残すのみとなっていた。


「嘘、だろ……? これが、日本一の殺し屋集団の実力か…………」

 腰を抜かしてそう言う長里は、最早勝ち目は無いと悟り、逃げようかとも思い始めていたが、狙った獲物を逃すほど、死獣神は甘くはない。ましてや、今回は仲間もやられている以上、尚更である。


 青龍らは楽勝と思いつつも、一切油断はせず、長里を確実に仕留めようと歩きだした。

 ザコは所詮ザコ。

 束になっても死獣神に勝てるわけがありませんでした。

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