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ドミネントチルドレン  作者: 鳥居 明美瑠
4/5

能力戦

次の日、私はいつも通り学校に行った。

和樹は来なかった。

その日の放課後のことだった。

私が家に帰ると家の前に1人の女の子が居た。

「あなたよね、昨日の音速の」

「あ、うん、昨日はごめんなさい。逃げたりして」

「いいのよ、私だって逃げるよ、和樹の様子が変になっちゃって…」

昨日のことを思い出した。確か百合って呼ばれてたような…

「えっと…あなたともう1人いたよね?」

「あーあつし、あの子和樹がああなっちゃったせいで

ちょっと落ち込んでるみたい。2人、仲良かったから」

でもなんで私のとこまで来たんだろうか。

私になんか用があったのかな。

「あの、私の名前は奈月、あなたは?」

「百合よ、今日は頼みがあってきたの、私と協力して

和樹を止めてくれない?お願い」

と、その時だった。

「僕を止める?無理に決まってるだろ。ふっ…僕はアメリカ組織、テロ組織、RIMと手を組んだ。お前ら2人なんかもうどうだっていいんだよ。」

「なっ!ちょっと!」

「いいよ奈月、こいつ今心を支配されてるだけ。」

和樹とは昨日たった数分しか話してなかったが、

こんな人ではない、それは確かであると思った。

「ま、そういうことだから、せいぜい僕を止めれるよう頑張るんだね…くくっ…」

そう言って和樹、いや、闇和樹は去っていった。

RIMっていう組織。恐ろしい…


それから和樹とはあわなかったし、百合ともあまり

会うことはなく一年がたち、高2になってしばらくした時だった。

私の能力が反応した。

え、能力3つ持ち?ありえない…

私はその人を観察することにした。

2日間観察した、恐らく自分の能力を1つとだけと思っているようだ。あとの2つは使う機会なんか

ないし、無理もないか。

あと3日ほど様子を見ようと考えた。

そう思い帰ろうとした時だった。

「か、和樹…!」

「ふふ、久しぶりの日本だ。僕はこの一年アメリカに行ってテロリズムをし続けた。」

「な!?…」

「今度は日本だ。アメリカ合衆国はRIMが支配したからね。ふひっ…」

そう言って和樹は消えた。新しい能力を手に入れている。このままじゃ…あの子に協力してもらわないと。

私はバスケ部の一年小野寺慎に声をかけ、

山奥の能力の集いまで連れて行き、

協力してもらうよう言ったが。呆れて帰ってしまった

「百合…どうしよう…」

「大丈夫、あの子は来る。そして、私に考えがある」

そう言って百合は私に作戦を教え、百合の能力無機物創造で剣を作った。でもこの能力を使うと体力を使うみたい。

テレビで今日テロリズムをするという犯罪予告が

あったLevel7本社に行った。

私はテロが起こると同時にビル内部に入った。

作戦と言っても単純な策。

私が時間を稼いでる間に小野寺慎を待つ。

あの子の能力はかなり強力だから。

「和樹!あなたの好きにはさせない!」

「おやおや、よく来たね。弱音吐いてどうせこないと思ったよ」

私は音速で後ろに回り込み、剣を振りかぶった。

「え、分身?!」

「こっちだっ!」

和樹は素手で殴った。男の拳は痛い。

「おいおい音速じゃねえのか?」

和樹は無作為に炎を放った。

このままじゃビルが燃えてしまう。

「隙だらけだ!」

和樹はビビっている会社員に炎を放った。

「だ、ダメ!」

私は会社員をかばって炎を食らってしまった。

「ふっばかか、庇わなければいいものを」

会社員は私たちのことは大丈夫だから

と言っているが、思いっきりビビってるじゃないの

「だめ、死ぬ…」

もう一発食らっちゃうと死んでしまう。

「はやく…来て」

「終わりだな。後悔するがいい。しねぇぇ!」

和樹は大きな炎を放った。

これを食らうと死ぬ…

「ぶざまだなー奈月さん」


-数分前

「はぁはぁ、階段しんどいし、ちょっと休もう。」

「で、なんなんだ?ピンチの時に読めって。」

俺は中身が気になっていしょうがなくなったから

中身を読んでみることにした。

そこにはこう書かれていた。

ーこれを読んでるってことはピンチなのね。これから

の言葉は絶対に守って。

能力を悪用しない。

民衆のいる前で絶対使わない。

わかったらこの下を読んでー

いや、そんなのわかってるよ。

俺はさらに下を読んだ。

ーあなたの能力は3つ持ちなの。

1つは念動力、これは知ってるよね?

もう1つは破壊…でもこの能力は加減が必要になるはず、だから

ピンチの時だけ。お願い。ー

「なに!?3つ?ありえねえ…もう1つはなんだよ!

くそー!きになるじゃねえか!」

俺はそれを読んだあと助けに行くためまた走った。

着いたときにはかなりピンチな状況だった。

「ぶざまだなー奈月さん」

「慎くん!」

俺はその辺の机、棚を浮かせて、奈月さんの前にバリアを敷いた。

「後は俺に任せろ!加減が必要なんだな。

うぉぉぉぉぉ!」

俺はバリアに使った机、棚を壊して

その壊したくずを念動力でやつに飛ばした。

だが奴は炎でかき消した

「2人に増えても一緒だな。」

「これを使って!」

奈月さんは剣を俺にとって渡してきた。

俺は炎を避けてやつに剣を振った。

しばらくやったが、なかなか当たらない

「くそ!っ…当たらねえ…」

「もうそろそろいいか…お前たち面白くなりそうだったが、やはり弱いな…もう死んでもらおう」

奴はそういい俺たちに避けることもできない程の

炎を放った

「くそ!結局俺は何もできなかったじゃねえか…!」

もうどうしていいかわからず、その場に立ちすくんでしまった。

「私にまかせろ!くっ…能力者が俺だけじゃなかったなんて…」

その会社員は目の前に見えないバリヤのようなものを

敷いた。

俺と奈月さんはびっくりした。

「なんで、私の能力が反応しなかったの…」

「今のうちに逃げろ!私に構うな!」

「で、でも」

「奈月さん!無理だ…勝てない…逃げるのが最善だ!このままじゃみんな死んでしまう!」

俺は奈月さんの手を握り、ビルから飛び降りた。

念動力で浮かせてなんとか地上に戻った。

「え、そんな!」

奈月がビルに指差した。

ビルをみると、ビル全体が炎で包まれた。

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