本能
「君、能力者だよね、念動力を使う」
やべえ、ばれたらやばい!
「は、は!?なんだそれ!ばかばかしい。」
「これでもそんなこと言ってられる?」
その女はナイフを突きつけてきた。
「やべえ!」
俺はナイフを能力で左に飛ばした。
「てめえ!あぶねえだろ!」
「ふっ、能力で自分の身を守ったくせに」
「くっ、…わかった認めるよ、だがなぜわかった」
そいつは俺の話も聞かずに俺の手を掴んできた。
「ここでは話せないわ着いてきて」
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
そいつはものすごい速さで移動を始めた。
「着いたよ」
速すぎるだろ。これも能力なのか。気付いたら俺は山奥の小屋の前に立っていた
「入って」
そいつに言われ入るとそこには一人の女が座っていた。
「連れてきたわよ百合。」
「ありがとう。私の名前は向井百合。この音速移動の能力の娘は東城奈月。よろしく」
「あ、ああ。で、なんのようなんだ」
「私達はあなたのような能力者を集めているの。
そして能力でテロリズムをしている集団、通称"RIM"
をバスターするためにあなたには協力してもらいたい。」
「は、はあ?ちょっとまてよ、そのRIMを倒すために俺が協力しろと?」
「そう、」
「ばかばかしい、協力なんかするかよ!俺は争いごとなんかごめんだ!お前らでなんとかしろ!」
俺はそう言ってその小屋から出て行った。
出て行ったものの帰り道がわからず。携帯で姉を呼んで、家まで連れて行ってもらった。
「ちょっと、こんなところで何してたの?家からかなり遠いよ?」
姉は車で来てくれた。それにしても腹減ったな。
家に帰ると姉がご飯作ると言って台所に行った。
俺はソファに座ってテレビでも見た。
「部活サボっちまったな。まあしょうがねえか」
今は6時なのでニュースしかやっていない
『中継です。現在level7の本社にテロが発生している模様、場所は12区くれぐれも気をつけてください!』
「うそだろ!そんないきなり、どうすればいいんだ…」
「何言ってんの?ほらご飯出来たよ」
「ごめん!ちょっと行ってくる!」
姉が作ってくれた晩御飯を無視して俺は外にでた。
「くそ!どうせあの二人は向かってるはずだろう。」
争いごとは嫌いといったのだが、勝手に体が動いてしまう。たった数分しか話してないが、あの二人を助けないとと思った。