泣いたって
どんなに
どんなに泣いたって
どんなに叫んだって
決してあなたが帰ってこないと知っている
だって愛しいあなたの身体は
もう乾いた骨になり
仏壇の白い箱の中に
お友達の折り鶴と一緒に眠っている
どんなに
どんなに叫んでも
どんなに名前を呼んだって
あなたが答えることはない
あなたが生きることを止めた
あの4月22日から
あなたの声を聞いていない
あなたの笑顔を見ていない
あれからもう何日たつんだろう
年が変わって
あなたの誕生日も過ぎてしまった
お母さんは元気にしている
仕事にも行っている
ご飯も食べてる
面白い物を見たら
笑うこともある
でもね
一人になると
泣いてしまうんだ
叫んでしまうんだ
いいよね
誰も聞いていないもの
一人の時だけ
あなたのお母さんなんだもの
一人の時だけ
泣いてもいいよね
叫んでもいいよね
ごめんね
お母さんはあなたの楔になれなかった
あなたを愛しているのに
あなたに伝えきれなかった
ごめんね
あなたが苦しんでいることに気がついてあげられなかった
一番近くにいたはずなのに
あなたの
「どうしようもない」という言葉の意味に気がついてあげられなかった
悔しい
悔しい
毎日毎日
悔やまずにはいられない
あなたに会いたい
あなたにあって
謝りたい
ごめんね
ごめんね
お母さん
だめなお母さんだけど
あなたを愛しているよ
本当だよ