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◆始まり◆

これは


とても不思議な物語


御伽の世界の物語……


◇◆◇


『大変だ大変だ!!』


天気の良い昼下がり、自然に囲まれた中に一際目立つ大きな薄い紫色のお城。そこへ息を切らしながら走ってくる若い小さな男が1人。その男の知らせによるとあるニュースが城中を駆け巡った。


「白雪姫が目を覚まさない!?」


メイドの口からでた衝撃的なニュースに驚き、私はつい大声を張り上げてしまった。


「え、えぇ、小人の話ですから間違い無いと思います。なんでも運命の王子であるプリス王子が呪いを解く口づけをした様なのですが……目をお覚ましにならなかったようで。今ちょっとした騒ぎになっています」


「ちょっとした騒ぎって、問題じゃないわよ!し、白雪が目を覚まさないって・・・だって、今日、時間的にも問題無いはずよね?」


白雪姫が目を覚まさない。それはこの世界の摂理に反する事であり起こり得ないはずの事である。こうなるには何かしらの因果があるはずなのだが、恐らくその原因すらもわからないからこの城にまで連絡が入ったのであろう。


この世界は俗に言う御伽噺が具現化したもの、と言われている。

人間のいる世界に出回っている御伽噺、これは旅人と呼ばれる作家がこの世界に迷い込み見た物を世に送り出したものだ。私を含め、この世界にいる全ての住人は旅人がこの世界に入り世の中に物語を送り出してやっと本来の姿になるのである。


というのも、私達は旅人が来るまでは"ただ、そこにあるだけの存在"なのだ。ネジの回されてない人形とでも言うべきだろうか。旅人がこの世界に入りその目で見た次に噺として世の中に出ようとしている材料達を見て、世の中に御伽噺として送り出される。それにより私達の世界が造られその流れでこの世界が流れていく。


決して繰り返しではない。旅人は私達住人の1部を書き世の中に送り出す。送り出された部分はその通りに進むが、その他の部分は自分達で書き加えて行くことが出来るのである。だから、今目を覚まさないと騒がれている白雪姫も、誰だかわからない旅人が書いた時にそこにあった材料の子孫になるわけだ。今が何代目になるのか私も知らない。


そんな世界の流れが決まった中では、流れにそぐわない事が起きるはずが無いのである。本来なら白雪姫は今日王子のキスにより目を覚ます予定である。これは何十年、何百年と続いてきたしきたりの様な物で過去にこの様な事例を聞いたことは無い。だからこそみんな焦っているのだろう。白雪姫の身に何かが起きた。それが何なのかがわからない。白雪姫は私の唯一無二の親友とも呼べる存在である。だから、早く目を覚まして欲しい。

原因不明、目を覚まさない白雪姫。この世界の摂理が狂い始めたとでもいうのだろうか・・・。


聞いた話によると、その日白雪姫は目を覚まさなかったらしい。

原因不明の眠り姫、白雪。


これが今後大きな意味を持つことなど、今の私が知るよしもなかった・・・。


◇◆◇



眠る

眠る

白雪姫


真っ赤なリンゴを食べまして

深い闇へと堕ちていく


あなたは………どこ?



お読み頂きありがとうございます


気まぐれ更新のオリジナル小説です

読みにくい部分や、言い回しなど伝わりにくい部分などあると思います

何かあれば質問して下さい!

後書きにて受け付けます


これからのんびりですが更新していきたいと思っています


よろしくお願いします!

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