第3話 - 変化
第3話投下です!
また、誤字、脱字等あれば教えてください。
楽しんで見てもらえれば幸いです(*´∀`*)
※修正履歴
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・変化の説明部分に、髪の毛の説明入れました。(内容の変更はありません)
ドラゴンと一緒に戦う。しかし人間に戻れない・・・。
でも、俺は人間としてのありふれた生活に飽きた。というかつまらない。
だったらドラゴンになってもいい気がする。
でも人間に戻れないってことは、俺は、友達や家族を捨てないといけないってことだよな。
「・・・俺、なってもいいよドラゴンに」
俺は恐怖を振り払って腹を決め、ドラゴンにそう言った。
『――人間に戻れなくてもいいのか?――』
「あぁ。俺、人間の生活に飽き飽きしてたし。色々考えたけど、やっぱドラゴンになりたい」
『――・・・分かった。ならば契約だ――』
「契約?」
『――そう。契約だ――』
なんか契約って言うと、魂とられるとか・・・そんなイメージが・・・。
『――何を心配してる? 別に魂なんかとらんぞ――』
良かった。でも、明らかに心読まれてたよね、今。
「それで、契約ってどうやって?」
『――うむ。まず、我の名前を教える。我の名は、アルスだ。お前の名はなんだ――』
「俺? 俺の名前は、龍人。黒杉龍人だ」
『――そうか。龍人、では次だ――』
え? もう契約の段取り始まってんの?
そう思っていると、アルスは、自分の前足に鋭い爪を使って切り傷を付けた。
そして、アルスが口を開いた。
『――次は我の血を飲むのだ。そうすれば、契約は完了する――』
「血を・・・飲む・・・」
『――そうだ。早くしろ。我の血が止まらないうちに――』
「・・・分かった。もうどうにでもなれ!!」
ゴクッゴクッ・・・。
俺は再び腹を決め、半分ヤケクソになりながらも、アルスの足から滲み出てる血を飲んだ。
そうするとアルスが
『――もう大丈夫だ。契約完了だ――』
「・・・っ・・・!っぁ・・・!!」
それが言い終わるか終わらないかのうちに、俺は激痛に見舞われた。
あまりにも痛く、叫んでいる暇さえない。呼吸するので精一杯だ。
例えるなら、体中に刀を刺したり、抜かれたり、抉られたりしている様な感じだ。
ふと身体を見ると、皮膚だったところが青い爬虫類のような鱗に覆われていた。
俺は、とっさに顔に手をやる。顔にも鱗。
俺はいったいどうなっちまうんだ!?
そう思い、頭を抱えると、角らしき物も生えて来ている。いや、おそらくは角なのだろう。
髪の毛は、すべて抜け落ちていく。尾や、翼が生えてきた感覚もある。
再び、手に視点を戻すと、人差し指と中指、薬指と小指がくっつき、鋭く頑丈な鍵爪が生えてきている。
そして、腕も太くなりしっかりした筋肉がついていく。足にも手と同じような変化が表れている。
さらに少し経つと、体が膨張していく感覚に見舞われる。
現に、足元は遥か下だ。
顔も、上顎と下顎が突き出していき、鼻は上顎に吸収される。鼻孔は上顎と一体化している状態だ。
首も伸びていく感覚がある。
口内や、目にも変化が出だした。
目は、内側から抉られるようで開けていられなくなった。
口内は、今までの歯から尖った牙に生え変わっていく・・・。
そんな変化も3分ほどたつと収まった。
「グワウォォォォォォォォ!!!!!」
変化してからの第1声は、雄叫びだった。
そう、俺はたった今完全な竜になったのだ。
どうでしたか?感想募集してるんで、お願いします!
また、第1話で出てきた和真の登場方法も決定したので、お楽しみに(*´∀`*)