第14話 - 新たな仲間
第14話投下~
俺達は、あれから獲物を狩って帰ろうとした時だった。
『・・・誰かがいる。』
「え? うそ!? マジで!?!?」
そして、しばらく黙っていた。
「『・・・』」
しかし、襲ったりする気配がない・・・。
どうやらアルスは誰か勘付いている様だった。
『・・・いい加減、付きまとって観察はしないでもらいたいものだな』
《あら、ばれてたの》
裏の森から綺麗なオレンジの体表の雌ドラゴンが現れた。
『いつからつけていた?』
《いつから? かれこれ4日くらい前かしら?貴方がその子を連れて竜界に来た時からだから》
『何が言いたい』
アルスがきっぱり言う
《何が? その子が貴方の契約者ってことを知ってるってことかしら》
『やはりな。で、知ってどうなる』
《その子が気に入ったの。もちろんあなたも好きよ。だから・・・》
『駄目だ。前から言っておるだろう』
アルスがそういうと、雌ドラゴンは、ニヤリとした。
《なら、その子が貴方の契約者だってばらせるのよ?》
『・・・』
アルスはそういわれると、黙ってしまった。たぶんばらされると困るのだろう。
『む、仕方ない・・・結婚や付き合いは無しだ。それでいいか』
《いいわ・・・あっ、そういえばその子にまだ自己紹介してなかったわね。私はラウよ。よろしく。後、敬語はやめてね》
「俺は龍人。よろしく」
そうして、俺達はラウと一緒に巣に帰った。
***
帰ると、和真とガルダが起きていた。そして、ラウを見て驚いていた。
「【誰だよ!?】」
見事にハモる。
すると、ラウが自己紹介をした。
《私はラウ。これからよろしくね》
そして、そこにアルスが付け加える。
『ラウは我の唯一の女の友達だ。今日からここで一緒に暮らす』
【一緒に暮らす!? なんでだ?】
ガルダが大きな声で言った。
『ラウは我たちの秘密を知っている上、情報屋だ。何かあったとき助かるとも思ったんでな』
すると、和真が言ってきた。
「俺の予想だと、一緒になりたい。駄目なら契約者がいることをばらす。とでも言ったんじゃないのか?」
和真の推理でみんな黙ってしまった。ラウは驚いていたが・・・。
『まぁ。確かにそういわれたが、我一人だったら、断っていた。でも、今は龍人と和真がいる。こいつらは、戦い方を知らん。だから、何かあったときすぐ対処出来るようにと思ってな。』
《和真!? あの黄色いドラゴンも契約者!?》
『正確には、ガルダの契約者だ』
《嘘っ!?》
ラウはかなり驚いていた。
『ばらすなよ。ばらしたら・・・』
そう言ったらラウは、
《分かってるわよ。内緒にしとく》
と答えた。
そして、新たな仲間が増えて、にぎやかな生活が始まる・・・
そろそろ不定期更新になります(;´Д`)
それと、レーさんとのコラボ小説を考えておりますのでw