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第0話 - プロローグ

前置きみたいな感じで

ここはどこだろう…。


何もない空間。

自分が立っているのか、寝ているのか、それさえもわからない。

何も見えない、何も感じない。

ただ一つわかるのは、自分が目を瞑って居るという事だけ。


声が聞こえる―――。


何の声だろう。


近づいてくる―――。


少しずつ、だが確実に。


でもなんだろう。

どこかで聞いたことあるような、懐かしい声。


でも、人の声にしては何かが違う。


また一歩、近づいた。


「…と…」


さらに近づいてくる


「りゅ………と…」


何が言いたいのだろう…


「りゅ…うと…」


俺の…名前…?


「龍人…」


目を見開く。


その先に居た"モノ"は―――。

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