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親父に異世界へ放り出されたんだが  作者: 電気スタンド
異世界Ⅰツェルン編
3/4

第1話~出会い(1人目)~

1人目のヒロイン登場です。今回はちょっと血なまぐさいシーンがあります。

それではどうぞ。

「ぐへっ!がはっ!うげっ!ぶっ!あべっ!ふごごごごご…………」


ゲート(?)に放り込まれたサトシはゲートを抜けてなお、投げ込まれた勢いが衰えずに地面をバウンドしつつ異世界入りを果たすはめになった。


「…………」


『サトシ?大丈夫ですか……?』


ルナが心配そうに声をかける。するとピクピクッと反応があった。


「いってぇ!!あんのクソ親父!!帰ったら張り倒してくれるわっ!!」


『無事なようですね』


ルナが安堵の声を漏らす。


「奇跡的に無傷だしな。うん?なんか奇跡的って言うと親父のお陰みてぇに聞こえるな。なんかそれはムカつくから俺の受け身が神だったことにするか。うむそうしよう」


一人くだらない意地を張りながら頷いたサトシは、顔を上げて周りを見渡した。


「……森だな」


『森ですね』


あたりは360°木、木、木……。誰が何と言おうとまごう事なき森であった。


「最初は魔法学院に行くんじゃなかったっけ?」


『そう言われましたね』


「ここが魔法学院の敷地ってことは……」


『半径10kmの範囲に人の気配はありませんね』


「……出落ち迷子……ってことで、おk?」


『おそらく。とりあへず周辺に敵性生物の反応もないですし、《概念魔法》の教本とやらを読んでみてはいかがです?何か現状を打開する魔法とかあるかもしれないですよ?』


ルナが建設的な提案をする。


「そうだな。つかもう修行は始まってるってことだもんな。唐突すぎてイマイチ思考が追い付いてないけど、まずは魔法学院に着くのが最初の目標か」


サトシは足元に落ちていた(さっきの勢いで落とした)本を手に取る。すると薄めのラノベくらいの厚さしかなかったその本のページの後ろ半分にあたる部分と封筒1つが抜け落ちた。


「あれ?あ、ヤバ。もしかして教本破損?つかこの封筒なに?」


『いえ、よく見てください。落ちた方は別冊子みたいになってますよ。封筒は《入学証明書》って書いてあります』


サトシが封筒と落ちた冊子を拾うと、なるほどそれは初めから取れるようになっていた。封筒は大事そうなのでポケットにしまう。


「問題集の本体と回答みたいな?つか題名書いてあんじゃん。えっと……?」


《知っておきたい概念魔法5》[これで君も神様に!]


《異世界徹底攻略 6世界編》[これであなたも異世界マスター!]


「…………」


『…………』


(胡っ散臭せぇぇぇぇえええぇぇぇえぇぇええぇぇぇぇ!!!!!)


思わず脳内で叫ぶサトシ。


『ホントですね。ハズレ参考書に無意味ガイドブック。ないよりはマシ……でしょうか?』


「そう思わないとやってられんな。つかルナって俺が頭ん中で思ったことも分かるんだ?」


『はい。回りの人間には私の声は聞こえませんから、周囲に人がいる時は頭の中で会話しないと不審者に思われますからね』


「なるほど。まぁそれはいいとしてだ、やっぱとりま読んでみるべきかね?」


『そうですね。いくら胡散臭くても今は他にアテがありませんし』


「だよな。しゃーない」


サトシはその場に座り込むと《知っておきたい概念魔法5》を取り出して開いた。




概念魔法………概念魔法とは、その名の通り《概念》に関する魔法である。詳細は各項目ごとのページを参照のこと。神と天使にのみ使用可能な魔法であり、使い方次第であらゆる不可能を可能にする。※なお神と天使では、同じ概念魔法でもその効力に大きな差がある。 




「天使?そんなのもいたのか」


『神様がいるんですから、いるでしょう』


「それもそうか。んで続きはっと……」




概念魔法:創造………無から有を生みだす魔法。物理法則?なにそれ美味しいの?


    :破壊………あらゆる物を破壊できる魔法。攻撃向き。

    

    :修復………どんなものでも修復する魔法。厳密には回帰させるもの。生物に対して使うと成長が巻き戻ったり、記憶がなくなったりするので注意。


    :改変………事象を書き換える魔法。やたら書き換えると酷い目にあうので、書き替える前の状態をメモっておくことをオヌヌメする。


    :付与………対象に特定の概念を付与魔法。一番概念魔法っぽいかも?





「…………」


『《概念魔法》って5種類もあるんですね。しかもどれもチートっぽいです』


「いや、うん。それもそうなんだが…………」


『?』


「これ書いたのぜってぇ親父だろ」


『そうですね。間違いないです。「物理法則?なにそれ美味しいの?」とか書いてありますし』


「ありがたみねー」


『それよりほら、後は使い方だけですよ?』




使い方………必要なもの→イメージ、気合、勘。

      

      がんばれっ!(はーと)




「…………」


『…………』


イラッ!!


サトシの額に無数の青筋が浮かぶ。


「がんばれっ!(はーと)じゃねぇぇえええぇぇえぇぇぇぇええぇぇぇぇぇ!!!!!!!」


『これは酷いですね。これは教本とは認められません。てゆーか認めたくないです』


「認めない所の騒ぎじゃねぇぞ!マジあいつ帰ったら潰すっ!!」


『協力します』


サトシは全身全霊を持って教本を投げ捨てるのを堪えると、《異世界徹底攻略 6世界編》を取り出した。


「こっちも期待できねぇなぁ。まぁ、流石に魔法学院の場所くらいは書いてあんだろ」


『もし書いてなかったら完全にお手上げですね』




異世界Ⅰ:ツェルン

着いた所からひたすら北へGO!そーすれば魔法学院に着くよ♪(たぶん3日くらい)




「……もうなにも言うまい」


『北ならあっちですね』


「ひとまず森を抜けるとするか。北に歩いてりゃそのうち出るだろ」


サトシは本とルナを手に歩き出した。


―――☆―――☆―――☆―――☆―――☆―――


森を抜け、街道を歩くこと2日。《創造》によって食糧にも水にも寝床にも困らない快適な野宿をしていたことで、特にこれと言ったアクシデントにも見舞われずに、魔法学院到着の前日の昼頃。唐突にルナが言った。


『前方1km先でなにやら戦闘が発生してるみたいですよ?』


「戦闘?マジか。どんな状況か分かる?」


まだこの世界の人間に会ったことのないサトシは戦闘と聞いて興味津々だ。いづれにせよ通り道ではある。


『馬車が襲われているみたいです。盗賊ですかね?』


「なんつーかすっげぇファンタジーお約束な感じだな。まだ生き残ってる人いそう?」


『2人生き残って……あ、あと1人になりました』


それを聞いたサトシは途端に焦る。


「ちょ、それヤバくね?1kmだよな?今の俺ならギリギリ間に合うかも。ルナ行こう!」


『はい。急ぎましょう』


普通に考えれば、1km先で今まさに殺されそうな人間を走って助けに行くなど不可能である。しかし現在のサトシの身体能力は地球にいた頃とは比べ物にならないほどに向上していた。召喚時に地面をゴムまりの如くバウンドしていたにも関わらず無傷だったのは肉体が強化されていたからである。これは異世界に召喚(放り込まれた)されたことで、人間世界で生活していくためにかかっていたリミッターが解除されたためだ。(つまり厳密には強化ではない)本来が《神》なので、リミッターが取れた今、サトシの膂力や肉体強度などは文字通り人外レベルである。もっとも本人は「なんか知らんがラッキー」くらいにしか思っていない。


馬車が視界に入ってサトシが最初に目撃したのは護衛だったと思しき数人の死体だった。

そして次に目に入ったのが、今まさに馬車に寄りかかるように座っている少女を捕らえようとしている盗賊らしき男達(下品な笑み付き)の姿だった。


「やっべ!ちょっと待ったぁぁあああぁぁぁぁああぁあぁぁぁぁああぁぁぁ!!!!!!」


サトシの大声を聞いた盗賊は、サトシの狙い通りに動きを止め向かって来る声の主に顔を向けた。


サトシは走ってきた勢いを殺さずにそのまま少女の1番近くにいた男に飛び蹴りを入れた。


(あ、何か相手の骨がすんごい勢いで折れていくのを感じるんだが)


『そりゃ50m/sの速度で蹴られたら骨の10や20は折れますって』


蹴られた盗賊は面白いように飛んで行き、100mくらい先で地面に落ち動かなくなった。

サトシはそのまま少女を背に残りの盗賊達と向き合う。


(やっべあいつ死んだんじゃね?神様が殺人とかまずいよな……?)


『平気なのでは?バチが当たったということで。あ、バチを当てたの方が正しいですね』


あまりの事態に呆然としていた盗賊達だったが、リーダーらしき男が真っ先に復帰して言った。


「!%#"%+{`#?%%#%>!#}{`+%>#!!!!!!」


それを皮切りに他の盗賊達も騒ぎ出すが、サトシにはさっぱり理解できない。


(う~ん困ったなぁ。この世界で人間に会うの初めてだから考えもしなかった。マジ何言ってんのか分からん)


『考えてみれば当然ですね。地球だって海外に出れば言葉は通じなくなる訳ですし。ましてここは異世界ですから。通じたら逆にコワイですね』


2人で脳内でうんうん言っていると、無視されたと感じたのか下っ端A~Dが襲いかかってきた。


サトシはルナを掴むと、1人目は居合いからの切り上げで胸部を、2人目は返す刀で首を、3人目は横薙ぎに胴を、4人目は引絞ってから喉を貫いた。


「「「ッ!?」」」


残った盗賊達が予想外の出来事に全員数歩下がって警戒態勢に入った。一瞬で4人を始末したサトシはと言うと。


(うぉおぉおおお!?!?!?ビックリしたぁ~。どうなった?いや、自分でやってなに言ってんだ俺。つか俺は剣なんて握ったことなかったはずなんだが……。相手の動きもなんか遅かった気がするし。どうなってんの?実は才能あります的な感じ?)


『才能あるのは確かみたいですね。相手が遅く見えたのは肉体同様に動体視力も強化されてるからなのでは?』


(あぁなるほど。それでか。てかこの2~3分の間に5人も殺しちまった……。流石に気分悪いな。何か感触が手にすっげぇ残ってるし……)


『それは仕方がありませんね。まぁ殺したといっても魂は浄化されて近いうちに生まれ変わりますから。存在そのものを消してしまったわけではないのですし、割切るしかないですよ。この世界の治安はあまり良くないようですし、これからもきっとこう言う事ありますよ?毎回気に病んでいたらあなたが持ちません』


(いやまぁそうなんだけどさぁ……。つい3日前までは普通の学生だったんだぜ?いや卒業はしてたけど一般人だったわけで。やっぱこたえるよ……)


サトシは表情を暗くした。足元にはまだ血が流れ出ている死体が4つ。手には血の付いた長剣。吐き気こそしなかったものの、気分は最悪に近い。


『そんなに気になるなら、神になってから生まれ変わった彼らに何かサービスでもすればいいのでは?自己満足と言われればそれまでですけど、彼らはそっちの彼女に暴行しようとしてたわけですし、あなたがやらなければ彼女が、逃がせば別の場所で他の被害者が出たでしょう。あなたは今出来る最善の行動をしたと思いますよ?』


(だといいんだけどな……。はぁ~~~~…………。よしっ!!ウジウジ考えるのは止めだ。ルナの言う通り割切るしかねぇな。キリがなさそうだし。神様になってから何かしてやっから勘弁してもらおう)


サトシは頭を左右に振ってモヤモヤしたものを追い出すと顔を上げて残りの盗賊達を見据えた。


「さぁ~て。貴様らは百害あって一利なしの存在とみたぜ?神(仮)の名にかけて貴様らを処分するとしようか。まぁバチだと思って諦めてくれ」


「$&"+%{`#!>+{%`+#+%*#+>%!#+#>}!!!!!」


サトシが盗賊達の言葉が分からないように、盗賊達もサトシの言葉は理解できない。しかしサトシの雰囲気が変わったことを肌で察し、リーダーらしき男は仲間に注意を呼び掛けた。


「はっ!!逃がさねぇぜ?」


サトシは右手にルナを持って疾走。残る盗賊は6人。胴を切り、首を刎ね、胸を貫き、蹴りで首をへし折り、頭部を破壊し、最後の1人は縦に真っ2つにした。


あたり一面に血の臭いが渦巻き、地面は真っ赤に染まっていた。


(割切っても、この手に残る感覚に慣れるのは、時間かかりそうだな……)


サトシ自身も返り血を浴びてひどい姿になっているし、ルナも盗賊達の血と脂でべとべとになっていた。《創造》によって水と温風を作りだし、服を洗って乾かすと完全に放置していた少女に向き直った。


澄んだ空色の肩あたりで切りそろえたショートカットの髪に、感情の読めないサファイアブルーの瞳。手には弓を持っていたが、壊れてしまっているようだ。


少女は感情の一切無い瞳をサトシに向けていた。


(ここは普通感謝するか怯えるかするもんじゃないのか?)


『人によるんじゃないんですか?』


「えっと、大丈夫?あ、俺の言葉分かる?」


少女は小首を傾げた。


(う~ん……やっぱ通じてないよな。どうしよう)


『言葉の壁は最大の障害といっても過言ではないですね』


(言葉の壁ねぇ……。ん?"言葉の壁"か。"壁"……。あ、待てよ)


『どうしました?何か名案でも?』


(おうっ!成功するかは分かんねぇけど試してみる価値はある)


サトシは少女から距離をとると、右手に《破壊》の概念魔法を展開した。


(あらゆるものを破壊できるって話しだ。攻撃向きってなってたけど何も攻撃にしか使えないわけじゃねーだろ)


『どうするんです?』


(こうすんだよっ!!)


言うや否やサトシは拳を振りかぶり、正面の何もない空間に叩きつけた。すると空間にヒビが入り、ヒビの大きさが1m程にまで広がると、ガラスが割れるような音と共に空間のヒビが砕け散った。


『今のは……?』


(言葉の壁をぶっ壊した。壁がなくなったんだから言葉が通じるかもしれないだろ?)


『なるほど。考えましたね』


サトシは改めて少女に近づいて話しかけた。


「初めまして。俺の名前は神野 聡。言葉は通じてるかい?」


すると少女は初めてその顔に表情を浮かべた。浮かんだ表情は"驚き"だった。そして言葉を紡ぐ。


「……わたしの名前は、レフィリア・アレイシェン。どうして、言葉が通じる様に、なったの……?」


(おっしゃ成功!!うまくいったぜぇ!!)


『おみごとです。しかし"言葉の壁"なんて抽象的な物を壊すとは……。流石は神と天使のみに許された《概念魔法》といったところでしょうか』


内心成功を喜びつつサトシはレフィリアの質問に答える。


「ちょっと言葉の壁ってやつを壊した」


「……?……そう」


レフィリアは「よく分からないけど通じてるしいいか……」と流した。


「どっか怪我とかしてないか?」


ひとまず怪我の有無を尋ねるサトシにレフィリアは首を左右に振った。


「……助けて、くれて……ありがとう」


レフィリアは礼を口にした。サトシはまだ盗賊達を殺したことを多少引きずっているため苦笑いしながら言った。


「偶然通りかかっただけだから。気にしないでくれ」


しかしレフィリアは首を横に振る。


「普通、通りかかっても、無視するか、盗賊達がいなくなるまで、隠れている。わざわざ助けに入ったりする人は、いない」


サトシは意外そうな表情を浮かべた。


「そうなのか?そりゃひでーな」


「どうして?下手に割り込んだら、自分も殺されて、しまうかもよ?」


レフィリアは首を傾げながら言う。


「自分はともかくその人は助けられるかもしれないだろ?なら助けに入るさ」


サトシは何言ってんの?言った具合で不思議そうに返した。


「…………そう…………」


神野 聡という青年は無意識レベルで自分より他人を優先する人間である。それは自己犠牲なんて自己満足の代物ではなく、自分より相手を優先するのが当たり前と心の底から思っているが故である。自分のことはいつも後回しで、自分以外の人間を優先する。本人はそんな意識はないのだが、結果としていつもそうなのだ。人数を数える時に自分を入れ忘れて、それを指摘されるまで気づかないタイプなのだ。


よって今回のような場合、彼の中には「自分が死ぬのが嫌だから助けに入らない」という選択肢は初めから存在しないのである。というよりも「困っている人がいたら助ける」以外の選択肢が存在しない。


なのでレフィリアにごく一般的なことを聞かれても、彼にはそれが理解できない。


「あ、その弓壊れちゃってるのか?ちょっと貸してみ」


サトシはレフィリアから弓を受け取ると《修復》の概念魔法を発動した。


弓全体が一瞬だけぼんやりと光り、それが収まると弓は破損前の状態にまで戻っていた。


「ほら」


レフィリアは弓を受け取ってしげしげと眺めた後ポツリと礼を言った。


「ありがとう」


レフィリアが立ち上がるとポケットに入っていたであろう封筒が落ちる。


「ん?なんか落ちたぞ。んんん?この封筒どっかで見覚えが……」


『魔法学院の《入学証明書》ですね。彼女もサトシと同じ新1年生のようです』


(あぁ!それか。ふむ、危うく新学期が始まる前に新入生が1人減るところだったな)


ふと視線を感じたので見ると、レフィリアがかなり近くで、というかほぼひっ付いた状態でサトシを上目づかいでジーっと見上げていた。


「!?……えっとぉ~……レフィリアさん?」


呼び方に困った挙句、レフィリアの思わぬ行動になんとなく「さん」付けで読んでみる次期神様。


「あなたも、学院の新入生?」


感情の浮かんでいない眼で真っ直ぐとサトシを見つめつつ質問するレフィリア。

その眼は感情を映していないにも関わらず、とても熱を感じた。


「あぁ、うん。そうだよ。レフィリアさんも?」


コクンと頷くレフィリア。そのままジーっとサトシから視線を逸らさない。


「えっと、それじゃ、一緒に行くか?」


サトシがそう聞くとまたコクンと頷くレフィリア。


「おーけぃ。レフィリアさんなんか荷物とかある?」


そうサトシが聞くとフルフルと首を横に振って言った。


「大きいのは、先に送った。あと、「さん」は付けなくて、いい」


『宅急便みたいなシステムがあるようですね』


(つっても馬車だろ?進んでんだか遅れてんだかわかんねーな)


「分かった。それじゃ行こうぜレフィリア。明日中には付きたい」


「明日入学式。着かないとマズイ……」


「げっ……。それ初耳なんだが。んじゃ急ごう」


「ん」


サトシとレフィリアは連れだって一路、魔法学院を目指した。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

次回は魔法学院編スタートです。


ご指摘・ご感想等ありましたらよろしくお願いします。


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