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40 居場所

久しぶりの更新です。

そして今回最終回でございます!

ではどうぞ~!



 花は顔を上げてアリアを見る。


「あなたのその苦しみから解放された?」

「……」

「本当によかったと思ってる?」

「……それは……」


 花は今まで我慢していた感情を抑えるのに必死だった。思ってはいけない。絶対に考えてはいけない感情がそこまで来ていた。


「リク君は?」

「!」


 それが引き金だった。花の目から溢れるほどの涙がこぼれた。もうどうしようもなく感情が一気に押し寄せる。


 ああ思ってしまった。


「助けに来たゼロの人達を見て……、リクを見て……、リクの顔を見たら……、もう会えないんだと思ったら悲しくて……」


 最後に見た皆の顔が浮かぶ。この何日間と短い間だったが一人一人との会話が走馬灯のように思い浮かんだ。そしてリクとの思い出や会話が花の心を埋め尽くす。

 そんな花をアリアは抱きしめた。花はアリアの胸で思いっきり泣いた。


「本当は違ったのね。もうあなたの場所はあったのね。今ハナが一番に願うことはなに? 死んで両親の所に行くことじゃないわよね?」


 花はコクンと頷く。


「……リクに会いたい!」


 アリアは花の両肩を持ち自分から引き離すと微笑む。


「じゃあ戻らなくちゃ」

「え?」


 花は驚きアリアを見る。


「リク君が待っているわ」

「……私戻れるの?」

「ええ」


 すると花の体がだんだんと薄くなっていく。


「もう時間ね」

「アリアさん?」

「最後にハナさんに会えてよかったわ。もう自分を犠牲にするようなことはしちゃだめよ。約束よ」

「アリアさんは?」

「心配しないで。もう役目は終わったわ。私もやっと上に行ける」

「!」

「これからはあなた達を見守っていくわ。だから心配しないで。いつもあなたを思っていることを」


 そう言って笑うアリアに花も笑う。


「ありがとうアリアさん。私頑張るから!」

「ええ。リク君によろしくね」

「はい」


 花の姿はそこで消えた。


 アリアは微笑み前を見ると、いつの間にかそこには賢者の二人の男性がいた。


「アリア様、お迎えに来ました」


 アリアは驚いたがすぐに笑顔を見せる。


「今まで待っていてくれてありがとう」

「はい。約束でしたから」


 二人は笑顔でアリアに手を差し伸べる。アリアは2人の手を両手を出して握る。


「長い間お待たせしました。では参りましょう」


 そして3人は光の粒となってその場から消えた。




 魔法陣の光が強くなり風が舞い起きた。そこでリクは魔法陣との会話を思い出す。


「俺の魔力を必要なだけ使っていいが、ハナの命を奪わないのが条件だ」


 すると魔法陣から以外な応えが返ってきた。


『それは最初から決まっている契約だ』


 だがやはり完全に信用することは出来なかった。


「!」


 この目で確認するまでは。


 そして収まった時には花が魔法陣の中心に倒れていた。


「ハナ!」


 リクはすぐに駆け寄り花を抱き起こす。


「ハナ! ハナ!」


 花はゆっくりと目を開ける。そこには一番会いたい顔があった。


「リク……」


 花は涙を流し顔をぐちゃぐちゃにした。リクは安堵のため息をつき花を抱きしめる。


「……よかった。心配かけるんじゃねえよ」

「あああー!」


 花はリクに抱きつき思いっきり大声で泣いた。


 ゾルダンとダンは大泣きし、マサギ達は笑顔で見守るのだった。




 2週間後。いつもの日常が戻っていた。


「ハナ! 早くしろ」

「ちょっと待ってよ。まだ髪の毛が跳ねてる。こっちはドライヤーってないの?」

「そんなのどうでもいいだろ」

「どうでも言い分けないでしょ! 相変わらす乙女心が分かってないんだから」

「うるせえ。行くぞ! 遅刻する!」


 そう言ってリクはハナの腕を強引に引っ張っる。


「あ、ちょっと!」


 そしてその場から消えた。

 それを見ていた非番のエドワールとフレリアンは笑う。


「相変わらず朝から騒がしいね」

「ほんと。でもリクのあんな騒がしいところが見れるのは私は嬉しいわ」


 今まででは考えられないリクの変化にフレリアンは大喜びだ。


「あれが本来のリクの性格なんだろうね。ハナに感謝だね」


 エドワールはそう言って紅茶を飲むのだった。



 リクとハナはゼロの事務所についても言い合っていた。


「ちょっと! どうしてくれるのよ! まだはねてるじゃない!」

「じゃあ切ればいいじゃないか」

「そういう問題じゃないの!」


 そんな2人にマサギが声をかける。


「お前らまた朝からやってるのか? 仲いいな」

「あ、隊長おはようございます」

「おはようございま――いて!」


 花がリクの足を思いっきり踏んだ。


「ハナ! てめー! いてえじゃねえか!」

「ふん! デリカシーがないからよ」


 そう言ってズカズカと歩いて行く花に文句を言いながら追いかけるリクにマサギは嘆息する。そこへフランクがやってきた。


「あいつら毎日やってて疲れないのか?」

「それだけ仲がいいってことでしょ。リクも明るくなったし、いいんじゃない?」

「怒りっぽくなっただけのように見えるけどな」

「はは。確かに」


 マサギは事務所に入ると、号令を掛ける。


「じゃあみんな揃ったな! 会議始めるぞ!」

「はい!」


 そう言って花以外が会議室に入って行く。花は窓の外に目をやり微笑む。


 ――お父さん、お母さん。私ここで頑張るね。だから見守っててね。


「ここが私の居場所なんだから」



 完







最後まで読んでいただきありがとうございました!

どうにか完走することができました~!(^▽^)

これも1人でも読んでくださる読者様のおかげです~!

ありがとうございました~!

また他のお話でお会いできることを祈って!(*^_^*)


本当にありがとうございました(_ _)



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