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特別警邏隊陣営


セレ・アナキスタ……初期メンバーで特別警邏隊No1にして警邏隊隊長。本作のヒロイン兼ラスボス。24歳。黒のおかっぱ髪に狐目の美女。服装は常にダボついた黒のコート。彼女の性格はいくつかに分かれ、状況・選択・切っ掛けに応じて切り替えが発生。心理学的に言えばペルソナ・ペインティングの一種であるが、やや四重人格気味。

1……常に笑顔を浮かべた優秀な隊長。冷静沈着、有智高才、完全無欠を体現した女官。声色に感情が乗っておらず、何があろうとも飄々とした態度を崩すことはなく、頭の回転が速い。また状況把握能力がずば抜けて高い面も。誰これ構わず話しかけるコミュ強。同時に人間の長所を見抜く能力を有する。用意周到な面もあり、情報網や人脈などがけた外れ。天才型であるが、ヴォルフとアイリーンなど初期メンバーからは『誰かの面影をなぞっているような人格』と評されている。曰く『最も寂しいペルソナ』

2……残虐無比でサディストな女官。人を煽るような言葉を多用し、相手を陥れることに快感を覚える。同時に刹那的な性格となり、感情の起伏が相当激しい。恐怖心と危機感が欠如し、弾丸の嵐を平然と歩ける図太いタイプの人格。そして口論でもそうだが、戦闘面でも強化される。常人離れした身体能力と卓越した処理能力を武器に、銃弾吹き荒れる船上で周囲の敵を素手やナイフで殲滅する。二つ名は『残虐官』と謳われるほど。ヴォルフ曰く『体質と血反吐を吐く鍛錬の集大成』。

3……ツンデレな甘ちゃんになるなど他二つの人格に比べれば脆い人格。この人格では色々と不器用になり、一気に精神年齢が退行。すねたり駄々をこねることもあり、心に正直になる。一方他と比べると人の心に寄り添え、隊士が負傷したり死亡した時は衰弱しきったり泣き叫んだりと子供のような感受性を備える。アイリーンやイヴ、ハイネとレストランに行った際は写真を撮ったりしてはしゃぎ、ついでに知らないおぢさんにぺろぺろキャンディをもらってもはしゃぐ。素直。そして失う恐怖を知っている。お酒で悪酔いする。

4……全てを諦めた達観、そして自罰的な面を持つペルソナ。全てにおいて無気力で頻繁に自傷行為などに走る。同時に男に抱かれる際にも大抵この人格。経験人数は300人越え。経験回数は4桁越え。特筆すべきことが無いほどに何もない人格。暗い表情がデフォ。瞳は濁り虚ろ。地雷系。

この他、平常時は『僕』であるが動揺した際は『私』に戻る、通常の口調は冷静だが、土壇場ではひどく口が悪くなるなど本編初期~中期は人格後退のことを知らなかったカルディからは『性格が一転しない』、『まるで別人』と思われていた。実際警邏隊の中でもセレについて不信感を抱いている者もおり(南方警邏隊隊長のミカサなど)、隊内には常に言いようのない歪みがあった。

過去、彼女はハイネとともに違法奴隷商を皆殺しにしたルーカス、ヴォルフに拾われる。最初こそ警戒していたが、やがてルーカスらに心を開いていく。その後自分がミオスタチン関連筋肉肥大、ハイネがアルビノと言うことが発覚。その時の人格は3だった。

6年前、ハイネが政治を志しキースに引き取られた後、ルーカスを隊長として特別警邏隊を結成。そして第五次世界大戦の火種をぶっ壊した事件以来、ルーカスと交際を始める。セレは未だツンデレだったものの彼のことを心底愛しており、ルーカスも子供っぽい故のクソデカ感情にしっかり応えていた。結婚も間近で、順風満帆な日常を歩めるはずだった。

3年前、セレの目の前でルーカスが死亡。それだけではなく、彼が殺したテロリストたちは政府による依頼であったと吐く。いわば守っていたはずの政府が警邏隊隊長であったルーカスを殺したという構図。

――「許さない殺してやる何様のつもりなんだどんな気持ちで私たちが守ってきてやったと思っているんだゴミカスどもめ人間の最底辺共が皆殺しにしてやるルーカスを殺したことを悔やませてやる四肢をもいで内臓をくりぬいてぐちゃぐちゃにしてばらばらにしてやるお前らのしたことは絶対に許さない憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺してやる誰一人逃がさない絶望の淵に落としてやるこの私が手を下してやるぶち殺すぶっ殺すあの世まで追い詰めてぶち殺す何度だって殺して殺して殺して殺す」

セレはこの瞬間表立っては従順に、内心では国に対する復讐を誓い、ルーカスの子供を産むはずだった子宮を腹を解体してナイフで引きずりだし、自分を追い込んでいった。その後キリカが警邏隊を離反し生死不明になり、セレの憎悪はさらに強まる(キリカも生きており、その後国崩しを発生させた)。その際に1、2、4の人格が発生。主体は1の人格を使い、ルーカスをなぞる様な言動をするように。他の男に抱かれ続けているのは、ルーカスの面影を他の男を通し追い求めているせいでもあった。

一方、カルディを入隊させた理由は『大事な人を失った経験があり、かつ優秀であったから』と自分と境遇が似ていたためであり、いくらか私情が入っていた。つまりセレはカルディを自分が成しえなかった、まっすぐ進んでいく様を間近で見、代替するつもりだった。上記からカルディは、本編初期から最後までセレに利用され続けていることになる。

本編では隊長として振舞うことが多く、様々な局面に警邏隊を率いて活動。しかし送り込まれた数人の暗殺者をたった一人、ナイフ一本で五分の間に皆殺しにしているなど、時折圧倒的な強さなど異常な場面もちらほらあった。

国崩し編では警邏隊連合軍を率いキリカらと戦闘。その後単身でキリカの前に現れ、彼女を葬っている。


ラグナロク編

セレ、突如して造反し政府塔を破壊。政府により市街地の復興がある程度進み、かつ軍整備が疲弊により脅威ではない時期として国崩し編後の一か月後の行動だった。突如の裏切りに警邏隊を始め軍は統率を取る暇もなく、その間にセレはリュカ、ミラ、ヴァン、シュンペーター、『コンキスタドール』を引き連れ政官を大量虐殺。九割以上を殺戮した。

そしてセレ単体もあり得ないほどの力を発揮。vsダイム、vsアイリーン、レイ、カルディ、vs西方、南方警邏隊隊士、vs西方警邏隊隊長ミカサ、vs南方警邏隊隊長エゼル、vsハイネ、vsキース、ヴォルフとなんと名だたる猛者に対し七連勝し逃げきってしまう。その強さは極限までの鍛錬と、ミオスタチン関連筋肉肥大によるスタミナ。このことを知っていたのは当時コンプレックスと偽り口止めさせたハイネ、ヴォルフの二名だけだった。エゼル戦後、初めてコートを脱ぎ捨てその高密度の筋肉を誇示するタンクトップ姿になり、彼女の病名が警邏隊側に露見した。

その後は南東の島――旧警邏隊本部であったビルに立てこもり、カルディ率いる警邏隊連合軍を迎え撃つ。

vsカルディ戦では最初圧倒的優位に立ち回り、カルディを撤退に追い込む。そして彼が格段にもろかった場所にて運悪く崩落に巻き込まれてしまい、結果的にセレが勝利。

そして再戦では、覚醒し戻ってきたカルディをなおも圧倒的な強さをもって追い込んでいくが、彼の粘り強さと血反吐を吐きながらも立ち上がってくる姿に徐々に苛立ちを隠せなくなっていく。そして笑顔をかなぐり捨てようやくセレも初めて本気を出し迎え撃つが、カルディは既に彼女と闘ったことのある人や、今戦ってきた情報から総合し、セレの攻撃パターンを解析。勝負はイーヴンになりつつあった。

その後突如発生した爆発に、戦闘は中断。やがて右腕と左足、ろっ骨が折れた状態のままルーカスの幻影を見る。しかし実際にいたのはカルディであり、彼とのラストバトルへもつれ込む。圧倒的実力を持つ、彼女は圧倒的優位な戦いを繰り広げることしかしてこなかったため、イーヴンの状態の戦い方がわからず、徐々に劣勢に追い込まれる。しかし腐っても最強、ナイフを手に取ってからは状況を逆転、倒れたカルディに馬乗りになる。

勝利も目前。セレがナイフを振りかぶり、カルディの喉元を貫こうとした。

が。

しかし。

カルディがセレの弱点を看破し、逆に腹をナイフで裂かれる。セレの弱点とはすなわち『警邏隊や仲間を、彼女は殺すことができない』という物。今まで七連戦し、警邏隊やハイネを殺さなかったこと、カルディが崩落に書き込まれた際に一瞬手を伸ばそうとしたこと、さらにカルディを26回も仕留めるチャンスがあったのにもかかわらずいたぶるだけで殺害しようとしなかったことなどから、彼女自体知らなかった弱点がカルディによって暴かれたのだ。

セレは自分が負けたことを受け入れられず、やっと本音をぶちまけ、やがて希望を見失いカルディに屈辱を覚える。

――「だったら試すといい。お前らの生ぬるい希望は、必ず打ち砕かれるのだから!」

ナイフを首元に当て、崩壊しつつあるビルの屋上から投身。カルディの手を取ることなく瓦礫へ消えた。

……が、瀕死になりながらも生き延びており、その後警邏隊隊長に就任したカルディに手紙を送り、部下一名(カルディ入隊後初めて当たった任務に捕らえたモブ)を引き連れ他国へ旅立った。

ちなみに内通者として利用していたソフィアが自分の母親であったことや、イヴ・リャオリョンを殺したのが『六将』シュンペーターであったことなどは最後まで知らないままだった(そもそもイヴが死んだことすら知らない)。

――「よーし! せっかくだし美味しいご飯を探す旅にでも出るぞー!」

その後は全て吹っ切れ、本来の性格に戻っていった。ラグナロクは最終的にセレの目的を全て達成。政官のほとんどを殺害し、カルディに敗北した以外はすべて計画通りであり、『ゼロ部隊』のライラ、『六将』のマッカーサーのような勝ち逃げで結末を迎えた。


レイチェル・ネルソン……特別警邏隊No2。27歳。二年前に入隊で、前職は銀行員という異色の経歴。青のワイシャツを身に着けた糸目の青年。気さくな性格で大抵突っ込み役に回っていることが多く、関西弁。一人称は「ワイ」。胡坐をかいて座っていることが多く、感覚も警邏隊の中では常識人に近いためか、戦闘時などは大抵テンパる。そのためか戦闘技術は圧倒的に低く、銃撃戦では完全にお荷物。武器は拳銃以上のものは扱い切れず、ナイフ、格闘戦はセレが仕切る中央警邏隊の中では最弱。しかしレイの強みはその圧倒的な地理力。王国内の抜け道や信号の有無、どこに何の店がありどの道を使えばどこへ通じているのかという情報が完全に頭に入っており、運転技術も警邏隊随一。車は勿論鉄道、ヘリ、船の運転が可能。王国内は自分の庭みたいなものらしく、月末は大抵国土地理院に入り浸っている。

基本的に常識的なタイプであるレイだが、実は警邏隊の前任であったソラノ・ネルソンと言う女性と結婚していた。しかしソラノは警邏隊の職務の最中テロリストに捕まり拷問された末に殺害され、その後レイが入隊したという経緯がある。しかしレイはソラノが死んだという事実を脳内から抹消し、あくまで『ソラノは生きており、家でのんびりとしている』と事実を改変し、時折誰もいないところに向かって『正気のまま』雑談している。圧倒的に地理が得意なのも、基本引きこもりだったソラノに色んな所を案内したいがための習得である。警邏隊や警邏隊に繋がる組織は暗黙の中ソラノは生きていると扱うことにしており、もしレイに現実を直視させれば確実に廃人になると考えられている。

戦闘特化型ではないため負傷が多いが、頭の回転でカバーすることも多く、敵を車で吹き飛ばす、車と壁に相手を挟み込んで銃殺するなど機転を利かせることも多い。


カーパス・ガブリエル……特別警邏隊No3。カルディの教育係。赤い髪、白いコートを羽織った若者。極度の面倒くさがりで、特に他人でもできるような事柄に対する姿勢は消極的。基本的に強制されるとキレる面倒くさいタイプ。しかし隊長であるセレに対しては忠実であり、孤児院を経営しているためか子供たちの我儘は素直に聞くお人好しな面も。その一方で子供を道具にしたり商品にしようとする団体には殺意をむき出しにし皆殺しにするなど苛烈な面を見せる。白いコートは何もかもを包み込めるようにと言うマーク。銀のロザリオを所持。戦闘スキルは警邏隊の中では並み。

とある戦闘部隊に所属していたが、人が死んでいく現実に疲弊。脱走。それを山奥の孤児院の主サクライ・チズルという美女に拾われる。最初こそひと悶着あり、孤児院の子供に対しては苦手意識があった物の、やがて打ち解けていく。サクライとも良い雰囲気になるものの、一年後に自分が離脱した部隊に報復として拷問される。カーパスは元同僚たちを皆殺しにした後、氷点下の夜の雪山をサクライを担ぎふもとまで降りるが、途中彼女はカーパスに遺志を残し、傷がもとで死亡してしまう。それがきっかけとなりカーパスは軍を辞め王国でサクライの代わりに孤児院を作る。司教となったが、政府からの支援金が滞っていた所に警邏隊の先代・ルーカスに補助金と引き換えに警邏隊に入るという契約を結び今に至る。

本編では孤児院を襲撃したガーナット・ファイルハルトと戦闘。子供たち全員を逃がし切った後、応援に来たカルディを庇いガーナットと一騎打ちになる形で死亡。彼の遺志はカルディに受け継がれ、ロザリオは彼が所有することに。


エモン・キサラギ……男性。31歳。特別警邏隊No4。初期メンバー。元自衛隊。警邏隊では狙撃を担当。スーツを着こなし、鋭い三白眼に眼鏡をかけた陰気な男で、部下として見習いであるリュカがいる。同性でありながら自分に狂愛を向けてることに気づいてはいるが、自分は異性愛者だと言い張り邪魔にならない限り放置している。ぶっきらぼう・高圧的・すぐに手が出ると歪んだ性格をしており、リュカにはすぐ暴行をふるう、階段から突き落とすなどDV気味。他にも他の警邏隊メンバーや容疑者に気分を害した瞬間殴りかかるなどまさしく狂犬。しかも沸点も低い。おかげで正義感の強いカルディとは馬が合っていない。病的にまでに金に執着しており、警邏隊に入隊したのも年収が決め手。隊内の会計役も担っている。一方狙撃の腕は確かであり不安定な車上やヘリ、二キロ先からなど極めて過酷な状況でも的確に標的を仕留めることができ、警邏隊最強のヴォルフすらも上回っている。

過去自衛隊に所属していたものの狙撃手という役回りであったせいで同僚などから忌み嫌われていた。やがてエモンの輝かしい戦績なども加味され嫉妬交じりの嫌悪となり、最終的に仲間であった者たちに陥れられ退職に追い込まれた。その経験からエモンは他者に対し希望を持つことなく自ら拒絶。金のみを追い求めるというモチベーションを持つに至った。しかし本来の性格は穏やかで人好きするため、自信を喪失したレイを励ましたり、何だかんだリュカには自分の技術を教授してたりする。

その後、警邏隊とリュカを信じてみる契機となったクロダ戦以降若干態度が軟化。雑談にも応じ微笑も見られるように。

国崩し編では攻め入ってきた傭兵十二名を狙撃で殺害。

ラグナロク編では警邏隊を離反しセレについたリュカと邂逅(その時リュカの造反理由が不明であった)。最初こそ裏切られたショックで無気力になるも、やがて彼を信じ造反理由を聞き出すための師弟対決となる。苛烈な死闘となるもこれを制し、その後警邏隊を解任されたリュカとお試し期間と称し交際を始める。


リュカ・アモーティア……特別警邏隊No5にして士官学校の学生。警邏隊最年少の17歳。溌溂とした金髪の少年で、女性に見違うほどの美貌を持ち首にはチョーカーを付けている。本編より一年前に入隊し、カルディが加入するまで一番の新参だった。表向きは柔和で常に丁寧な言葉遣いをしよく笑う特筆事項がない模範的な好青年。学業もオンラインであるのにもかかわらず常に主席と頭の回転も速く、狙撃が何たるかをエモンに教授してもらっている。狙撃手希望。

……が、本性は同性であるエモンに狂愛を捧げ嫉妬深く、落ちた髪や彼が食べ終わった後の包装、爪、割れた眼鏡の破片、その他色々なものを地面やごみ箱から収集し、エモンに色目を使った女性に対しては血文字の手紙を送り付け牽制するなどヤンデレ。エモンからの暴行は許容しており、むしろそれだけ自分に向かう時間が増えていることを喜んでいた。警邏隊に所属しているが組織には大して忠誠を誓っておらず、エモンがいるから暫定的に警邏隊にいるに過ぎない。隙あらば既成事実を作ろうとしている。とはいえ他のメンバーに情がない訳でもなく、カーパス、イヴが次々と死亡した時は普通に悲しんでいた。

八年前、暴漢に殺されそうになったところをエモンの狙撃により命を救われた。それから人脈や探偵を頼りにエモンの身元を割り出し、お礼を言いに行った所で一目惚れ。命を救ってくれた相手であるという理由も相まって愛情と執着が加速度的に大きくなっていった。

国崩し編ではエモンとともに狙撃で傭兵を撃破。

ラグナロク編では造反したセレに警邏隊の中で唯一付き従い、エモンを殺害しようとする。理由は「エモンさんは不死身じゃないから、せめて僕の手で殺してエモンさんを独り占めしたかった」と言う単純なものだった。その後はエモンと会敵するも、圧倒的な格差を見せつけられる形で戦闘の末敗北。警邏隊から除名、ただの学生として生活することに。その後熱意に根負けしたエモンとお試し期間の交際にこぎついた。警邏隊を首になったことはあまり痛手ではなかった様子。


ヴォルフ・ヴェルヴェーニ……特別警邏隊No6で初期メンバーの一人。アイリーンと同じくセレの付き人。48歳。190センチの大柄で威圧感があるが普段は大らかな人物で、新参者であるカルディに気をかけていたり性に奔放なセレを諫めたりしている。早い話が苦労人。常識が通用するためセレに代わってまとめ役をこなし、現場では司令塔の役割を占めるなど隊からは大きな信頼を寄せられている。一方技術や戦術を含め隊内最強。セレを含む面々の中で最もリアリストで、善悪や生死観がサバサバしている。カーパスが孤児院戦で死んだ際も不安定になるセレと相反し冷静なままだった。半面テロリストには冷酷な面を見せ、ダガマ・キノコ侵攻編ではダガマの死に戦意喪失したキノコの上顎から上を容赦なく吹き飛ばすなど、女子供であっても容赦なく殺す。しかし酒に弱すぎて酔ったセレのボディーブローを避けられない。

二十年前の第四次世界大戦を生き延び、四天王の一人に数えられているほどの実力者。二つ名は『軍神』。左眼球が潰れたキース、脊髄を損傷したミラと異なり戦線を最後までルーカスと戦い抜いた。彼の冷徹とまで言える哲学や言動の根底はこの凄惨な現場から培われ、女子供を良心の呵責なく殺害できるのも、戦時中、暗殺者や少年兵として脅威であった時期があったため。戦後は違法な奴隷商を壊滅させ、幼いセレとハイネを救い出し世話をする。その後政治に国力増強を見出したハイネはキースについていき、セレ、ルーカス、ヴォルフとともに六年前警邏隊を結成。他の四天王との仲も良好だったが三年前にルーカスが殺害されたことで関係は破綻。セレはルーカスの面影をなぞるような言動を始め、キースからは『主君も守れぬ無能な男』と罵られ、警邏隊も揺らぎ始める。そんな中でも四天王、子供の中で唯一傍にいてくれるのがセレであるため、複雑な心境ながら補佐官として彼女を支え、現在に至る。

国崩し後のセレの造反、テロ行為はさすがに堪え、セレ殺害を迷うが、やがてラグナロクに参加。セレの部下『コンキスタドール』計四人と交戦し皆殺しにした。


アイリーン・カイユ……特別警邏隊No7にして初期メンバー。30歳。ヴォルフと同様セレの付き人。元ガルバド王国所属特殊部隊『キール』所属。背中まで伸びた黒髪に丸い瞳、常に上がった口角と清純なヒロインの風格。服装は大抵スーツに白衣。警邏隊一人当たりが良く愛情深いムードメーカー。月一でセレとイヴを集めて女子会をやったり、天上天下唯我独尊を地で行くセレの代わりにヴォルフとともにまとめ役を担うなど、非常に大らかな人柄。そして常にスカ語で、一人称は「おねーさん」。部隊を渡り歩いているため、それ相応の過酷な修羅場を乗り越えている。そして糞尿や人肉で食いつないでいた時期や、造反した同僚を拷問にかけ処刑を担当するなどといった経験があるせいか、時にスレた思考や生死観が緩いことも。

アイリーンは戦闘こそ警邏隊の中では平均的であるが、その真価は裏方。物資補給、事後処理、書類整理は勿論のこと、武器改造、拷問や死体処理、暗殺をこなす。拷問は地獄の様相を呈し、普段の穏やかな気質とは程遠くなる。しかし警邏隊特有の冷酷さと非情さを持ち合わせているだけであり、彼女が異常なわけではない。

過去、徐々に過激になっていくキールを止めるために隊長であったルドルフと対立するも失敗。その後失意のうちにキールを除隊した……が、次の日に警邏隊を立ち上げようとしていた初代隊長・ルーカスに誘われ警邏隊に入ったという経緯がある。その時、当時はツンデレ気味だったセレや本当に喋らないイヴの心をほぐしている。

その後国崩し編でイヴが行方不明になり――実際は殺されており、首を残して胎児ごと薬品で溶かされていた――、セレが造反しラグナロクを開始するなど女子組が次々と消えていった際にはひとり悲しむなど感受性は強い。実は戦闘描写がほとんどない。


イヴ・リャオリョン……特別警邏隊No9。三年前前警邏隊隊長であったルーカスの死亡後に加入。冷えた眼差しに無表情、ポニーテールの黒髪の美女。非常に寡黙で喋ることはあまりなく、喋っても一言で終わったり途切れ途切れだったりする。自分を拾ったダイムと一緒にいることが多く、殺傷方法もダイムをまねてナイフで行うことが多い。恋仲であり、大抵はダイムの部屋にいる。利発そうに見えるが実は何も考えておらず直観、感情的。つまりアホの子。16+23は一分あれば解ける。地雷は『強 姦』で、アイリーンがされそうになった際は男を殺害し股間部分をトンカチでペースト状にするほどに激高する。戦闘能力はダイムを凌ぎ、何より身体能力と視力がずば抜けているため引き金を撃った瞬間に回避行動を取ることができる。キリカの国崩し編初期では、イヴがダイムの子を妊娠していた(なお妊娠二か月で自覚症状はあまりなかった)。ではパク・ミンジュンを止めるため単身タワーに乗り込み敵を殺していくが、その時ちょうど六将の一人であったディーパが『ある人物』との契約で動いておりパクを殺害していた。何も知らずに訪れたイヴは腹を撃ちぬかれ、最期は「お前は必ずダイムに殺される」と笑いながら告げ頭を打ちぬかれ絶命。死体は隠ぺいのために体は薬品で溶かされる。しかし生首だけはディーパが保管しており、ダイム到着後に彼の怒りを煽るために蛆虫の沸いた生首として投げられ、再会を果たした。

過去に両親を殺され強 姦されたのがトラウマ。警邏隊に入隊する前は王国内の強 姦魔24人を単身で殺害、陰茎をトンカチですりつぶしていた。


ダイム・オストワルト……特別警邏隊No10。初期メンバー。金髪のチャラい風貌をした若者で、常にノリの良い言動が多く、またかなり粗暴な面もある。しかし実際風貌からは判断がつかないが、実は相当頭が良く、相手の攻撃や弱点を的確に見抜いたり、利発そうに見えて実は何も考えていないイヴに指令を出したり、発言の内容もそこそこ考えていたりする。覚悟、意思という不確実でありながら人の原動力になる感情を重視しており、それを持ち合わせる者は例え敵であろうと一定の理解をしたり、また仲間意識を持ったりする。また、仲良くなると馴れ馴れしいし義理堅い。逆にそれが希薄である人間に対しては極めて冷淡になり、例えば快楽のために人を殺したり金のためにテロに手を貸した人物に対しては命乞いも聞き入れず殺害したりする。本人は『警邏隊として生き、そしてそのために人を殺す覚悟』を持ち合わせ、そして人を殺すのは武器ではなく自分であるという戒めのために殺害はナイフで行うことが多い。しかしそれに固執することなく必要に応じて銃火器も使用。カルディ、レイ、カーパスとは同じ27歳であるため二十七歳カルテットを(勝手に)結成。イヴとは強 姦魔を殺しまわっていた所をスカウトして以来常に気にかけていたが、やがて恋仲になる(その後イヴは殺害され、蛆のたかった生首として発見された)。過去に姉が凌辱の末殺されたことがトラウマであり、覚悟、意思を重視する考えも彼女の影響を深く受けている。


カルディオス・アウオーラ……本作の主人公。経歴は警視庁捜査一課→特別警邏隊No8。27歳。実直そうな黒髪の男。感情が良く出るタイプ。基本的に柔和な態度で良くも悪くも常識的であるため奇抜な警邏隊隊士にやや気後れすることもあった。だからと言って初期ではダイム、エモンなどと価値観の違いから対立することもあるなど決して流される人間ではない。正義感が強く、兎に角根性だけで粘る。抱え込んで周りが見えなくなる癖がある。入隊した際カルディに割り当てられた教育係はカーパス。最初は険悪ともいえる仲だったが、彼の生きざま、そして死に多くの影響を受けた。銀のロザリオはカーパス死亡後に形見として所有している。

捜査能力は折り紙付きでずば抜けており、特に僅かなヒントと知識から本質を見極める論理的思考力が発達している。セレ曰く「探偵気質な部分もある」戦闘もナイフ・格闘戦なら常人以上だが、警邏隊の中では八番目の強さ(十位がレイ、九位がリュカ)。単独で白星を挙げることはほとんどなく時に敗北することも。

刑事時代、カルディは相棒であるバステス・アイスワーゲン、後輩のアイシャ・ラトリエとともに精力的に事件を解決していた。三人は休日でも遊んだりするほど仲が良く、また連携もよく、警視庁ではこの三人が常に主力であった。

そんな中、政治家が次々と腹を切り裂かれた状態で殺害されるという事件が勃発。カルディら三人は事件解決にあたるが――。

本作開始の一年前。バステスが事件捜査中に内臓をくりぬかれた死体となって発見される。カルディは相棒の死に絶望し、自分の無能さを呪い続け自暴自棄の末、公務放棄し退庁(アイシャはその際カルディを気にかけ続けていたがすべて無視された挙句の退庁であった。その後裏切られ一人にされたため復讐心を燃やすことに)。バステスが殺害された一連の事件は2143132号事件として未解決となった。そのまま一年廃人生活をし自堕落に生きていたが、セレの調略にも似た強引な手法で警邏隊に入隊することになり、本作が始まる。

この経緯より、2143132号事件の模倣事件があった時や犯人の糸口を見つけた際は温和な態度をかなぐり捨て激情的になったり、バステスを殺害した犯人であり実力では格上であったキリカ・ウォッチオを頭に血が上ったまま殺そうとし返り討ちにされるなど浅薄な面を見せる。


東西南北警邏隊隊長メンバー


ドラクマ・ジュラ

北方特別警邏隊隊長。サングラスをかけたナルシスト男。下ネタも好き。ついでにミカサにセクハラして「ほざくな租チン」とキレられている。常に自分をスマホで撮影し自分賛美をすることが多い。しかし他のメンバーがコミュ障のガーシュイン、オネエのエゼル、反抗期のミカサ、そして何考えているかわからない経験人数三桁を誇るセレであるため案外浮いていない。しかし何も考えていない訳ではなく、思考の瞬発力が優れ判断が早い。戦闘技術は並みであるが、セオリーをしっかり踏んでいるからこそ強い。部下の隊士達もドラクマのことは面白い人と評しており、信用しているものの尊敬はしていない。案外仲間想いの面がある。

国崩し編では部下を殺したマッカーサーと対立。手傷を負うが銃撃戦の末勝利を果たす。ラグナロク編では船上でセレの部下『コンキスタドール』と交戦。防戦一方となり、部下たちを船上から退避させ一人戦う。最期は腹を撃たれながらも多くの『コンキスタドール』を巻き添えにする形で船に仕掛けた爆弾を作動。敵十二名を巻き添えに自爆した。


ミカサ・フェリス

西方警邏隊隊長。最年少の二十一歳。口が兎に角悪くガーシュインに対しては「足腰も心もチキン」ドラクマには「失せろ租チン」エゼルには「キメェんだよハゲ」と言い放っている。ちなみにセレに対してはどこか捉えどころのない性格ゆえか苦手。短慮な面が目立ち、隊士に助けられることも多い。部下に対してはとても温厚な面を見せるため、隊士・マゾ合同の「ミカサファンクラブ」がある。ミカサは知らない。戦闘は小柄な体を生かしたナイフ戦。とにかく速度で相手を上回る戦法を取る。過去、孤児だったミカサは生きるために盗みをし、自分を強く見せなければならず、口が悪いのはその名残。その後エゼルに拾われ、教育を受け養子のような形となって安寧を得た。しかしエゼルにべったりだった反動か、現在も思春期。ゴミダメから救ってくれたエゼルに対し、本心は感謝しており、口が悪くなってからもエゼルの誕生日はしっかり祝ったり、ありがとうと照れながらも伝えている。実は隊長の中でかなり愛でられている(ミカサのような人間が珍しいため、逆に好かれている。)。

国崩し編では女性を極端に差別するデスモンドと、エゼルとともに交戦。女性だからとなめ切っているミカサを放置していたデスモンドを、隙をついて喉を裂き殺害することに成功。ラグナロク編ではエゼルとともに部下を指揮。生存し、西方警邏隊の指揮を執っている。


ガーシュイン・カストロ

特別警邏隊初期メンバー→東方特別警邏隊隊長。眼鏡をかけたやせぎすの男で、常におどおどしている苦労人。本質は慈悲深く争いを嫌う典型的な善人。優柔不断に見せかけて意外と我が強い面もあり正義感が強い。例え骨が折れ血反吐を吐いても民間人を守り切るなど根性もある。全警邏隊隊士最弱でナイフ戦・銃撃戦共に最も成績が悪いが、裏表がない朗らかな性格から隊士には好かれており、彼の危機には東方警邏隊メンバーのほとんどが駆けつけるなど非常に慕われている。さらに頭の回転が速いため作戦指揮には欠かせない人材であり、担当は大抵ブレインである。前警邏隊隊長であるルーカスからは「実戦向きではないが人を集める力が人一倍ある」と評されたことで、四年前に独立し東部警邏隊を設立させる権限を与えられた。

キリカの国崩し編では手足が折られるものの生存。しかし傷が原因で一か月半後に発生したセレのラグナロク編では不参加。生存。部下はラグナロク編でロビンソンを失うも、東西南北中央警邏隊の中で死者一人と最も被害が少なかった。


エゼル・カーライト

南方特別警邏隊隊長。39歳。40歳までアラフォーじゃないと言い張っている。190センチ越えの巨体のスキンヘッドであるが、口調はオネエ言葉という奇抜な男。基本的に冷静に物事に対処するタイプで警邏隊の隊長達の中では元もクール。よく西方警邏隊隊長のミカサ・フェリスに「キモいんだよこのハゲ」とツンデレをかまされている。戦闘の神髄は格闘であり、剛腕から繰り出される一撃は壁にひびを入れるほど。メリケンサックを身に着けるとまさに武人。ガーシュインと同じ慈悲深く、わいろや差別を嫌悪している。過去に生きるために盗みを働いたフェリスを拾い親代わりとなった。絶賛反抗期中で少し困っている。

国崩し編では極度の女性差別をする六将の一人、デスモンドと交戦。苦戦気味のミカサに助太刀する形で共闘。勝利を収める。ラグナロク編ではセレ・アナキスタの部下『コンキスタドール』と交戦し夜明けまでの耐久戦に持ち込む。生存し、引き続き南方警邏隊を率いる。


東方警邏隊メンバー


アイシャ・ラトリエ……東方特別警邏隊No8。元刑事でありカルディとバステスの後輩であった。25歳。スーツを身に着けた黒のロングヘアの女性。空元気みたいな喋り方をし、ひたすらナチュラルに他者を煽る刺々しい性格。一年前刑事を辞めたカルディに対しては「先輩」と一応呼ぶが、ひどい憎悪の念を抱いており、交流会戦にかこつけて殺害しようとする(他のメンバーが使用するのはゴム弾やゴムナイフであるのにもかかわらず、アイシャはVSカルディ用に本物の拳銃とナイフを所有し参加していた)。また目的のためには手段を選ばず、時に暴力で物事を解決する面も。

過去、刑事としてカルディ、バステスの部下として行動。二人を尊敬すべき先輩であり、特にカルディには異性として慕っていた。しかし1年前に発生した2143132号事件の捜査中にバステスが殺害される。大切な先輩の一人が殺害されたことに絶望するも、やがてカルディとともに事件を解決しようと働きかける。しかし相棒を失ったカルディは完全に戦意を失い、アイシャの気遣いや誘いをことごとく断り、彼女一人を置いて退庁。残され、一人になってしまったアイシャはそんなカルディに失望。黒い憎悪を抱くことになってしまった。

警邏隊交流会戦ではカルディの戦術をすべて見通す形で殺害しようと追い詰めるも、成長を続けていたカルディに逆転され敗北。その後和解し、警邏隊にいながらもカルディの相棒となり2143132号事件の再捜査に乗り出した。

和解後から性格は本来のような人当たりがよく、同時に観察眼や刑事の勘や論理を駆使する聡明な人物となり、温和な人物に戻る。喋り方も感情が入るようになり、ついでにカルディに対する恋情も復活。

その後様々な事件を通し、一連の事件の犯人がキリカ・ウォッチオであると暴き、国崩し編ではカルディとともに彼女を追い詰める。しかしアイシャはトラップに引っかかり角材に左腕を潰され、このままだと血の循環不良で死に至るという未来が確定。その時アイシャはカルディに自分の左腕を切断するように依頼。カルディは苦悩しながらもそれを成し、レイに病院に運ばれるさなかで意識を失った。

セレ造反後は激痛に悶えながら、自分がセレに利用されていたことに意気消沈するカルディを叱咤激励。カルディはセレに立ち向かい、ラグナロクで勝利した。

その後は義手を着用。カルディと交際を始め、2年後に入籍した。


バージェス・ホロウ……東方特別警邏隊No3。29歳。わかめのような癖毛に冷めた眼差しの男で、外見に違わず無口で人と目を合わせない。基本単独行動をしている。警邏隊の中でも本当に喋らず、必要最低限の内容か相槌くらいしか意思疎通ができない。戦闘力は東方警邏隊随一であり、特に痛みを感じられるという理由で肉弾戦が好み。愛用の武器はメリケンサック。

実は生まれつき感情が薄く、それどころか喜怒哀楽、共感性などを持っていない、所謂サイコパス側の人間。そのため誰かと交流しても何も感じず疎外感を覚える(最もその疎外感という感情もわからないのだが)ため、意図して交流を避け続けていた。そのため『ロボット』と揶揄されることも多かった。

過去、両親から感情の欠落のせいで疎まれ、やがて捨て子となってしまう。そこから自分が人間社会の遺物であるという自覚が芽生え、反社会勢力に所属していた。しかし五年前、子供を守ってボコボコにされて倒れるガーシュインを拾い、彼の生きざまを知るうちに自分に小さな感情の炎が現れていることを自覚。そのままガーシュインの部下として、東方警邏隊に入隊した。その後入隊してきたネクタ・ビクタ姉弟の教育係に。

警邏隊交流戦ではネクタ・ビクタを撃破したダイム・イヴコンビを襲撃し、一撃でイヴを脱落させ、ダイムとのタイマンが始まる。最初こそ優勢であったが、やがてエモンが到着し2対1に。その後エモンを仕留めるも、その隙にダイムの一撃を食らいノックアウトした。敗因は「感情がない故に、油断こそなかったものの危機感が欠如していた」というもの。

国崩し編ではズタボロになったガーシュインを助けるため、セイラと闘い勝利。その時、ガーシュインを守れたことに『安堵』と『喜び』を覚える。

ラグナロクではネクタ、ビクタ、ロビンソンとともにセレの部下である『コンキスタドール』と闘う。最強にふさわしい部隊との戦闘で追い詰められていく。そしてネクタ・ビクタ姉弟が標的になった時、バージェスは身代わりになり撃たれる。最期は互いに支えあう姉弟を守れることに満足し、そして『愛おしさ』を覚え、感情のないロボットではなく、人として死亡した。


ネクタ・レイディアス……東方特別警邏隊No5。ベクタの姉。金髪できりっとした顔立ちをした麗しき女官。得意分野は早撃ち。お調子者なところがあり、時折楽観視してしまう場面も。人生エンジョイ勢で口論ではすぐ負け何よりチョロい愛されキャラ。そのせいか、予想以上の出来事が発生するとフリーズするという弱点もある。花に例えるとひまわり。

過去、ネクタたちは難民でありギリギリの生活を送っていた。いつ死ぬかわからない日常。そんな中ネクタは姉として絶対に弟を守ると誓っており、弟のビクタを元気づけ、励まし続けていた。しかしやがて食料も金も尽き、そして苦渋の決断の末、財布を盗んだ相手こそがガーシュインだった。ガーシュインはネクタたちを家に招き、二人を育ててくれた。やがて彼の反対を押し切り、恩を返すために東方警邏隊に入隊。教育係はバージェスで、他のメンツと異なりよく話しかけにいっていた。

警邏隊交流会ではビクタとともにイヴ・ダイムペアを襲撃。のちダイムのせいでビクタと分断され、イヴと一騎打ちに。ネクタは早撃ちでイヴを仕留めにかかるが想像以上の速度で全弾をかわされる。最終的に弾丸切れを見計らわれ彼女のゴム弾で脱落。敗因は「早撃ちはよいが精度が劣る」から。

国崩し編ではイヴの助言通り、早撃ちでありかつ精度を上げ、ズタボロのガーシュインの応援として六将の生らと戦闘。ナイフ戦で挑むビクタと連携を取り、的確に両足を撃ち抜いた。

ラグナロクではネクタ、ビクタ、バージェス、ロビンソンの四人でセレの部下『コンキスタドール』と戦闘。追い込まれるがバージェスが姉弟を庇い死亡、以後反撃を開始。捨て身の高速移動と早撃ちで負傷しつつも一人の殺害に成功。生存した。


ビクタ・レイディアス……東方特別警邏隊No6。ネクタの弟。金髪で生意気そうな伊達眼鏡をかけた将官。18歳。得意分野はナイフ戦で身体能力も並の人間よりは高い。冷静を保ちインテリぶる態度が目立つが、外見で相手を判断するなど思慮が浅い面も。警邏隊メンバーからはネクタとセットにされて可愛がられており、時折赤面している。シスコン。

過去、ビクタたちは難民でありギリギリの生活を送っていた。ビクタは姉のネクタに守られる中で自分の無力感を常に痛感。ガーシュインに拾われた後は今度は自分がネクタを守り、幸せにしたいというモチベーションを持ち、彼の恩返しを兼ねて姉とともに東方警邏隊に入隊することに。教育係はバージェスで、感情が読みづらい彼には苦手意識があった。

警邏隊交流会ではネクタとともにイヴ・ダイムペアを襲撃するも、ダイムのせいでネクタと分断される。その際ビクタはダイムの金髪ヤンキーな外見から「早々に片付けて姉さんを助けに行こう」「見掛け倒しのチンピラレベルだろう」と判断し舐めプ。しかし油断しすぎるあまり最初から本気モードであるダイムの猛攻をもろに食らい、立て直しの隙もなく敗退。交流会で最も早く脱落した。敗因は「見かけで判断し油断しまくっていた」

国崩し編ではダイムの助言通り、最初から全力で挑み、姉を庇いつつ市街戦を駆け抜ける。その後ズタボロのガーシュインの応援として六将のセイラと交戦。油断していたら指を持っていかれるほどの初撃を受け止め、冷静に着実に圧倒していった。

ラグナロクではネクタ、ビクタ、バージェス、ロビンソンの四人でセレの部下『コンキスタドール』と交戦。追い込まれるがバージェスが姉弟を庇い死亡、以後反撃を開始。銃弾を肩に受けつつ接近戦に持ち込み一人の殺害に成功。その後入院したものの生存。


ロビンソン・シュライデン……東方特別警邏隊No9。狙撃手担当。37歳。バーコードの頭で、エモン曰く「見苦しい頭をしている」常に狙撃と言う物はな~と話し始めるおっさん。「まだハゲてません~」ビクタ、ネクタ姉弟は保護すべき相手。バージェスには冷てーなーおいーと親愛なるウザ絡みしている。一方理詰めのセオリーを崇拝しており、高所から一望できる場所・隠れ場所が豊富な場所など定石を踏んだ狙撃のみを行うなど完璧主義者。何だかんだ人が良く、姉弟にはお小遣いを上げたりしている。女性にすぐ惚れる。

いくつもの賞を取っている狙撃手であり、転職した先がたまたま東方警邏隊だった。そのため他のメンバーのような鬱蒼とした過去はなく、寧ろ普通の人生を送ってきた代表のような感じになっている。

警邏隊交流会では、総則2「狙撃手は弾丸は三発のみ使用可能」という項目で三発の銃弾を所持し、エモンと狙撃合戦となる。最初、自分の理詰めのセオリーに従い高所に陣取るが、同じく狙撃手のエモンに即座に位置が看破され、一発も放つことなく脱落。敗因は「定石は時に有用だが、固執しすぎると逆に相手に逆算され居場所の特定が容易くなる」とのこと。

国崩し編ではあえて屋上ではなく二階のカフェテリアに陣取り、ガーシュインの応援として六将の一人・セイラと交戦。意外の場所から狙撃し腹を撃ち抜いた。その後は屋上に上り、傭兵部隊に居場所が割れ苦戦するエモン・リュカを1.5キロ先から狙撃でアシスト。エモンに借りを返す。

ラグナロク編ではネクタ、ビクタ、バージェス、ロビンソンの四人でセレの部下『コンキスタドール』と交戦。追い込まれるがバージェスが姉弟を庇い死亡したのを契機に反撃を開始。ネクタ、ビクタがそれぞれ一人ずつを仕留めたのに対し、ロビンソンは残りの三人をわき腹と尻を撃たれながらも狙撃にて撃破。大人の威厳を見せつけ、その後治療の末生存した。


政官


キース・ベンソン……政官であり国軍准将。左目に黒い眼帯をつけた長髪の男。感情が高ぶったりすると眼帯をひっかく癖がある。基本的に無表情であるため威圧感があるが、本質は甘いといえるほどにお人よし。市民の忘れ物を走って届けたり、市井の焼き鳥屋に行ったりするので案外国民には親しまれており、女児からもらった花は押し花にして保存するなど決して悪い人間ではない。政治家としては優秀そのもの。そして同時に『自分がこの王国にトップに立ち腐敗勢力を一掃する』という野心を抱え、謀略を巡らせている。ちなみにトップに立ってからは独裁政権ではなく民主主義への転換を図るつもり。一方警邏隊とは険悪であり、特にヴォルフとは持ちつ持たれつなものの、いずれは全員首だけにしてやると考えている。

二十年前第四次世界大戦を生き残り四天王『孔明』を冠した男。当時からキースは他の四天王と比べ弱くコンプレックスであったが、ルーカスからは「腕じゃない、お前の強みは戦略だろ」と諭され克服。以降積極的に策を考案し、死者数、任務失敗率が大幅に低下。文字通りの『孔明』となった。しかし弾丸が貫通し左目を欠損。そこから眼帯を身に着け始めた(その後、ソフィアという女医に依頼し左目の代わりに弾丸一発分を装填できる小型拳銃を内蔵)。その後は政治家として活動を開始。警邏隊とは親密な関係で、ルーカス、ヴォルフとは酒を飲むほどの関係だったが、三年前ルーカスが死亡してから関係が破綻。主君を守れない能無しとヴォルフら警邏隊に憎悪を向けることになった。一方同じく四天王のミラとは元々何考えてるかわからない相手同士、一定の距離感を保っている。

ハイネとの関係は上司と部下、そして先生と生徒という関係。最初こそ自分より一回りしたのハイネに戸惑っていたがやがて打ち解けていき、日光に弱い彼女に笠を送ったり、打ち合わせや会合は夜に行うなど配慮するなど徐々に彼女の存在を認めていく。強くしなやかになっていくハイネに、キースは「もし貴方が私を不服とするならば自分の御心に従って離反せよ」と伝えた。ただ「ご主人様」と呼ぶのはどうかと。


ハイネ・パスツール……政官であり、キースの配下。冷静沈着・頭脳明晰を地で行く、常に笠をかぶった女官。アルビノであるため肌も髪も純白。表情を変えず無表情でつっけんどんであるが実はただの人見知り。いつの間にか眉間に皺が寄っていることも。子供にまとわりつかれるとショートするほどだが、戦闘時は的確な指示を出すなどコミュニケーションに難があるという訳ではなく、寧ろ人が好き。ご主人様と崇めるキースには絶対服従で、命令を忠実に遂行する。雑務など行政業務などは優秀で、普段はキースの補佐官として職務に当たっている。戦闘時は刃渡り一メートル、プラスチックの刀身、刃が金属と軽量化した武器を使用。かなりの腕前であり、vsダイム、vsセレでは敗れたものの、vsイリア、vsミラでは勝利するほど。

過去、セレとともに奴隷として扱われていた。セレが怯えるハイネを庇い、セレの異常な空腹をハイネが満たしてあげるなどと言った共存関係を築いていたが、八歳の頃ルーカス・ヴォルフに救われる。その後初めて自分がアルビノであり、セレがミオスタチン筋肉肥大と知る。その後ハイネは政治学に興味を持ち、やがてルーカスらの推薦でキースの配下となった。ハイネはよく勤め政治学を学び、必要であれば離反しても構わないと言われるほどに優秀になる。キースとの仲は良好で、ハイネからの矢印が大きく尊敬の念と恋情などがごっちゃになっている。一方キースと警邏隊の仲が険悪になっていることはどこか思うことがある様子。

過去奴隷仲間であるせいか、セレとはよくご飯を食べる仲。セレもハイネの前では一人称が「僕」ではなく「私」になり、若干物言いも砕ける。ハイネもセレの前では若干口が悪くなるなど心を許しあっており、話題も身のないものが多い。ちなみにセレの経験人数は三桁越えなので、大抵生々しい話をされて閉口するのもセット。


ミラ・コーポレーションメンバー


ミラ・カイエス……ミラコーポレーション社長、ガルバド王国経済団体連合会長。45歳であるが、見た目は三十代前半と見違うほどに若々しい美女。一人称は「妾」でのじゃ口調。戦時中に脊髄を損傷し常に車椅子生活であり、部下のコーネリアス・バレッタが世話をしている。好奇心の塊のような女で、知識を何でも吸収する変人。事業は勿論のことアサシンに対してもどんな手札を繰り出すのかと喜んで迎えるなど常軌を逸する。半面興味のない、または失った対象に対してはひどく冷淡で容赦なく切り捨てる面もあり、仲間であっても排斥することも。しかし商才はあり、駆け引きや交渉、観察眼に優れ、仕草や言動から人となりや攻撃パターン、所有武器を類推できるという特技もある。バイセクシャル。ヴォルフが好きだった時期もある。

20年前の第四次世界大戦を生き延びた四天王の一人で、二つ名は『天女』。最新武器の積極的投入や違法化された化学武器の使用を連続し、彼女の戦闘では敵味方共に死傷率が高かった。戦争末期では背後から銃撃され脊髄を損傷。その後はブラック企業の経営者を追放。ミラコーポレーションと言われるほどに勢力を伸ばし、警邏隊に融資しつつ現在に至る。コーネリアスは自殺しようとしてたところを拾った自分の都合の良い玩具。

実はソフィアにより捕らえたアサシンから適合する脊髄を移植され、立てることが判明。

国崩し編後、セレに与し二次国崩しを発生させる。その際スーツから包帯のさらしと言う装備に。造反理由は「面白そうだから」で、決してセレのようにルーカスを政府に殺されたからではない。ラグナロク編ではキース・ハイネと銃撃・ナイフ戦を繰り広げる。キースの腕の血管を切断するなど、彼らを凌駕するも、先読みと機転の良さと連携の良さにより追い詰められ、最終的にキースにより脊髄を撃ち抜かれ無力化。その後は圧力と権力を駆使しコーポレーションに返り咲いた。


コーネリアス・バレッタ……ミラコーポレーション所属。ミラのお付きで車椅子生活の彼女の一切の世話をする秘書の男。服装は燕尾服で執事のよう。36歳。堅物でミラを侮辱する人間は許さず、また嫉妬心が強い。そして年上でありながら我儘で奔放なミラにはひどく甘く、これまで「内臓が見たいから今すぐ腹を裂くのじゃ」と「納豆とカーツ・マルトゥと言う物を妾の前で食せ」以外のお願いは叶えてきた。ミラに対しては「お嬢」ミラからは「コーネ」と呼ばれている。戦闘スキルは拳銃のみ可能で命中率が良く、戦える執事を目指している。実際キリカが首謀した国崩し編では傭兵数人を放逐することに成功した。しかしその際に重傷を負い、その際薄れゆく意識の中で車椅子から立ち上がり傭兵を殺すミラの姿を目撃。国崩し編後、セレ側に加担し政府崩壊させ、その後キース・ハイネに敗北し脊髄を銃撃された後のミラのリハビリに付き合う。

昔ブラック企業に勤めていた頃に飛び降り自殺を図ろうとした際にミラに見つかり、そのまま傍にいることを強要される。ミラが経営者を追放し会社を乗っ取り、そのまま王国有数の会社に成長させていく中で、やがて彼女の異常な好奇心と人間離れした感性を持った人間であることに気づく。しかしそれすらもコーネリアスは受け入れ、いつしか恋心を持つように。同時に彼女が自分のことを使い勝手の良い玩具と思っていることは知っており、それでも想いを貫き彼女の世話を焼いている。一方「妾も結婚と言う物がしてみたい」と言う名目で一週間だけコーネリアス・カイエスになったことも。

その他


グレイ・コウサ……聖セイレーン学園2年2組。ライラの後輩で文芸部を通し知り合っていた。ライラがいじめを受けていることは知っていたが、臆病ゆえに止めることができなかった。長い前髪で目が隠れており、性格は前述したとおり臆病で慎重なタイプ。若干挙動不審。隠れイケメン。ライラもグレイに対してだけは素を見せている。

グレイはライラがいる三階ではなく二階に隠れており、クラスメイトを皆殺しにした彼女と遭遇した際は素通りされた。その時こんなことは止めてくださいと説得するも無視されてしまう。

カルディ、レイvsライラ戦では外部からの狙撃で腕を失い追い詰められたライラを呼びかけており、そのせいで彼女の注意が逸れ、そのままカルディらに敗北。自殺してしまった。

その後グレイは思い悩み、やがてライラのようないじめが起こらないようにするために教育委員会の道を志す。なお『ゼロ部隊』の存在は知らなかった。


ヴァン・コークス……監獄の主であるいかつい男。「~かね」という語尾が特徴。怖そうに見えるが実はジョークを飛ばすなどフレンドリーな性格。大抵外見で損している。おっちょこちょいな面も。職員からは慕われている。

実はセレに与しており、彼女が選出した囚人を訓練し、傭兵部隊『コンキスタドール』として活用していた。造反理由は「この国はいささか独裁が過ぎ、誰も対策しようとしなかった」というもの。国崩し編の動向は不明。ラグナロク編では囚人を率い政府塔を破壊。しかしその夜のラグナロクではドラクマの船を落とすことに成功する物の、ミカサにより混戦中に射殺された。


ソフィア・シナー……特別警邏隊御用達の女医。茶髪の髪に剣呑な眼差しをしたグダっとした女性で、所謂ダウナー系。口癖は「不能にするぞ」。ナイチンゲールを目指しており、何だかんだたくましい女性。医療技術も一流で、しょっちゅう運び込まれる警邏隊隊士を最短で全快させている。理由は不明だが何故か警邏隊の隊士には無償で尽くし、そんなソフィアにセレは信頼を置いている。睡眠薬ジャンキー。

実は『ゼロ部隊』そしてセレらラグナロク造反組に情報を送っていた内通者。本命はセレである所謂二重スパイであり、ゼロ部隊には警邏隊の隊士の情報、セレにはゼロ部隊の動向や、ラグナロクのための工作などを行っていた。

奴隷であったセレの母親で、本名はセレイナ・アナキスタ。貧困ゆえに娘であったセレを売りとばしたことを後悔していたが、六年前、警邏隊が結成された際にセレが隊士の一人としていることを確認。それ以来警邏隊に近づき、ご用達の女医としての立場を掴んでいた。セレの真の目的を知った際も「彼女が選んだ道なら、今度こそ私がサポートしよう」という考えのもと、彼女に与し続け、ラグナロクが発生した。そしてセレはソフィアが母親であることを知らない。

ラグナロク後、カルディによりソフィアが内通者であることが発覚。おとなしく彼に射殺された。


ゴーシュ・ハインケル……警察所属。警部。バステス・カルディ・アイシャは元部下だった。くたびれたコートを身に着けたおっさんと言う、刑事らしい雰囲気の男。同時にタヌキと揶揄されるほどの智謀家で、必要とあらば警邏隊に頭をたれ協力関係を築くのに躊躇しない。相当錬磨された理論的思考と機転の良さ、そして撤退は恥ではないという柔軟な思考の持ち主で、カルディら元部下メンバーや、現部下に深く尊敬されている。以前爆破に巻き込まれたことがあり、それ以来左足と胴体の半分ほどが義体になっている。一人称は『儂』。

過去、カルディ、アイシャ、バステスの三人がばらばらになってしまったことを悔やんでおり、廃人から復活し警邏隊に所属したカルディを気にかけている。

国崩し編では警官隊の指揮を執り、傭兵部隊を防ごうとしたがあえなく失敗。残存する警官隊の撤退を促す。

ラグナロク編ではセレが仕掛けたという爆弾を市街地を駆け回り捜索するも一つも見つからないことに疑念を抱き、実は彼女が仕掛けた爆弾などないのではないかといち早く悟る(実際それは正解。本当に仕掛けられていたのはセレが布陣していた旧警邏隊本部棟)。


ディマリア・ミレイユ……ソフィアの部下の看護婦。立ち位置としては見習い。常にほわほわした喋り方をする女性。ポジティブの塊であるが、やや不確定な事実を確定じみたように話してしまうことも。警邏隊のことは知っており、良く雑談している明るい子。同性愛者で付き合っている女性がいる。胸が大きいのがコンプレックス。

ソフィアが内通者であることは全く知らず、彼女がラグナロクに同行すると聞いた時は涙を流しながら止めようとしていた。その後カルディによりソフィアが殺害され後は彼女の後を継いで病院長に。


リオ・ボストン……カーパスが運営する孤児院の職員。子供たちからは『先生』と呼ばれている。丸刈りの青年であり、カーパスと同じく元軍人という経歴がある。表情に出にくいため怖がられることが多いが、大抵子供たちにおもちゃにされてることが多い。

ガーナットによる孤児院襲撃戦ではカーパスと別れ子供達を先に脱出させる先導となった。その後は一人引き返し、破壊された回線をつなぎなおすことによりカーパスの孤児院が襲撃されていることを警邏隊本部へ通達するという役回りに。カーパス死亡後は孤児院長となる。警邏隊との交流や融資は続いている。


ガルシア・ヴァーミリオン……元特別警邏隊No9。豪快な男でダイムのように好戦的な性格だった。5年前犯人の追跡中に致命傷を負い、最後の力を振り絞り、敵を巻き込む鉄骨の山に押しつぶされ圧死。死体はぐちゃぐちゃで、人間の様相を呈していなかった。


ソラノ・ネルソン……元特別警邏隊No2。常におどおどしていた。インターネット関連が強く、ハッキングなどを担当していた。2年前に敵の捕虜になり凌辱の末惨殺された。体は生きたまま解体され海にまかれる。レイチェル・ネルソンと結婚していた。その後レイはソラノが『生きている』と正気を保ちながら妄想の中で生き続けるということにしている。


ニシミヤ・ソウジ……元自衛隊員。ノリの良い性格のオールバックな男で、つっけんどんなエモンと元自衛隊の中で唯一仲良くしようとしている。厚かましく図々しく図太いパチンカス。

国崩し編では別場所で傭兵を倒していた。ラグナロクにも参加。リュカを追跡するエモンに対し「死ぬんじゃねーぞ」と言う。その後「当然だ。馬鹿が」と吐き捨て出ていった彼に対し、返事を返して呉れるなんざずいぶん丸くなったもんだなーと感心。生存した。


カルラ・ベガ……特殊部隊『キール』所属。アイリーンの元同期。妹気質で甘ったれな部分があるが、腐っても傭兵であり戦闘力は高い。すぐに泣きつく癖がある物の、何だかんだ国崩し編、ラグナロク編でも生き延びる。


故人


バステス・アイスワーゲン……元刑事。カルディの同期であり相棒だった男。享年26歳。曰く「クズで、いつも色々たかってくるし、すぐキレるわ女に弱いわ、性癖も歪んでてなんか寝とられガチ勢で。本当にくたばってほしいと思うほどにヤバい奴でした」と評される人間。実際生活は荒れており、刑事らしくないゴロツキの面もあった。一方捜査能力はカルディ、アイシャの比ではなく、ごく僅かな手がかりから犯人へ繋げるなどその腕は一流であった。探偵向きなところもあった。同時に感情の機微にさとかったため、男からは絶大の支持を集めていた。カルディに我流の混じった戦闘術を教えたのもバステス。リアリストであったがオカルトも好き。

2143132号事件の際、刑事の中で唯一犯人がゼロ(キリカ・ウォッチオ)であることに気づき、単独で犯人確保に動く。この時期カルディとアイシャは別の事件に当てられていたため駆けつけるのが遅れた。そのままキリカに逆に殺害され落命。遺体は心臓をくりぬかれた形で発見された。キリカに殺される前「俺のツレがお前を仕留めに来る」と言い残し、実際国崩し編ではカルディらに致命傷を与えられていた。彼の死をきっかけにカルディ、アイシャは退庁。彼らの人生を大きく狂わせることとなった。


ルーカス・ディアマンテ……元特別警邏隊No0にして初代隊長。享年45歳。無精ひげのイケオジ。天上天下唯我独尊で、詐術と謀略に長けた男。実力も本作二番手(一番はヴォルフ。ちなみに三番がセレ)。それだけの技量がありながら、誰これ構わず話しかけるコミュ強。同時に人間の長所を見抜く能力を有し、ガーシュインにはあえて別部隊の統括権を与えるなど判断に優れていた。人格者であり、自他ともに認めるお人よし。ヴォルフと同様酒に弱かった。

第四次世界大戦を生き延びた四天王の一人。二つ名は『皇帝』。戦争末期、四天王であるヴォルフ、キース、ミラとこの国を改革しようという約束を取り付け、ルーカス、ヴォルフは警邏隊を作り、キースは政官となり、ミラは経済を支えるという現在の状況を作り上げた。彼の本質は、それが野望ではなく、国が平和になって自分がのんびりしたいという理由であり、裏がないからこそ人が集まったのだ。

セレとハイネは戦争後、違法な奴隷商を皆殺しにした際に救出。それぞれミオスタチン関連筋肉肥大、アルビノであることが判明。その後はヴォルフとともに育てていき、政治に興味を持ったハイネはキースの部下に推薦。セレ、ヴォルフ、そしてルーカスは初期メンバー達とともに警邏隊を結成した。

その時セレは未だツンデレであったが、その後第五次世界大戦の火種を潰した事件後に交際、純愛結婚。ルーカス曰く「つんけんしてるけど時折見せる羞恥に赤くなった顔がさいこーにそそる」らしい。セレもセレで不器用ながらもルーカスを慕い順風満帆な日常が歩める。そのはずだった。

三年前、テロリスト掃討中、セレの前で狙撃され死亡。

犯人はテログループの一人。そのテログループは政官に雇われていることが発覚。

殺害動機は、ルーカスの人望や実力を政府が恐れたからという物だった。

まるでルーカスを否定するような殺人に、多くの人の人生が狂いだす。

セレとキリカは国崩しを企画。キースはヴォルフを憎悪。ヴォルフは全てを抱えながらルーカスが死んだ後壊れたセレを補佐。ルーカス死亡後の警邏隊の歪み。

一つ一つ小さい余波が混ざり合い、やがて最大級の動乱へと導かれていく。


ゼロ部隊メンバー


キリカ・ウォッチオ……『ゼロ部隊』頭取にして、元特別警邏隊No8であった女官。現時点で24歳。左目が義眼であり、大抵仮面をかぶっていることが多い。秀麗な顔立ちをし、ターコイズブルーのイヤリングを身に着けている。性格はまさしく残虐無比。笑顔でバッサリ人を切るタイプで、数十人もの市民を感情失く皆殺しにするなど極めて残酷。同時にその危険性・狂気からカリスマ性があり、彼女のもとには多くの人格破綻者・殺人中毒者が集う。戦闘経験が豊富であり、かなりの手練れ。

部下のパクに対しては信頼しており、素直なライラは妹のようにかわいがっている。一方眼球を収集するガーナットや、人の最期を見たいという理由で殺戮を重ねるクロダ、その他部下に対しては基本無関心で手ごまとしか思っていない。周到な計画と張り巡らせた内通者たちによりガルバド王国首都ガルバド市に絶大な被害を出す歴史有数の動乱『国崩し』計画を始動。

過去、特別警邏隊No8として精力的に活動。ターコイズのイヤリングはルーカスが誕生日の際にもらった。全てが狂ったのは、三年前だった。テロリストにルーカスが殺害される。最初こそテロリストを恨むが、その後政官が裏で糸を引いていたことが発覚し、セレが自分の子宮を抉りぬいたことを知った後、政官十数名を殺害。警官隊と凄絶な戦いの末に爆破に巻き込まれ生死不明になった。しかし左目に鉄骨が突き刺さっていたものの生きており、逃走中に意識を失う。

その時にキリカを助けたのがパクであり、医療術により助けられた。キリカは警察に売る気配がない彼に感謝の気持ちを忘れず接し、パクはやがてそんな彼女に惹かれ、キリカのためのテロ部隊『ゼロ部隊』を結成。人員募集に二年かかり、本編一年半前にキリカ、パク、クロダ、ガーナット、ライラと現幹部が揃い、計画が始動した。このころから仮面を着用。

一年前、ルーカスを誅殺した10名の政治家の殺害を開始。2143132号事件である。しかし四人まで殺したところで刑事バステスに見破られる。バステスを殺害したものの、このまま他六人を殺すことは難しいと殺人をあきらめ、代わりに国崩しを計画。『ゼロ部隊』を使い、計画の遂行を開始した。

ステージは3つ。

ステージ1。警邏隊及び著名な戦闘要員の抹殺。ガーナット、ライラによりカーパスを始め警邏隊数名、軍人十数名が殺害された。

ステージ2。キリカ陣営の戦力拡大。ライラの命と引き換えに一億ドルを獲得し六将のイリア、デスモンド、セイラ、マッカーサー、シュンペーター、その他傭兵を招集。戦力拡張。ここまでは成功。

ステージ3。首都ガルバド市ごと政府殲滅及びガルバド王国の機密情報の海外流出による紛争。

これがキリカの計画。

しかし成功と引き換えにガーナット、クロダ、ライラを失い、そしてカルディ、アイシャのせいで自分が生きていることが発覚してしまう

そして、8月14日、国崩し開始。

国崩し編では電波塔にてパクが機密情報の収集を行うのと別行動。執拗にキリカを狙うカルディ、アイシャ、そしてあの日一番ルーカスの近くにいて、しかし守れなかったセレを単身で殺害することをもくろみ、廃化学工場にて待ち受ける。

vsカルディ、アイシャ戦では元軍人のスキルにより二人を圧倒し、その後逃走。逃走理由は逃げた先の罠に二人がはまることを期待したため(実際アイシャが引っ掛かり左腕を切断することに)。

しかしvsカルディ戦ではアイシャの左腕を切断し、覚醒したカルディの捨て身に近い攻撃に苦戦。しかも気迫が先ほどとは異なり、殺意の幅が確実にキリカを上回っていた。

凄絶な戦闘の末、カルディのナイフが耳をかすめ、ルーカスのプレゼントであったイヤリングが引きちぎれ、キリカはそこに注視。一瞬の空虚。しかしカルディには大きな隙。そのままカルディに腹にナイフを突き立てられた。

カルディが体力の限界が来て気絶した後、致命傷を負ったキリカは逃走。パクと連絡しようにも彼は出ず、任務の失敗を悟る。

逃げたその先にいたのは。

――久しぶりだな、キリカ。

拳銃を握ったセレであった。

キリカはセレに四肢を撃たれ、そのまま壁を背に地面に尻をつく。キリカは結局自分は何もできず、ただ無駄死にしただけだったと自嘲すると、セレはそんな彼女の耳元にあることを告げる。

それを聞いたキリカは驚くが、やがて微笑を浮かべ目を瞑る。

――先に逝くよ、セレ。バイバイ。……楽しかった。

――……ルーカスによろしく。キリカちゃん。

22:56。キリカがセレに射殺されたことにより『ゼロ部隊』は崩壊した。

――しかしその後、疲弊した国力を突き、新たなる陰謀と国崩しが開始される。


パク・ミンジュン……『ゼロ部隊』幹部の一人でありキリカ・ウォッチオの副官。疲れた風貌の中年男性であり、年相応に落ち着いているが、キリカの策略にいつも振り回されている苦労人。一方同じ幹部であるガーナットやクロダには「頭がおかしい異常者」と嫌悪を向けており、互いに互いを嫌いあっている。一方幹部であるライラは隊の中では常識人であるため会話が多い。大抵丁寧語で話すことが多く柔和に見られがち。頭の回転が速く、戦闘以外の雑務や技術力をすぐに体得することができる、いわゆる天才型。医療、ハッキング、武器整備、心理学などにも精通しており、キリカ陣営のブレイン役を担っている。

過去、自分が天才であるという自覚とともに様々な仕事に対し結果を出してきた。しかし物事を成してもそれが天才なのだから当然と言わんばかりの対応を取られ、たまにの失敗や期待をほんの少しでも応えられなかった際に向けられる「手を抜いたんじゃないか」と言わんばかりの視線に心が破壊され、職場を転々とした。しかしどこも同じであり、すっかりと荒んでしまった彼は自堕落な生活を送る。そんな中三年前、左目にガラスが突き刺さり苦しんでいる傷だらけの女性を救う。その女性がキリカだった。キリカは他の人とは異なり、治療を施すパクに常に「ありがとう」と感謝し、それに感銘を受けたパクは復讐を果たそうとする彼女の初めての部下となる。その後は登用や工作を一手に引き受け、キリカを頭取とした『ゼロ部隊』を結成。国崩しの基盤を作る。

国崩し編でのゼロ部隊の目的は「国家機密や軍事情報など様々な情報をハッキング、他の国々へとそれらを流出させる」と言う物であり、パクはハッキングを担当。しかしもう少しですべての情報が手中に収まるといったところで、セレに雇われた六将の一人・シュンペーターに銃殺。パソコンごと破壊された。


クロダ・ダイスケ……『ゼロ部隊』に所属している壮年の男性。坊主頭のいかつい顔立ちをし、江戸っ子のような口調で喋る。常に無表情で理性的な振舞いをし、ガーナットやパク、ライラのように無暗に他者を殺すことなく命乞い次第では見逃すなど、部隊の中では穏健派。――であるが、それは一般人のみ適用され、軍人や警邏隊の面々に対しては苛烈極まりなく「人の最期に何を思うのかを見てみたい」という欲求のままに嬲り殺しにするという残虐性を持つ。ガーナット、パクとは仲が悪く、ライラに対しては一度でもいいから殺したいと思っている。第四次世界大戦時に使用されたM市地下廃棄模擬都市型訓練場を所有しており、自分が認め己の手で殺したいと願った相手とタイマンするために管理している。

過去は自衛隊員であり、次々と命を散らす者達を見、やがて最期に何を思うのかという疑問を抱くに至る。そんな中、当時自衛隊を所属していたエモンを見かける。誰ともつるまず、既に他者を見限り金に執着しているエモンは珍しく、家族、国のためとかいう連中とは一線を画していたため気になっていた。やがてエモンが自衛隊を辞めた後、クロダも離脱。そのまま各地を放浪したのち『ゼロ部隊』に入り、より多くの軍人を殺害することに。

戦闘ではリュカを人質にエモンと地下で戦闘になる。性格上エモンは一人だけの力で挑んでくるとクロダは読み、リュカを無視しエモンだけを狙い続ける。そのまま単独であるエモンを追い詰めていくが、突如彼がリュカを頼り地下と地上を繋がせ、監視カメラをハックさせた。金にしか執着を見せなかったエモンの予想外の行動にクロダは手を打つことができず、他の警邏隊隊士が地下へ転がり込む結果となった。最期は狙撃銃を手にしたエモンにより狙撃され死亡。彼が最期に何を思ったかは不明。


ガーナット・ファイルハルト……ガルバド王国にあるテロ組織『ゼロ部隊』の一人。銀髪で常に瞳孔が開いている男。常にハイテンションであり、身振りも大きい。積極的に民間人や警察を殺害し、死体から眼球を抉りとりコレクションする癖がある。特に女の目を集めるのが好きらしく、ライラとデートしている最中気に入った女の家に押し入り子供もろとも惨殺して眼球を引き抜いたりしていた(ライラは「普通デート中に他の女の子を見るのは感心しませんよ~」と頬を膨らませていた)。無力で無名な大した人生歩んでいない奴如きの目をこの俺がコレクションしてやっているのだ、という思想を持ち、自分の都合の良いように事実を改変するため会話が成立しない。一方完全な狂人という訳ではなく、指揮能力も十分にあり、戦闘技術も高く、実は部隊の中で最も冷静。戦闘では不利になると悟るや部下たちを即座に撤退させるなど判断も優れている。

過去、貧民街で生まれたガーナットは常に侮蔑や嘲笑、蔑み、恐怖の目を向けられ続けていた。屈辱の日々、しかしある日罵ってきた女を激情のあまり殺害。そして死んだ女の瞳が、常に向けられてきた負の感情はない濁った物であり「死んだ人間の瞳なら、俺を見下さないのだ」と幼心に悟り、彼の原点となった。

ライラを殺害しなかった理由は、単純に自分と同じ愛されておらず、同時に自分に恐怖も侮蔑もない瞳を向けたから。彼女を強 姦しようとした学生二人を殺害し、彼女を拾い、ガーナットは三年もの間虐待を繰り返すの親の代わりに育てあげる。ライラは彼や他のメンバーに対し懐き、いつしか殺人中毒者であるガーナットも絆され、いつしか彼女はこのテロ組織を抜け幸せになるべきだと判断。キリカに進言し彼女を外し、もうここには関わらせないように取り謀らう。殺人狂であるガーナットが、誰かの幸せを願い進言するのは、これが最初で最後であった。

同時期、ガーナットはキリカの命を受け、特別警邏隊の一人、カーパス・ガブリエルの孤児院を襲撃。上手く立ち回るも孤児を一人も殺させずに守り切ったカーパスと相打ちになる形で死亡。

キリカはガーナットの意見を、ライラの代わりに金を要求する代わりがいないことを理由に棄却し、やがてライラも聖セイレーン学園で死亡。

ライラは死亡する際、ガーナットの幻影を目撃。ガーナットはライラの手を引いて黄泉へと彼女を案内した。


ライラ・アトラス

聖セイレーン学園三年六組の女子生徒。だが実際はテロリストのゼロ部隊の六人いる幹部の一人。

ゼロ部隊とはキリカ・ウォッチオが、政官に誅殺された特別警邏隊前隊長団員№0であったルーカス・ディアマンテの復讐を果たすために作った組織。

ライラは真ん中分けの黒髪。性格は温厚そのもので、ゼロ部隊では他の幹部に自分が育てたスイカやブドウを差し入れする、本来なら幹部クラスがすることではない職務を率先して実行するなどひどく愛情深く、曲がり者や殺人中毒者の集まりである部隊の中では年下でありながらも一層慕われている。

部下の負傷を手当てや労い、警邏隊と闘い死亡した部下や嫌われていた幹部の墓を一人で立て涙を流しながら冥福を祈る姿からライラには儚い雰囲気がある。

巻いている黒いマフラーもライラの誕生日に、常に険悪である幹部、部隊の面々がこの日だけは手を組み選んだもので、ライラ自身もそれを大事にしている。

同じく幹部であるガーナットと交際し、暴れ馬の彼を収められる唯一の存在であるなど、作中ではかなりのまともな人物である。

以前のライラは両親にも虐待されてクラスメイトからもいじめられて味方がいなかった。クラスメイト二名に強 姦されそうになり

―――――「その歪んだ眼球、俺に寄越せよ」

人間の目玉をコレクションしていたガーナットに助けられる。その後拾われる形でゼロ部隊に入隊。クラスメイト達とは全く異なる愛情を与えられたため、彼女は紛れもなく部隊を自分の家族と認知し、以後幹部として擁護されながらも皆を大事に思っている。

―――――「ねぇ、なんで死んでないの?」

一方でライラは自分に敵意を持つ者、虐げた者、そして部隊に仇成す者に対しては容赦がなく残虐。

クラスメイトを人質に取り一億ドルを請求するというテロの際も、目がウザかったから、要求が一秒でも遅れた場合、気まぐれ、静かなのが嫌だからという理由で射殺する、要求が叶ったら叶ったらで警邏隊側の約束を反故にし残りの人質を皆殺しにする、死体を中継で両親に流し「貴方の娘、私に殺されるためだけに生まれてきたんですよ~」と尊厳破壊するなど人の心が欠如しているかのような言動をとる。

戦闘では学校内という地理を生かした戦術をとるも粗削りなところが目立ち、その後追い詰められ、生きていては尋問により組織の情報を吐かざるを得ないと判断し、自殺する形で死亡。


ラストール・ワルシャワ……『ゼロ部隊』所属の幹部候補。眼鏡をかけた優男と言う風貌をしているが、芸術は爆発だというタイプ。性格はまさしくクズで、弱い者や女子供を優先的に狙い、少しでも自分に不都合なことがあるとブチギレ、浅薄な考えで意図せず警邏隊に情報を与えることも。作中ではパクと一緒にいたところにライラが差し入れとしてブドウを持ってきた際、食べず踏み潰し、部隊から批判を買っている(なおブドウはライラが自分のプラントで世話をしていた)。

過去は不明。

カルディが入隊した初期に次々と爆破事件を発生させていくが、オリオン化学工場から爆弾を盗み出させた半グレ集団『ゼウス』がダイムとイヴに制圧されてしまい、ラストールの名前が露見。同時刻化学工場から一年前に素行不良で退職していたことが警邏隊本部でも判明。極めつけは銀行での金の引き渡しの監視カメラなどにも姿を映してしまい、指名手配される。そして最後の地点であるペルセウスショッピングモールに東京ドーム一つ分ほどの面積の爆発を起こす爆弾を仕掛けるも、カルディにより解除され失敗。最期は『ゼロ部隊』から浅薄で最後まで作戦行動をとれず、顔も割れているということにより、キリカに依頼された六将デスモンドに射殺され口封じされた。


六将陣営


イリア・ユラ……六将の一人。天真爛漫を体現した女性。紫色の髪に左半分をかき上げている。圧倒的に頭が足りておらず、6+7が咄嗟に出てこない。大抵デスモンドから指示を出されるが大抵忘れて別のことに没頭してしまう。しかし腐っても六将であり筋肉量が多く、普段は防弾チョッキの上から赤いコートを身に着け、愛用の斧を振り回してもスタミナがほとんど削れないというタフネスを持っている。「切腹」が口癖。言動は最悪の極みであり少しでも計画が崩れたり嫌なことがあればすぐかんしゃくを起こし殺そうとするため、対話が通じない、圧倒的に自分本位。命乞いをする人間は勿論、八つ当たりで一般人十数名をゲーム感覚で斬殺するなど自分勝手、挙句の果てには死んだ人間の敵討ちに来た隊士を死者のために生者を殺そうとする異常者とみなすなど、反省や過去を振り返らない冷酷無比な人間。一方致命的に馬鹿なため何度も同じ罠に引っかかったり簡単に攻撃予測されたりする。とあるアイドルのガチファンで、女子らしい声援を送ることも。

過去は内気な性格で、孤児院の職員はイリアを義務教育もさせずゲーム感覚で虐待。周囲の人たちも見て見ぬふりをしていた。やがて「自分が良ければ何してもよい。それを誰かに止める権利などない」という価値観を抱き、アイドルに貢ぐために人を殺し金を得る傭兵に。

爆弾魔編、カーパスが死亡した孤児院戦で登場し猛威を振るう。

国崩し編ではハイネ・パスツールと交戦。彼女の用意周到に仕掛けた罠にはまり角材で潰され、命乞いをしつつ十分以上苦しみながら圧死。

アンサー……早く周囲の大人が気付き、かつイリアも誰かに助けを求めるべきだった。


デスモンド・オルドー……六将の一人。銀髪のモヒカンをしたタンクトップの男。粗暴な態度であるが、戦闘時は頭が回る。イリアのブレインであるが大抵命令違反されている。昭和かと勘違いするほどの女性差別主義者で「ただ子供を産んで家事するだけの大したことのないバカ」という思考が根底にあり、ヘイト発言や女性を軽んじ侮蔑する発言が多い。そのせいで命令違反を繰り返すイリアに対しては「まあ女だから馬鹿なのはしゃぁねえ」と割と寛容。愛用はトンプソンM1。ナイフ戦もできる。女性が殺される様が愉悦らしく、高笑いとともに女学院を襲撃し369名もの女子生徒を殺害したこともある。しかし六将の中では男性限定で話が通じるタイプである。論文を読むことが趣味であり、かなりの博識。イリアになつかれており、見下しながらも世話を焼いている。

過去、母親がヒステリックを起こし続け父親が自殺。そのまま死体が腐りゆく中暴れ、暴行をふるう母親を見続けたため、デスモンドの女性差別の思想が濃くなってしまう。その後、ありとあらゆる女性を殺害するために使命感を持ち傭兵に。

イリアとともに爆弾魔編、カーパスが死亡した孤児院戦で登場。

国崩し編では初期に西方警邏隊隊長ミカサ・フェリスと交戦。銃を破壊されるもミカサを一撃で倒すが女性を軽視しすぎるあまり、生死を確認せずどうせ女だし死んでるだろと放置、乱入してきた南方警邏隊隊長エゼル・カーライトと交戦。エゼルと互角のナイフ戦のさなか両腕を彼に拘束され、その隙に復活したミカサに不意を突かれ喉元を掻ききられた。デスモンドはミカサを殺害するチャンスが三十秒以上あったのにも関わらず性差で判断し殺し損ねたため、自分の凝り固まった思想により女性に殺されるという結末となった。

アンサー……父親は母親を止め、かつデスモンドは母親以外の女性と交友を深めるべきだった。


ダガマ・クリストファー……六将の一人。真ん中分けの金髪に髭を生やした壮年男性。神を信じ、世界を浄化するために人をあの世に送らなければならないという考えを持つ狂信者。死体の山を築くことが神に対する最大の敬意であると信じ、六将の中では積極的に破壊工作、殺人件数がぶっちぎりで多い。大抵話が通じず、思想を否定されるとこれは神の試練なのだと詭弁をたれ、哀れな人間だと心の底から憐れむ。戦闘技術は高く、特に銃撃戦では勘が鋭い。キノコ・レンカは自分の殺戮をさらに成功させるための部下として認識しており、ぞんざいに扱うものの殺害対象には今のところ入れていなかった。実は二十年前の第四次世界大戦末期に参加し生き残っている猛者で、六将の中で最も強い。

過去、カルト宗教にはまり込んで以来思想が硬直。神に奉仕するという名目で傭兵になり、各地で殺戮を開始した。

国崩し編のかなり前にキノコを連れ添ってガルバド王国内に侵入。目的は警邏隊隊長であるセレ・アナキスタの殺害であり、ゼロ部隊のキリカ・ウォッチオに依頼されていた。昼に彼女を襲撃し、アイリーンとレイを負傷させるが逃げ切られてしまう。夜はセレらが廃ビルで待ち構えている中侵入。カルディ、カーパス、ヴォルフと乱戦になり、キノコと分断される。キノコは合流を進言するも黙殺。その後カルディを庇ったカーパスを負傷させるも、対岸のビルに陣取っていたエモンの狙撃で足を失い、その隙にヴォルフに殺害された。最期は自分を助けろと神に祈っていたが、それが届くことはなかった。そのため六将最強でありながら最初の脱落者となり、国崩し編には参加していない。

アンサー……神ではなく、ずっとそばに寄り添ってくれたキノコとともに平穏に生きる道もあったが、それに気づけなかった。


キノコ・レンカ……ダガマの部下。「~のだ!」という口癖の利発な少女。外見はスーツを身に着けた特徴がない普通の女性で、感覚も普通の人間に近い。銃剣の使い手でおまけにリロードまで早いため実はかなり厄介。しかもエイムもうまく、アイリーンを初期に負傷させる。ダガマと違って無神論者。コミカルな面を見せ子供にアイスクリームを奢ったりマジックを見せたりするが、六将の部下であるためそれ相応に冷酷な面も。しかし無益な殺人を忌避し、カルディを撃ち殺そうとしたダガマに「この殺しは依頼内容とは違うのだ!」と殺害を辞めさせることも。感情の波は常に平坦。慎重なところがあり、よくダガマに茶化される。本当はダガマと二人で殺しも無縁な生活をのんびり送りたいと思っている。

過去に枕営業を強要したプロデューサーを衝動的に殺害した所をダガマに目撃される。口封じしようとするも敗北し殺されると覚悟したもののその気概を気に入られ、一緒に点々と警察から逃げ回った。彼との仲は普通であり気安く話せる感じに落ち着いている。一方心の奥底では自分を助けて人を殺し心細かった時に共におり、生きるための戦闘技術を叩き込んでくれたダガマに好意を持っているが、自覚はない。

昼はダイム・オストワルトとイヴ・リャオリョンのコンビと戦闘。寄せ付けることなく完封した。夜は廃ビルの地形を積極的に利用し壁を盾にし接近を許してしまい、どさくさにダガマと分断される。本人はダガマ合流を目指すも昼の戦闘から戦闘スタイルを攻略されており、イヴの銃撃で肩を負傷、ダイムのナイフと近接戦にもつれ込む。しかしダガマが死んだのを目撃し、キノコの脳裏に彼との思い出がよぎってしまい隙を見せ、ダイムに両腕の腱を断たれ敗北した。その後ダガマの死体のもとに走り寄るが、ヴォルフにより頭を撃ちぬかれ、上あごから上を吹き飛ばされる形で死亡。


セイラ・ベルトルト……六将の一人。妖艶な美女で、セリフの最後を伸ばすおっとりとした喋り方をする狐目の女。温厚で紳士的なそぶりを見せることが多いが、実は相当のサディストで、性癖が『断末魔』。常に持ち運んでいる鞄には鞭が収納されており、負傷した人間を生きたまま鞭で肉をそぎ、なぶり殺しにするという悪趣味な嗜好の持ち主。曰く「苦悶に満ちた絶叫がやがて時間をかけるたびに小さくか細くなっていくのが病みつきになる」らしい。殺害件数は他のメンバーと比べて少ないものの、被害者は老若男女いずれもぐちゃぐちゃで豚の死骸と勘違いするほどの損壊を被る。基本的にナイフ戦を好むが大抵そこではとどめを刺さず、最後は必ず鞭で殺すことを主義としている。鞄には鞭のほかにティッシュと替えの下着も入っている。ヤムチャとクリリンと言う名のネコを飼っており、日ごろの行いが嘘のように非常に溺愛していた。

過去、奴隷として働かされる中で友人が主人の怒りを買い鞭で殺害され、セイラはその現状を見、発狂。主人をナイフで殺害してしまい、その後トラウマを克服するため鞭で死ぬ人の断末魔を性癖と代替させ、いつしかそれが本当に好きでたまらなくなってしまった。二匹の猫の名前はその時殺された友人が好きだった某アニメのキャラの名前。三匹目がいたら天津飯になっていた。

国崩し編が初登場であり、教会で女性を殺害しようとしたところ東方警邏隊隊長ガーシュイン・カストロが乱入。しかし警邏隊最弱のガーシュインではセイラを止めることはできず、彼女によってボコボコにされる。なお腰が抜けて立てない女性を庇い続ける彼に苛立ち、鞭で腕と足、わき腹の骨を叩き折り殺害しようとしたが、ガーシュインの部下たちが助けに入る。隊長であるガーシュインですらこの弱さであるためその部下も雑魚だと侮るがネクタとビクタの連携によりあっという間に劣勢に立たされる。それでも鞭で応戦するがバージェスの狙撃により背中を撃たれ、最期はロビンソンが放った銃弾がシャンデリアの鎖に命中。真下にいたセイラは圧死した。国崩し編に参加した六将の中で唯一誰も殺せずかつ最速で終わった。

アンサー……主人は奴隷を買うことをせず、またはセイラは猫を愛で続け、いつか愛する者を見つけるべきだった。


マッカーサー・イグナトフ……六将の一人。長髪に眼鏡をかけた死んだ目をした青年。ただひたすら強さのみを追い求め続けている。これだけ聞くと武人のような潔さであるが、その本質は残虐非道で、強くなるためという名目で非戦闘員も容赦なく殺害するなど腐っても六将。そしてマッカーサーの手により死んだ者は「自分より弱かったから死んだ」「ゴミ」「この程度で死ぬのならばどうせすぐ死ぬ。俺の血肉となって死んだことが幸福であるはず」と一切の責任を負わず、死者を踏みつけにし、また誰ともなれ合わない。戦闘も煙幕や閃光弾を使いこなし搦め手を積極的に使う、戦闘のセオリーを踏んでいくため他の六将と比べて実戦的であり他のメンバーより厄介。

過去、紛争地帯に生まれたマッカーサーは他の兄弟と慎ましく生活していたが、やがて巻き込まれる形で自分以外の皆が銃殺され、一人逃げ延びた。そのようなすさんだ生活から「生き残るということはすなわち強くなることである」「死んだのは己が弱かったからだ」という観念を得、それが歪曲していった。

セイラと同じく国崩し編で初登場。市民や警官、北方警邏隊隊士二名を殺害した直後に北方警邏隊隊長である北方警邏隊隊長ドラクマ・ジュラと交戦。久方ぶりの熱戦にハイになっていくマッカーサーは搦め手などを使ってドラクマに猛攻を加える。しかしドラクマは幾多の戦いで独自の戦闘の定石を理解していたためことごとく回避される。最期は一騎打ちの末心臓を撃ち抜かれ、最後に満足いく戦いができたことを感謝し死亡した。しかし最後まで自分の理不尽により殺していった者達へ対する謝罪も何もなく、実質勝ち逃げであった。市街戦に参加していたセイラ、デスモンド、キリカは既に殺害されており、最も市民を殺戮していたマッカーサーが死亡したことで、市街戦のキリカ陣営は壊滅に陥った。

アンサー……特になし。


シュンペーター・ケルティアス……六将の一人。ぼさぼさの髪に常に皮肉交じりの笑顔を浮かべた陰気な男。常に敬語口調で愛を謳い友情や努力などを素晴らしいと口で肯定する物の、その覚悟をこの手で粉砕し絶望に落とすことが最大の楽しみという外道。口癖は「さいっこうだよ!」歪んだユーモアを持ち、面白おかしく殺した人間のことを語るなど天性の煽リストであり、それすらも「俺は彼女が、彼が頑張った歴史を離しているだけなのにどうして逆上するのですか?」と悪びれることなく発言するなど、人の心を失っている。戦闘技術は良くも悪くも普通で特筆事項はない。しいて言えば格闘戦がうまいが、ダイムとやりあった際は瞬殺されている。

過去は猫や自分より弱い人間を嬲り殺すのが好きな子供であったことしか明記されていない。

国崩し編では他の六将がキリカに雇われる中、実は唯一セレに雇われていた(キリカよりセレの方が金払いが良かったため)。セレあくまで自分のラグナロクを楽に遂行するため、キリカの国崩しを利用し国土を疲弊させるのが目的であった。そのため予め電波塔で国の機密情報をハックし世界中に放映していたキリカ陣営の幹部・パクを殺害させることをセレは計画し、シュンペーターはパクを殺害。しかしカルディもセレと同様キリカの目的に気づき、イヴ・リャオリョンがパクを追跡していた。シュンペーターはイヴの隙をついて腹を撃ち抜き(イヴは妊娠していたため、胎児はこの段階で死亡)、その後頭部を吹き飛ばして難なく殺害。しかし彼女がセレの所属している警邏隊の隊士であることに気づき、自宅で薬品により体を溶かし隠ぺい。セレもシュンペーターがイヴを殺したことを知らなかった。ラグナロク編では六将で唯一生き残り、割り当てられた部下を引き連れてダイム・オストワルトと邂逅した際に蛆が張ったイヴの生首を放る。その後イヴの恋人で会った彼を煽るが、瞬く間に部下が皆殺しにされてしまう。シュンペーターも応戦するが殺意をまき散らすダイムに勝てるはずもなく瞬殺。首を切断され生首になり、焼却炉に落とされた。

アンサー……イヴを殺さなければダイムの怒りを買わず助かっていた。






警邏隊設定②:過去


21年前……第四次世界大戦終結。四天王メンバーはヴォルフ・ヴェルヴェーニ、ルーカス・ディアマンテは無傷、のち政府に入るキース・ベンソンは左目、財閥を牛耳るミラ・カイエスは脊髄を損傷。国家立て直しを誓い合う。


11年前……奴隷として使役されていたセレ・アナキスタ、ハイネ・パスツールを、違法奴隷施設の職員を皆殺しにしたヴォルフ、ルーカスが育て始める。セレはミオスタチン関連筋肥大、ハイネはアルビノだと判明。


六年前……警邏隊結成。隊長はルーカス・ディアマンテ。初の事件で第五次世界大戦の火種を消す。キースは政治面、ミラは財政面で警邏隊を助ける。セレは警邏隊、ハイネはキースについてく。


五年前……隊士の一人、ガルシア・ヴァーミリオンが敵を巻き込み鉄骨の山に押しつぶされ圧死。


四年前……ガーシュイン・カストロが警邏隊東部に独立。協力体制を取る。


三年前……セレの恋人で会ったルーカスが政府に誅殺される。これをきっかけにセレは国崩しを計画する。ルーカス死亡後、義妹であったキリカ・ウォッチオが爆風に巻き込まれ死亡。遺体は発見されず(のち左目が義眼となるが敵として登場)。入れ替わりに強 姦魔14人を殺害したイヴ・リャオリョンがダイム・オストワルトにスカウトされ入隊。警邏隊が中央、東西南北に分離。


二年前……ソラノ・ネルソンが敵勢力に拷問の末惨殺される。入れ替わりに銀行員だった夫レイチェル・ネルソンが入隊。


一年前……エモン・キサラギの弟子としてリュカが入隊。一方警視庁ではカルディオス・アウオーラの相棒、バステス・アイスワーゲンが事件捜査中に内臓をくりぬかれた死体となって発見。カルディは退庁し、後輩でありカルディを慕っていたアイシャは一人ぼっちにされ、彼に対し復讐心を募らせる。


本編開始……廃人一歩手前のカルディ、セレに調略される形で入隊。




警邏隊設定③:本編時系列


1カルディ入隊。その後敵の船上にてテロを未然に防ぐ。正式入隊を表明


2カジノ経営者と政官の繋がりの調査及び解決


3価値観の違いによりカルディvsダイムが勃発。同時刻、セレ・ヴォルフ・アイリーン、強引な捜査をとがめられるも一蹴。一方戦闘ではカルディが反則すれすれの勝利


4連続爆破事件が発生。犯人の指示通りに爆弾を解除していくが四件目でカルディ、レイは失敗。六将と呼ばれる傭兵部隊のメンバー、イリア・ユラ、デスモンド・オルドーと交戦。作戦にキース・ベンソンの配下であるハイネ・パスツール、警視庁ゴーシュ・ハインケルが加わる。五件目はカルディの手で解除される。犯人、ジャブラ・ウィルキンスは同じく『ゼロ部隊』のパク・ミンジュンに口封じされる。


5カーパスが逃げてきた奴隷児童を保護。その後カルディ、カーパスら警邏隊メンバーにより裏で人身売買をしていた政治家とギャンググループを壊滅させる。


6警邏隊メンバーの休暇の中、セレ、ヴォルフ、アイリーン、カルディは資金面の相談としてミラとその部下、コーネリアスと邂逅。セレの過去の断片が明かされる。その後セレの部屋に行き、閉ざされた部屋に大量の乾いた血痕が発見される。このころからカルディもセレの過去を探ってみようという決意を固める。


7六将の一人、ダガマ・クリストファーとその部下、キノコ・レンカが王国に侵入しセレの首を狙う。戦闘の末ダイム・イヴがダガマを、ヴォルフがキノコを射殺。アイリーン、カルディが負傷。


8警邏隊交流会。カルディはアイシャと邂逅。その後カルディ・カーパス・ダイム・イヴ・エモンvs東方警邏隊のアイシャ・ネクタ・ビクタ・バージェス・ロビンソンとなる。ネクタ、ビクタ、イヴ、カーパス、バージェス、エモン、ロビンソンが破れる。その後カルディはアイシャと交戦、勝利。カルディ、ダイムの二名が生き残り、中央警邏隊が勝利した。




9一年前バステス・カルディ・アイシャが追っていた未解決連続殺人通称2143132号事件が再び発生。過去にバステスが殺された因縁の事件に、カルディ・アイシャが警邏隊、そして刑事として追う。やがて以前被害にあった死者と今回の死者の経歴が異なっていたこと、当時と異なり心臓の抉り方がずさんだったこと、何より以前はただ残虐にというものであったはずなのに、今回は歪んだユーモアを孕んだ手法であることに、模倣犯だと確信。追跡するうちに犯人はさえない若者であり私怨により行い、そしてそそのかされていたことを知る。しかし彼は『ゼロ部隊』の仮面をつけ、そして二年前バステスを殺害した仮面の女に目の前で殺害される。正体不明の女にも逃げられ、しかし犯人の糸口をつかんだことに、カルディは再び犯人をこの手で摑まえることをアイシャと誓う。




備考:2143132号事件……一年前に発生。被害者はいずれも政官、最後のみ刑事。死者は五人。政官はいずれも黒いうわさが絶えない人物であり、いずれも腹を割かれ、内臓を抉りだされる形で殺されていた――潔白、つまり腹の中を見せるというメッセージ性があったと思われる――犯人はかなりの腕前・科学知識を持つ人物、複数犯だと考えられ、カルディ・バステス・そして後輩であるアイシャが捜査に当たった。しかしバステスが一人犯人の正体を掴む物の、その後殺害され、心臓を抉られた死体となって発見。これによりカルディは自信を喪失し廃人となり警視庁を辞め、アイシャは置いていった二人を恨むようになったきっかけとなる。




10アイリーンの古巣である特殊部隊『キール』が過激部隊となり声明を発表。『我々をこき使った政府に反逆を』という名目で民間人を巻き込むテロを発生させ、最南の地区を陣取る。元の仲間たちの民間人を巻き込む過激なやり方に嫌気がさして離脱したアイリーン。セレら警邏隊も協力し止めようとするが、棟梁であるダグライが拒否。ダグライや一部のメンバーがこのように部隊を変貌させたことに気づいたアイリーンは、まともである『キール』構成員で仲が良かったカルラと協力。警邏隊メンバーで『キール』の不穏分子を殺害。その後一人脱出したダグライはエモンの二キロ狙撃により仕留められ、その後政府と交渉の末『キール』は再び国の直属となった。アイリーンは出戻りを請われたが、今の居場所はここっすよと断る。




11カーパスが孤児院に戻ったその後に事件が発生。しかもそれらは政府回線を使った架空の物であった。その頃カーパスの孤児院では『ゼロ部隊』の幹部、ガーナット・ファイルハルトが部下二十数名を連れ接近していた。カーパスは単身子供たちを一階食堂の非常ルートから脱出させ、一人で食い止める。その後過去を思い出し、友人との約束を思い出しながら交戦し十名ほどを撃破するも、カーパスもボロボロになる。しかしどさくさにまぎれ切断された回路を非常ルート内で回復させてもらい、警邏隊に救助要請。その後孤児院に火が放たれ、ガーナットに殺される寸前まで行くが、カルディの到着がギリギリ間に合う。その後二人で力を合わせ敵をせん滅していくが、ガーナットの標的となったカルディを庇い、カーパスはガーナットと相打ちとなって死亡する。最期にカルディにすべてを託し、そのまま死んだ友人の幻影を見、最期を遂げる。カルディは最後まで守り切ったカーパスの死に慟哭し、死んだ彼を背負って孤児院から脱出。


一方警邏隊ではセレ一人で暗殺者七名と『ゼロ部隊』と繋がった政官と勝負。誰もいない中、セレはたった一人で暗殺者たち全員を血祭りにあげるという異常なほどの強さを見せつけ、カーパスの仇を取っていた。




カーパスの過去……とある戦闘部隊に所属していたが、人が死んでいく現実に疲弊。脱走。それを山奥の孤児院の主・サクライ・チズルという美女に拾われる。その後二人は喧嘩もするし、カーパスは子供がそこまで好きではなかったが、やがて打ち解けていく。サクライとも良い雰囲気になるものの、一年後にサクライが自分が離脱した部隊に報復として殺害されてしまう。子供達だけは守り切ったサクライ。カーパスは今までにないくらいの激高を覚え元同僚たちを皆殺しにした後、氷点下の夜の雪山をサクライを担ぎふもとまで降りるが、途中彼女はカーパスに遺志を残し、傷がもとで死亡してしまう。それがきっかけとなりカーパスは軍を辞め王国で孤児院を作り司教となったが、政府からの支援金が滞っていた所に、警邏隊の先代・ルーカスに補助金と引き換えに警邏隊に入るという契約を結び、今に至ることとなった。




12カーパスが死んだあと、カルディも落ち込み、自分の弱さを悔いる。葬式は地獄のようで、セレも憔悴しきっていた。カルディも一時辞表を出そうとしていたが、やめるという選択肢すらできない隊長であるセレに励まされる形で、やがて『ゼロ部隊』の連中を皆殺しにしてやるという意思と、カーパスの後を継いでやるという覚悟を決め、彼が所有しているロザリオを首にかけ、警邏隊として再び職務に就いた。


13ついに第四次世界大戦を生き延び、ヴォルフと険悪である四天王の一人・『大戦の孔明』キース・ベンソンとその部下ハイネ・パスツールが先の失態を取り上げ警邏隊崩壊を掲げる。一方カルディ、セレは東西南北の警邏隊隊長を集める。ガーシュイン・ロベルト、エゼル・カーライト、ドラクマ・ジュラ、ミカサ・フェリスの四人に『ゼロ部隊壊滅』を告げ、情報連携をとることになった。しかし警邏隊本部に戻るとセレは逮捕。他のメンバーも次々と逮捕される中、隙をついてカルディ、ヴォルフ、ダイムのみ逃走に成功する。その後逃げる途中でセレが処刑されるという情報を聞き、キースが声明した廃ビルに来いという挑発に乗り、真夜中にキースに相まみえることを決める。




13牢獄ではセレと看守長であるヴァン・コークスと談笑していた。ヴァンとセレは繋がっていたのだ。その頃廃ビルでヴォルフvsキース、ダイム・カルディvsハイネが開戦。しかしカルディは瞬殺されてしまい、実質ダイムvsハイネとなる。自分の無力に打ち震えるカルディに「警邏隊に必要なのは何も力だけじゃない。お前の強みはそれじゃねーだろ」とダイムが励ます。その後ハイネの攻撃を読みつくし、本気のダイムの速度にハイネが敗北。自分を育ててくれたキースに尽くそうとするも、体力がつき気絶した。ヴォルフvsキースも佳境に入り、キースは劣勢に。奥の手として自分の失った左目に装着した一発の弾丸を打ち出すもキースの性格を看破したヴォルフに交わされてしまい、そのままノックアウトされた。その後、キースの口から、なぜ警邏隊を毛嫌いしていたのかが語られる。キース、ヴォルフ、ミラ、そして前任であり、三年前に死亡したルーカスはともに戦争を生き延びた連中だった。キースは自分は強くなく戦略だけでしか役に立てないという規格外の強さを持つ面々に隊士コンプレックスを抱いていたが、ルーカスにはお前がいなきゃ勝てる物も勝てないと励まされ、コンプレックスを克服。その後ルーカスが四天王メンバーに「無為に戦争するこの国をぶっ壊したい」と打ち明け、ルーカス、ヴォルフは治安部隊として警邏隊、キースが政治家としてこの国を救い、ミラが財閥令嬢として支援するという方向でまとまった。戦争は終わったが、キースは左目を失い、ミラは脊髄を損傷し車いすとなった。警邏隊結成後は仲が良く、ルーカスらが育てていた、キースに一目ぼれかつ犯罪を取り締まる法官となりたいハイネを受け入れたりしていた。しかし三年前、ヴォルフがいるのにもかかわらずルーカスが殺され、その後激情に任せるまま葬式で「無能な狗が」と吐き捨て確執を生んでしまう。しかし本当はルーカスはテロリストではなく、政治家に殺されたことを理解しており、本当は止めることができなかった自分こそ憎むべき人間だったと独白した。


その後警邏隊はキースの言葉により復活が許され、警邏隊は再び蘇る。キースはヴォルフに「久しぶりに飲みに行きませんか」と誘い、ヴォルフは「いいぜぇ」と答えた。




14暴漢を一瞬で吹き飛ばしたエモン。警邏隊の仕事が再開したのだ。しかし町を警邏していたエモンの部下・リュカが毒を盛られ拉致られ、エモンは犯人の言われるがまま単身地下闘技場に訪れる。そこにいたのは『ゼロ部隊』ダイスケ・クロダだった。エモンが所属していた自衛隊の先輩であった彼は「六十分経てばリュカは死ぬ。治したければ儂から解毒剤を取るが良い」というデスマッチを行うことになった。エリアは東京ドーム三つ分。出口はリュカ、エモン、クロダを残し閉鎖。所有武器は拳銃。罠を潜り抜け、通信も疎外される中、クロダの謎の先回りに苦戦するも、実は天井に監視カメラがあることを察知。しかしどうすることもできず、常に一人で生きてきたと考えているエモンはじり貧になりながらも対応していく。しかしさすがに相手に位置が筒抜けで、こちらにはない土地勘を備えている事実は分が悪く、粘るも残り三十分でわき腹を打たれて気絶してしまう。


実は狙撃手というものは他の兵士に比べれば嫌われるものであり、蔑まれ嫌われ続けていたため、あえて自分から他者を切り捨てることで心の平穏を保ってきたのだ。そして寄り縋ったのが金であり、本来は誰かと繋がりたいと願っていた自分がいて、そしてもうすでに警邏隊という組織でかなっているのだ、と自覚した。


すぐに目を覚ましたエモンは必死に逃げ、これまで頼ったことのなく、そして自分に歩み寄ってくれたリュカに連絡を取る。リュカに自分のスマホを操作しハッキングの仕方を伝え、監視カメラをハックさせる。リュカには無理だと考え、鼻からプランから外していたのだ。その後エモンも反撃に出る中で出口のパスワードを解読させる。今まで他者を利用しないエモンの想定外の行動に焦るクロダ。しかし出口が残り十五分の段階で開き、近くにいた警邏隊メンバー二名が入室。焦ったクロダはエモンと会敵し打ちあう。エモンは腹を撃ちぬかれるもクロダの左腕を引きちぎる。そのまま逃げたエモンを追跡するクロダ。しかしエモンがいると思った場所に銃口を向ければ、エモンが所持していた拳銃を持つリュカがいた。狼狽するクロダを、警邏隊から拝借した狙撃銃でエモンが撃破したのだった。その後エモンは意識不明になるも回復。リュカもギリギリであったが助かる。エモンは少しだけメンバーに対する態度も軟化。今回の襲撃の死者はクロダだけだった




16 15 北方警邏隊の隊士が二人殺される。犯人は近くの高校の制服を身に着けていたという証言とともに、カルディ・レイが侵入。文化祭準備に残っていた三年六組でいじめられっ子の生徒、ライラ・アトラスと親しくなる。その後二人は高校を立ち去るが、カルディは彼女の目に根拠のない違和感を覚えトイレに二人して立てこもる。


やがて発生するテロ事件。ライラは三年六組以外の生徒を脱出させゲートを閉じ、生徒を人質にする。ライラは次々と生徒を見せしめのように殺害。屋上ではゼロ部隊の参謀、パク・ミンジュンと部下二人が降りたつ。


ライラの要求は『一億ドルの口座を××国の銀行に送れ。そうすれば残った生徒は助ける』と脅迫。彼女も『ゼロ部隊』の幹部だったのだ。


途中カルディ、レイはライラの部下の一人を殺害。外ではセレ、キースが必死に金を集め資産を送る。次々と殺される生徒。三十人いた生徒は約半分になっていた。いずれもライラをいじめていたメンバーであったこともあり、躊躇なく殺戮していくライラ。そして金が揃い、銀行に預けたのを確認したライラは約束を反故にして皆殺しにした。


ライラはパクに「さっさと逃げろ」と強引にヘリを脱出させ、孤軍奮闘でカルディらを迎え撃つ。


その後、カルディ・レイvsライラが発生。地理を知り尽くした彼女は身体能力も高く、こちらは潜入のため弾丸は互いに六発しかない。形勢不利となるが、機転を利かせエモンの射程圏に誘導し、右腕を打ち抜かせる。ライラはなお抵抗し、レイが殺されかける。しかしレイに集中した瞬間、カルディに撃ちぬかれてしまう。


自分が生きていることを知れば尋問されることをあらかじめ理解していたライラは自分の頭を銃で吹き飛ばし絶命。金も命も取り返せず、警邏隊としては最悪の結果となった。


ライラは自分をいじめから救ってくれた『ゼロ部隊』に恩義を感じており、その温厚な性格から異常な人間であったガーナットすらライラにはなついていた。死亡する際、既に亡くなったメンバーの幻影を見、満足に息を引き取った。




17 未定。どういう事件にすればいいか迷っている。誰か案があったら教えてほしいです。プロットとしては事件の最後に仮面の女が以前特別警邏隊に所属していたキリカ・ウォッチオであったことが判明する。その後カルディとアイシャが連携して追跡するも敗北し逃げられてしまう。その後キリカが8月15日、ルーカスの命日に暴動を仕掛ける。死屍累々を築きたくなければ、全力で止めに来るといいと宣言するというもの。




18その後カルディ、アイシャにヴォルフから三年前死亡したルーカスの話、そしてその時死亡したとされていたキリカの話をされる。理由は不明だが何故か生き残っている、と。


キリカは当時、彼を守れなかった事実と、なお政府に迎合する姿勢を見せているセレに憤怒の念を抱いており、唯一残った幹部のパク・ミンジュンとともに国崩しの計画を推進、六将既に殺されたダガマ以外の五人、そしてライラが集めた金を使い更なる傭兵をそろえ、そして『警邏隊側のことを知っている内通者』を集め、計画を練る。キリカはあの日、ルーカスを殺した暗殺者を殺しまくっているうちに崩落に巻き込まれ、その際右目を破片で裂かれ失明。それをパクが拾い、義眼と仮面を与えられ生き残ったのだ。


警邏隊側では襲撃に備え警邏隊、警察、軍などが動き出し、政府側ではキース、医療側ではソフィア、刑事側ではゴーシュ、特別警邏隊はセレを始め総出で8月15日を迎える。


その中でカルディとアイシャは、必ずバステスを殺した全ての黒幕であるキリカを掴めると覚悟を決めていた。


一方セレもルーカスらが映る集合写真を懐かしげに見、『ある別の目的』について考え続けていた。


様々な思いが交錯するなか、ついに決行日・8月15日が始まる。




王国勢力352人vsキリカ陣営62人


そして、全てが開始する。




国崩し編


突如四方面で武器を持った者たちが警察などを殺し始める。傭兵部隊たちは政府を目指していく。警邏隊連合軍も迎え撃ち、市街地は戦場と化す。


各地では


東方警邏隊長、ガーシュインvs六将、セイラ・ベルトルト→ガーシュインは基本的には弱く、民間人の女性を守る形でボコボコにされるが、援軍の警邏隊メンバーにより助られ、狙撃でベルトルトを仕留める。縁を大事にするガーシュインと、孤高で他者を切り捨てるディゴリの対比。


北方警邏隊長、ドラクマ・ジュラvs六将、マッカーサー・イグナトフ→部下二人を殺されたため、ドラクマがキレ、負傷しながらも接近戦でマッカーサーの首をはねる。多くを背負う生き方のドラクマと、何も背負わないマッカーサーの対比。


南方警邏隊長、エゼル・カーライト、西方警邏隊長、ミカサ・フェリスvs六将、デスモンド・オルドー→女性を差別しすぎるあまりミカサを侮り、エゼルの足止めの末にミカサに殺害される。


キース・ベンソン配下ハイネ・パスツールvs六将、イリア・ユラでは日本刀vs斧の戦いになったがハイネが機転を利かせたことでイリアを圧死させる。


など活躍を見せるが、民間人や警邏隊連合軍も犠牲が多く、状況がカオスになっていく。キース、ハイネらは一般人の救護にあたるなど、様々な出来事が交錯していく。


しかしカルディとアイシャは暴動を起こすにしてはいささか派手すぎると踏み、逆にノーガードになっている電波塔が本命ではないかと気づく。


実際電波塔ではパクがハッキングを駆使し、この国の機密情報やら様々な情報をインストールし、それを他国の電波に飛ばそうと考えているのがキリカらの狙いだった。


カルディ、アイシャ、ダイム、イヴ、レイはキリカ陣営の敵を倒しながら電波塔に到着。しかし連絡が入り、キリカが遠くの廃棄研究施設にいると挑発。イヴのみ電波塔に残し、四人は廃棄研究施設に急行する。


その後レイが外で待ち、カルディ、アイシャ、ダイムの三人が突入するが、更なる強い猛者どもが襲い掛かり、ダイムがそれを引き付け、カルディ、アイシャの二人は中央施設に入る。


そこにはキリカが待ち受けており、カルディ・アイシャvsキリカが発生。しかしキリカは圧倒的に強く、カルディとアイシャは吹き飛ばされる。逃げるキリカを追跡するが、トラップが発動しアイシャが機材で押しつぶされる。左腕に血が溜まり、このままでは血流不足で死ぬというアイシャの腕をカルディが斧で断絶。その後カルディのみキリカを追跡する。


その後キリカとラストバトル。優位に立ち回るキリカに、根性で食らいついていくカルディはついにキリカを撃破。しかし無理がたたりカルディは気絶。キリカの逃走を許してしまう。


しかし満身創痍のキリカが逃げた先にはセレが待ち構えていた。セレにキリカは「私は結局何もできなかった。ただの負け犬だった。今も、昔も」と達観したような態度をとるが、セレは彼女に『とある目的』を告げる。キリカは驚くが、やがて温和な表情を作り、セレにすべてを託し、そのまま彼女に執行された。


一方電波塔の敵を撃破し、イヴは屋上に上がるが、誰もいないことに気づく。しかし本来ならあり得ない地下へのエレベータを発見。降りるとパクが既に殺されており、驚愕するイヴの隙をついて六将最後の一人、シュンペーターによって腹を撃ちぬかれる。イヴはやがて自分の相棒があんたを殺しに来ると告げ、そのまま撃ち殺され、世間では彼女は行方不明になった。

タイムテーブル

国崩し編参加者

特別警邏隊東西南北中央連合軍……セレ、レイ、エモン、リュカ、ヴォルフ、アイリーン、イヴ、ダイム、カルディ、アイシャ、ガーシュイン、エゼル、ミカサ、ドラクマ、ロビンソン、ネクタ、ビクタ、バージェス、他

警官隊……ゴーシュ、他。

政府……キース、ハイネ、他

病院……ソフィア

ミラコーポレーション……ミラ、コーネリアス、他。

vs

六将……イリア、デスモンド、マッカーサー、シュンペーター、セイラ

ゼロ部隊……キリカ、パク

傭兵部隊……他

8月2日

キリカ・ウォッチオが8月14日に国崩しを行うと宣言。政府機関がある首都に攻め込むとのこと。

8月6日

首都の国民の避難が開始

8月10日

警邏隊・警察隊・軍などの配備開始

8月12日

配備完了。警戒態勢。イヴが自分が妊娠していることに気づく。

8月13日

特別警邏隊全メンバーが集められ最後のミーティング。その後各地に散る。

8月14日・国崩し編

17:34……首都近くで怪しげな人物の目撃報告が多数上がる。

17:42……アイリーンが政府から戦闘用ドローンの貸し出しを申請。

18:02……セレ・カルディ・アイシャが警邏隊本部でキリカの狙いを探るミーティング。

18:23……首都北部で傭兵部隊に小隊を皆殺しにされる。

18:26……西部、東部、南部から傭兵の侵攻確認。交戦。

18:30……キース、ハイネら政府組織、キールが一般人の避難の誘導を始める。

18:46……傭兵部隊が想定以上に強く警察隊が壊滅。

18:52……刑事であるゴーシュ、残存する警官隊に撤退を要請。

19:00……市街戦スタート。エモンの狙撃で傭兵を仕留め始める。

19:12……カルディ・アイシャが本部前で傭兵二名を殺害。レイの車に乗る。

19:19……セレ、各地の戦況から恐らく傭兵同士が連携していることに気づく。

19:25……北部の商店街の一角が爆破される。

19:52……カルディ・アイシャが乗る車で一般人を殺そうとした傭兵をレイが轢死。住宅地四か所で爆破が発生。

19:55……教会にてガーシュインvsセイラ。

19:56……街路にてミカサvsデスモンド。

19:59……パクが電波塔に到着し、国の機密情報及び他国回線のハックを始める。電波塔内の電力をストップ。

20:04……アイリーン、ドローンを獲得。六台を操作し北方の傭兵部隊をジェノサイド。

20:10……ガーシュインにネクタ、ビクタ、ロビンソン、バージェスが助太刀。

20:11……ミカサにエゼルが助太刀。

20:17……ガーシュインらと戦闘していたセイラが死亡。

20:25……ミカサ・エゼルがデスモンドを殺害。

20:33……レイの指摘から西部の被害が少ないことをカルディが気付く。そして電波塔が怪しいと考え、この市街戦は派手な囮であるのではないかと考察。現地にいるダイム、イヴに確認をとる。

20:47……ヴォルフ率いる部隊が南方でガチり、南方の八割の傭兵を撃破。反撃開始。

20:52……ソフィアが病院に侵入した傭兵一人をメスで殺害。「ここは狙わないと提携したはずなのにねぇ」と意味深な発言をする。

20:55……ダイム・イヴも西部は見張ってる傭兵しかいないと連絡し、カルディ、アイシャ、レイは西部の電波塔が奴の拠点では、と移動を開始。

20:57……アイリーンが操縦するドローン四台をマッカーサーにより破壊される。

21:01……商店街や爆破個所から火災発生。

21:06……ダイム、イヴが電波塔前の傭兵三名を殺害。同時刻、セレがキリカから「西部の廃研究所にいる」と連絡を受け取る。イヴが電波塔、ダイムが研究施設に。カルディらを待つ。

21:11……地下研究所でキリカが国崩しを宣言。

21:15……地下道にてハイネvsイリア。

21:18……セレが警邏隊本部から出、東方へ向かう。

21:20……ドラクマと部下二名がマッカーサーと衝突。部下二名が死にドラクマvsマッカーサー。

21:24……カルディ、アイシャが研究室前に到着。ダイムとともに突入。レイは待機。

21:29……イヴ、エレベータの電力が止められており階段で敵を仕留めつつ上がる。

21:32……イリアがハイネに殺害される。ハイネは意識を失い、避難誘導はキースに一任。

21:40……傭兵十人vsダイム。カルディ、アイシャは先に急ぐ。

21:52……カルディ・アイシャvsキリカ。

21:53……エモン、リュカの狙撃スポットが相手にバレ交戦。リュカが屋上から転落しかける。ロビンソンの狙撃に助けられ、エモンはリュカを救う。

21:54……ドラクマによりマッカーサーは死亡。

21:54……電波塔内ではハック成功率90パーセント。

21:55……シュンペーターによりパクが殺害され、パソコンも破壊。監視カメラの映像よりイヴが電波塔にいることを悟り、ターゲットに据える。

21:59……カルディ、アイシャが負け、キリカは逃走。

22:03……トラップによりアイシャが角材で左腕を潰される。

22:08……カルディ、アイシャの左腕を斧で切断しレイに救助要請。

22:16……ダイム、傭兵を皆殺しにするも重症。意識を失う。

22:21……セレが首都東部に到着、単独で傭兵一人を瞬殺。

22:27……カルディvsキリカ。ラストバトル。

22:32……この段階で傭兵の九割が捕縛、死亡したことが確認される。レイがアイシャを連れて病院へ。

22:35……ソフィアが十数人を看護。傭兵部隊が攻め入るもエゼル・ミカサ・ネクタ・ビクタ他数名の警邏隊隊士が食い止める。

22:40……カルディがキリカに瀕死の重傷を負わせるがカルディの意識が途絶える。

22:46……車いすであるはずのミラが立ち、傭兵を殺害。誰かと連絡を取る。

22:52……逃げるキリカがセレに見つかる。

22:56……キリカがセレに射殺される。これにより『ゼロ部隊』は壊滅。

22:59……アイシャが意識を失う。

23:04……屋上にてイヴvsシュンペーター。

23:07……不意を打たれたイヴがシュンペーターに射殺される。

23:10……アイシャが病院に収容される。

23:24……エリアに発生した全火災が消し止められる。

23:26……カルディが目を覚まし、キリカの血痕を追跡。

23:30……傭兵部隊は壊滅したと政官が判断。

23:46……カルディ、呆然とするセレと、既に死んでいるキリカを発見。

23:50……セレ、カルディがダイム、イヴと連絡がつかないことに気づく。

23:52……夢の中でイヴがサヨナラと告げる夢とともにダイムの目が覚める。

23:56……セレが政府の方角を見やり邪悪な笑みを浮かべる。

23:58……アイリーンはドローンを回収。やり切ったと初代隊長のルーカスに告げる。

23:59……カルディは結局自分の力でキリカを捕まえられなかったことと、今後はきっと大変なのだろうと漠然と考える。

8月15日 国崩し終了。




国崩し編終了後~

ラグナロク編……国崩し編後、特別警邏隊No1であるセレ・アナキスタが突如造反。セレは何人かの内通者とともにガルバド王国の政府を爆破し、部下である『コンキスタドール』により政官の九割を殺害。その後セレらはガルバド王国から東南にある元警邏隊本社の廃墟ビルに逃亡し、突如『王国九百九十九か所に爆弾を設置した』と表明。リミットは明日の02:34分。(この時間にルーカスが殺害された。)スイッチはセレの所有するPC。カルディら警邏隊はスイッチの解除及び造反したセレの討伐に動き出し、最終戦争ラグナロクの火ぶたが切って落とされた。

・国崩し後一か月半後にラグナロクを起こした理由は『政府により市街地の復興がある程度進み、かつ群整備が疲弊により脅威ではない時期』に該当する日時であるため。

・目的はガルバド王国政権の崩壊と虐殺。

参加メンバー

警邏隊東西南北中央連合軍……カルディ、レイ、エモン、ヴォルフ、アイリーン、ダイム、エゼル、ミカサ、ドラクマ、ロビンソン、ネクタ、ビクタ、バージェス、他

警官隊……ゴーシュ、他(市街地の爆弾捜査)

政官……キース、ハイネ、他

軍……他

病院……ソフィア

VS

元警邏隊……セレ、リュカ

元ミラコーポレーション……ミラ

元刑務所職員……ヴァン、他

六将……シュンペーター

傭兵部隊……『コンキスタドール』(ヴァンの支配下の囚人を訓練し傭兵として活用)


10月2日

ラグナロク直前まで

12:34……警邏隊本部にてセレの召集。カルディ、レイ、エモン、アイリーン、ダイムが集まる。

12:46……セレが造反を宣言。

12:49……政府塔で連続爆破。

12:51……セレVSダイムでセレが勝利。リュカの裏切りも発覚しエモンの銃が破壊される。

12:53……セレVSアイリーン・レイ・カルディ。セレの勝利。

12:59……セレとリュカ脱出。所属不明の部隊『コンキスタドール』が政府塔に入り込んだという通達

13:05……アイリーン、全警邏隊メンバーに政府塔の守護を通達。

13:23……唖然とするエモンを置き、カルディ、ダイム、アイリーン、レイが政府塔に到着。

13:30……政府塔戦闘開始。一方ハイネは脱出しセレ討伐へ向かう。

13:42……カルディ、死体だらけの塔で『コンキスタドール』一名を殺害。同時刻キースも政府塔を脱出。

13:50……北方警邏隊が到着。『コンキスタドール』撤退開始。

13:54……東方警邏隊が到着。

13:58……市街地にてセレVS南方・西方警邏隊計8名が勃発。セレの勝利。

14:00……セレVS西方警邏隊隊長ミカサ

14:05……セレの勝利。続いてセレVS南方警邏隊隊長エゼル

14:09……ガーシュインが銃撃され意識不明。『コンキスタドール』に逃げられ、敗北が確定。

14:11……エゼルが敗北し、セレの勝利。セレ、コートを脱ぎ捨てタンクトップ姿に。ミオスタチン筋肉肥大であることを表明。

14:12……さらにセレVSハイネ。

14:15……カルディ『コンキスタドール』の死体から囚人番号の札を発見。

14:21……セレの左肩を切りつけるも、ハイネが敗北。セレの勝利。ダイム、アイリーン・レイ・カルディ、南方・西方警邏隊計8名、ミカサ、エゼル、そしてハイネと六連勝のセレVSキース・ヴォルフ。

14:25……リュカの狙撃によりキース・ヴォルフ撤退。セレの勝利で七連勝。上手く国道を使われ逃げられた。

14:30……監獄からヴァンが裏切り、囚人たちを訓練し傭兵にしていたという連絡が職員から通達される。

14:38……政官942名中909名の死亡が確認。

14:41……最後の爆発によりさらに10名の政治家が巻き込まれ、二名の軍人とともに爆死。

14:57……政府機能の停滞とミラコーポレーションの社長ミラ・カイエスが行方不明であることが公表される。

15:04……カルディ、圧倒的な強さと利用されていた事実に意気消沈。

15:11……セレ・リュカは波止場でヴァン・ミラ・そして六将シュンペーター、『コンキスタドール』と合流。

15:21……ヴォルフ・アイリーンが監獄の調査に入り、『コンキスタドール』は60名であることが判明。

15:49……ソフィアの検死により『コンキスタドール』の内12名の死亡を確認。

16:00……イヴがいないダイム、リュカに裏切られたエモン、友人だと思っていたはずのセレの裏切りにアイリーン、ヴォルフ、利用されていたことを知ったカルディは落ち込む。

16:12……セレが『王国九百九十九か所に爆弾を設置した』と表明。リミットは明日の02:34分。自分たちの居場所を伝え、地獄絵図を築きたくなければ止めに来いと挑発。

16:23……カルディ、どうせ行っても勝てないと戦意喪失。

16:35……意識を失ったガーシュインの容態が安定し始める。

16:45……セレ、孤島にある旧警邏隊本部へ到着。罠を仕掛け始める。

16:52……ドラクマ・ミカサ・エゼルの三隊長はセレを止めようにも戦力不足だと落ち込む。

16:55……三隊長、セレがこの時期に裏切った理由は政府により市街地の復興がある程度進み、かつ軍整備が疲弊により脅威ではない頃間だったからと確信。

16:59……三隊長、現時点でセレ側についている人間はリュカ、ヴァンの二名のみと判断。ミラとシュンペーターの存在はまだ明るみになっていない。

17:16……カルディのもとにアイシャが現れる。

17:21……アイシャの告白とともに叱咤激励を受け、カルディは立ち直る。

17:26……カルディ、セレを止めたい同士は19:00に警邏隊本部の応接間に集まれと全国警邏隊に放送。

17:32……警邏隊応接間でカルディ、入眠。

??:??……警邏隊に入隊した当時の夢を見る。

19:18……カルディ、目が覚め、誰もいないことに軽く失望。

19:19……応接間の外に数百人もの警邏隊、政官、警察隊、軍の志願者がいることに気づく。ダイムはイヴを探しに、エモンはリュカに造反理由を聞くため、アイリーンとヴォルフは間違ってしまった友人そして娘を止めるため、レイは運転役にワイは必要やろという理由で集まる。

19:21……キース、ハイネも到着。総勢428人の大軍となる。

19:26……総大将は発作人となったカルディに。団結式。

21:56……武器や船の準備が整い、五隻にカルディら警邏隊は乗り込む。

22:01……カルディ、見舞いに来たアイシャに「帰ってきたら付き合おう」と告げる。

22:09……出発


ラグナロク


22:54……カルディ、アイリーン、ヴォルフ、エゼル、ミカサ、ドラクマ、ロビンソンで作戦会議。セレの確保という方針に。

23:03……旧特別警邏隊本部の地図を確認。

23:08……十数ものクルーザーに乗ったヴァン率いる『コンキスタドール』の襲撃。

23:12……カルディらの乗った船と他二隻が島へ向かい、ドラクマとミカサの船(レイはミカサのいる船を運転)が相手をする。

23:27……カルディ、ヴォルフ、エモン、ダイム、東方警邏隊隊士、キース、ハイネ、エゼル、他が上陸。アイリーンは護衛とともに船上でドローンを飛ばしナビ。

23:34……『コンキスタドール』の上位陣と交戦。カルディ、エモン、ダイム、キース、他数名のモブは離脱し旧警邏隊本部へ急ぐ。ヴォルフ・ハイネ、ロビンソン・ネクタ・ビクタ・バージェス、エゼル・他の三方に分かれ交戦。

23:46……旧警邏隊本部へ到着。カルディ、屋上のセレと目が合う。

23:54……侵入とともに地図上にはないルートがいくつもできている(ミラが中を改造済み)。全員散る。

23:56……ドラクマの船に『コンキスタドール』が集中。侵入され船上で殺し合いに。

23:59……セレ、全面戦争化した状況を確認し、今一度ラグナロクを宣言。手元にいる『コンキスタドール』七名、ミラ、リュカを攻撃にあたらせる。

10月3日

00:00……キースを心配しているハイネ、ヴォルフに背中を押され彼のもとへ向かう。

00:03……ドラクマの乗った船が押されていく中「ここは俺のようなイケメンに任せて脱出しミカサの船へ乗り移れ!」と隊長自ら打って出る。

00:08……ダイムはシュンペーターと部下二名と邂逅。

00:10……ダイムに蛆が湧いたイヴの生首をシュンペーターから投げられ、人生最大の激高。

00:12……ダイム、シュンペーターの部下二名を素手で殴殺。ダイムVSシュンペーター。

00:16……ドラクマ、全員が脱出し終えたのを確認。腹を撃たれ負傷。

00:19……ドラクマ、自爆スイッチを発動し十数人のコンキスタドールを巻き添えに爆死。

00:20……ダイム、冷静さを失い敗北。シュンペーターは動かなくなったのを見慢心し他の隊士を殺しに。

00:23……エモンがリュカと邂逅。戦闘開始。(とはいえ遠距離からの戦いのため断続的かつ長期的に)

00:24……キース、ミラと邂逅。戦闘開始。

00:27……屋上にてカルディVSセレ。

00:30……キース、ミラにボコボコにされるが寸でのところでハイネの助けが。

00:34……カルディ敗北。罠の一つである地面崩落で落ちていく。

00:41……エゼル、疲弊した他のメンバーとともにヴォルフと合流。反撃開始。

00:48……ハイネ・キースがミラを撃破。キースは爆弾を止めに、ハイネは他のメンバーの補助に走る。

00:50……ミカサも追いつめられるが、今度こそ誰も死なせないと叫び応戦。

00:51……ヴァンがミカサに討ち取られる。

00:56……セレ、屋上で脱出用のクルーザーの確認を済ませる。

??:??……カルディ、夢の中で命を落としたはずのカーパス、バステス、キリカ、そしてルーカスと対話。

01:07……ダイムVSハイネ。

01:10……ネクタ・ビクタを庇いバージェスが戦死。以後反撃。

01:12……ダイムが敗北。頭が冷え、シュンペーターの追跡を再開。

01:14……カルディの目が覚める。

01:16……カルディが再び屋上を目指しだし、敵をなぎ倒していく。

01:22……ダイムVSシュンペーター再開。

01:25……ネクタ・ビクタ・ロビンソン、『コンキスタドール』をせん滅。武器を取りに一旦船へ。

01:28……カルディVSセレが再開。

01:29……ダイム、シュンペーターを殺害。ダイムは転落しそうになるが、イヴの幻影を見気力を取り戻し生還。

01:33……エモンVSリュカの決着。リュカが敗北し、そのままエモンと和解。

01:41……カルディ、ぼろぼろになるもなお食らいつく。

01:44……ハイネ、キースと合流。そしてキースはPCで解除コードを探していたが、そんなものはなく、実は何もしかけていないのではないかと考える。

01:46……カルディがセレに爆弾の話は嘘だと看破したことを伝える。

01:47……爆弾はこの塔に隠したと連絡。

01:50……ミカサ、『コンキスタドール』の撃破に成功。意識を失う。

01:56……戦闘中のセレの余裕が崩れ始める。

02:00……カルディとセレが戦闘中である屋上が謎の爆破。

02:03……王国ではゴーシュは爆弾を見つけることができず、セレのフェイクと結論。アイシャとともにカルディの期間を待つ。

02:08……セレが目覚め、カルディとラストファイト。

02:13……ヴォルフ、エゼル部隊も『コンキスタドール』を撃破。これによりセレ陣営は僅かな手勢とセレのみに。

02:20……ミラ、カルディ側に与した内通者と連絡を取る。

02:25……カルディ、セレが『警邏隊の仲間を殺せない』という本人すら意図していなかった弱点を突き勝利。

02:34……セレの爆弾が作動し、屋上から飛び降りる形で爆風に飲まれる。カルディはそのまま気絶。

02:37……旧警邏隊本部棟にいたメンバーの脱出開始。

02:42……内通者であるソフィア、爆破装置を海に投げ捨てる。

02:48……セレが引き起こしたラグナロク、終結。


ラグナロク後


・政府はキースが当主となる。

・カルディがソフィアの裏切りに気づき、そして彼女がセレの母親であることが発覚。その後カルディにより射殺された。

・警邏隊隊長としてカルディが就任。アイシャと交際が始まる。

・死亡したはずのセレから手紙を受け取る。次にまた会える日までと書かれていた。



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