プロローグ
ここはどこだ。俺は倒れているのか。起き上がろうとするけど体が痛くて起き上がることができない。視界が朦朧として意識が途切れそうだ。分かるのは暗い夜、周りが炎の世界そして人が血塗れで倒れている。見える限りのほとんどが紅色の世界だ。そして俺の視界に影ができた。誰だ?とも思ったが顔を上げることができない。だからせめて聞くことにした。
「おまえは誰だ。」
「お?まだ生きている人はっけ~ん。と言っても放置しとけば死にそうじゃんつまんな~い」
死ぬ?こいつは何を言っているんだ、とも思ったがよくよく考えてみるとこの状況で俺だけ生きてるのがそもそもおかしい。多分死にそうなせいで痛覚がおかしくなっていたんだな。現に視界は真っ暗目を開ける力すらもう残っていない。意識だけが辛うじて残っているだけだ。元気に生きているときは死ぬのが怖いなんて思ってたけど、実際に死の淵に立ってみると怖いだなんて思わなかった。その代わりかどうか知らないが疑問が出来たので最後の力を振り絞って投げかけることにした。
「なんでーーー」
途中までしかまともに声が出なかった。だが途中までは目の前にいるやつにも聞こえたみたいだ。そいつは何が面白いのか笑いながら答えた。
「なんで?なんでって何。なんでこの状況になったいるか?なんで殺そうとしたか?なんで私だけ無事か?ねえねえどれ?それともっ?!」
何かに驚いたのか言葉は途中で止まった。多分だが顎を持ち上げられ顔を見られたからだ。自身がないのは死に際で触覚すらもおかしくなってるかもしれないからだ。
「あらあらあら、これはこれは、なんとなんと、神がいるのならこの運命を作ってくれたことに感謝したいよ。」
正解みたいだ。そして何だか分からないことを言っている。
「今ものすごく機嫌がいいからさっきの質問に答えてあげる。と言ってもどれかわからないから私が提示した3つを答えてあげるよ。まず1つこの状況を作ったのは、お、」
そこで言葉は一旦止まり息を吐いてつづけた。
「君だよ。まぁ全部じゃないし作ったってだけだけどね。」
俺が?これを?動揺した。というか急に機嫌がよくなったことと言い、訳が分からなく混乱もしていた。いろいろ落ち着きたいが待ってはくれないようだ。
「2つ目なんで殺そうとしたか。これは簡単目撃者を出したくなかったから。私たちもだけど君のもね。だから殺そうとした。ただそれだけ。まぁ君って分かった時点でシフトチェンジしたんだけどね。まさか君がこんな死にそうになってるなんて思わなかったよ。もし間違えて殺してたと思うと涙が止まらない。君は生きててほしいからね。」
後半何か言ってたけど何も入らなかった。ただそれだけって、こいつらは、怒りが沸いたがどうせ死ぬ身長くは続かなかった。3つ目と聞こえて聞くことに集中した。
「まぁそれはおいといて3つ目なんで私だけ無事かそれは簡単1つ目と2つ目の答えを聞けば察せるよね。まぁそういうことよ。」
なるほどね。そこで懐かしい匂いがするとともに俺の意識も途切れた
はぁその少女はため息をついた。たくさん喋って疲れた。全部聞いててくれたかな。
というか私が喋ったんだから全部聞いててくれなきゃ。まぁその辺のことを考えても仕方がない。今は目の前の瀕死で寝てる君を助けなきゃね。なんてったって私の最愛の人だからね。死なせるわけにはいかない。苦しんでる姿も素敵だったけどそろそろ治さないとね。私は右手をむけて「完全治癒{リペア}」と言った。体はみるみるのうちに治っていった。傷はふさがり、火傷は何もなかったかのように。これで良しっと。あぁでももう何個か使っておかないと、と思いそのまま継続して魔法を使った。使いたい魔法全てを発動して疲れたころ声をかけられた。
「№2そろそろ。」
「分かったわ、今行く。」
「ところでそいつはいいんですか?」
「いいのよ、今回の功労者ですもの。」
「てことはそいつがあいつらの。」
興味深げに見ていた。何を思っているか分からないけど知る必要もない。
「それじゃ帰ろうか。」
「はい」
最後に倒れている人の前に行き、そこで少し悩んでから言った。
「じゃーね、橘 桜弥君。いつか必ず逢うその日まで。」
その言葉を最後に少女たちは闇の夜に姿を消した。