旅立ちの始まり
今回は短めです
「んで…授ける武器だが」
「ああ…そういやそうだった。何くれるんです?」
「まず…荒木結衣君」
「は…はい、私です」
「君には、杖を授けよう。名はミストルテインという。」
「は、はあ…ありがとうございます。」 そう言いながら貰ったのは、シンプルな銀色の杖。銀色に輝く棒に、紫色の水晶玉が着いたようなシンプルな杖だ。
「次に、明智三谷君。君には、この短剣だ。名はカルンウェナン。その神器は、所有者や望むものを影に沈ませることが出来る。」
「ありがとうございます、大事に使います」 そう言いながら受け取る三谷は、興味深そうに渡された短剣を眺めている。
「最後に…陣屋透輝君。君にはこのマルミアドワーズという名の剣を渡す。その剣には強力な能力がいくつかあるが、戦って見れば分かることだ。」
「はあ…まあ、ありがとうございます。」そう言いながら渡された剣を漆黒の鞘から抜く。それは真紅とも呼ぶべき紅。紅の剣だった。色以外はシンプルな直剣である。柄の色は黒。かっこいいな、これ。
「さて、最後に君たちにひとつ、奇跡をかけよう。神様のおまじないだ。これより君たちは、20年後の未来に行くことになる。何故20年も後かと言うのは、戦えばわかる。君たちを送り出す前に、魔法の才能を引き出せるようなおまじないをかける」そういい終わったあと、俺たちの身体が光る。なんとなくだが、体が軽くなったような気がする
「ではな。頑張れよ、君達。」そう言いながら視界が真っ白に染まっていく。やばい、何も見えないっ…
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