神様の宣告
会話が多いので、少し見にくいかもしれません
「わしは…神だよ、君たちを守る神様だ」
「はあ?今どき神様を信じる人なんているわけ…」
「へー、そうなんですね」
「信じた…!?透輝、信じたの!?だれかわかんないんだよ!?」
「いや、神様の話は親からされててな…まあその話はまた今度な」
「そうだ、君たちにはひとつ話をしなければならん」
「早く話してもらえますか、話とは?」
「実はな、そこ、もう時期消えるぞ。そこと言うより、その時間から君たち全員が消えると言うべきか」
「は?消える?どういうこと?」
「そのままの意味だよ。その時間の流れの外に君たちは押し出され、歴史から消える。さっきの爆発と地震はその前段階のようなものだ。遠くない未来に、魔王が現れる。その魔王が君たちを消そうとしているのさ」
「…えっと、話が理解できないんだけど…」
「うん、結衣…俺もだ…何言ってんのかわからん」
「つまり時間の外に俺達が押し出されれば、その時間に存在する俺達は消える。魔王とやらが僕達を消そうとしている…と、言うことだね。」
「よく分かるな三谷…お前理解出来たのか…」
「ま簡単に言うとそういう事だ。」
「だが…その魔王とやらがなんで僕達を狙っているのか…狙われる覚えなんてないんだが」
「未来、君たちは世界を救うことになる。すまんな、未来のことはあんまり話せんのだ。そういうきまりでな。君たちが消えれば、魔王に対抗出来なくなる。ということで、君たちには魔王を退治できる武器を授けよう」
「ひとつ聞かせてくれ。俺たち以外のこの時間に存在する人間はどうなる」
「君たちだけを時間の外に出そうとしているんだから、他の人間が消えることはない。だが、君たちは他の人から忘れられる事になる。自分の家族すらな。気の毒だが」
「そんな…」 結衣が泣き崩れる。俺も…三谷も、言葉が出てこない。朝話した母さんにも、美羽先生にも、忘れられるなんて…そんな…そんなことが…
「気持ちはわかるが、魔王を倒せば君たちの時間は取り戻せる。君たちには、やるかやる、その2つしか選択肢はない」
「やるしか…ないじゃん…それ」
「俺たちにそんなこと出来るのか…?時間すら操るような化け物に…戦うことすら、俺達は知らないんだぞ。勝てるわけが…」
「やるしかないだろ、お前ら。勝てばいいんだ。」
「よくすんなり納得できるよな…勝てる自信なんか、ないんだぞ」
「考えてないだけだ。考えても無駄だ。後回しにしようとしてるだけだ。」
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