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臆病な少年の最強物語  作者: ますたー
2/6

全てのはじまり

もうすぐ、物語の本編が始まります。

「準備出来たね?んじゃ、テスト始めるよ!!」

「よーい…スタ」 その掛け声が言い終わる前に、爆発音のようなものが鳴り響く。直後、建物全体が強烈に揺れる。

「じ、地震…!?」

「いや、それにしては変な音が聞こえたような気がするが」

「ああ…何かが爆発する音が聞こえた。それに…大気中のマナが無くなってる。間違いなく魔法で起こされたものだな」


マナというのは、大気中に存在する魔力の元となる元素のようなものだ。魔法が使われればマナが周囲からなくなって行く。それは魔力を使用した人間が無意識に空気中からマナを吸い取るからである。 しかしそれにも限りがあり、どんな人間でも蓄えられる魔力には限りがある。だが大規模な魔法が展開されると、その余波でマナが全て消し飛んでしまうことがある。(ここまで綺麗にマナがないとなると…間違いなく人為的に行われたものだけど…)


「テストは中止、1回避難するよ。とりあえず外に出よっか。貴重品だけ離さないようにね」

「ええ、そうするのが良さそうですね」

「何も無いといいんだけどな…」 先生、三谷、結衣が相談している間に、外の様子を見てみる。すると…


「うわっ…何これ…どんな魔法を使えばこうなるんだ…?」 思わず声が出てしまう程の大穴が空いている。焼けたような後も見られる。それは学校の校庭が無くなるほどのものだった。


「これは…酷いね、校舎が巻き込まれなくて助かった、という所か」

「三谷の言う通りね…巻き込まれてたら死んでたかも」「いや、学校には結界が貼ってあるはずだ。いくら大爆発を起こせる魔法とは言え、さすがにその結界をやぶれるとは思えない。例え破れたとしても、死にはしないんじゃないか?」

「そうだけど…これ、2発目きたらどうするの?」

『…………どうしようもない』 「声揃えないで…」


本当にその通りだ。原則このような魔法はポンポン普通の人が打てるレベルではないのだが、もし普通では無い強力な魔法師が打っていた場合はどうしようもない。


(死ぬのは…嫌だ。怖い……)怖い、怖い、怖い…恐怖という感情に心が捕われる。

「透輝?顔色悪いよ?どしたの?」

「あ、ああ…大丈夫だ。少し寝不足でな…」

「ふーん…ちゃんとねなよ?」 結衣の声で正気を取り戻した俺は、できるだけ感情にとらわれないようにと、窓の外の景色に集中する。


「先生は、他の先生と共に様子を見てきます。あなた達はここから動かないように。いい?」

『はい、わかりました。お気をつけて。』 と皆で言いながら送り出す


先生が部屋から出た瞬間……部屋が、結界で覆われる。それは今の俺たちには到底理解出来ない代物だった。


「やあやあ、君たち…今からする話を、落ち着いて聞くのじゃ」

「いや…あんた、誰?」

「わしは…神だよ、君たちを守る神様だ」

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