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魔物使いの日常  作者: 犬飯
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01話 目覚めの朝

目が覚めると見知らぬ天井が目に入る


「ここは…どこだろう?」


まさか同じ言葉を二度言うことになるとは思わなかった

それよりもここはどこなんだろう確か森で倒れていたはずだけど


「ほほー、目が覚めたようじゃのぉ」


「だ、誰ですか?」


「わしか?わしの名はグウィンじゃ、皆からはモンスターじいさんと呼ばれておる」


声がした方を見ると不思議な形の杖を持ち、灰色のローブを着たとても優しそうな老人が居た


「ほっほっほ、そう警戒せんでもよかろう、ここは安全じゃしわしも何もしたりはせんよ」

 

そう言うと老人は優しい笑みを浮かべた


「す、すみません、突然の事で緊張してしまって…」


「よいよい、突然見知らぬ場所で目が覚めたのじゃ、警戒しても仕方あるまいて。それよりお主なぜ森で倒れておったのじゃ?ここは比較的安全な村じゃから行き倒れなんてそうそうないはずなんじゃが…」


「実は記憶喪失みたいなんです…」


「ほぅ、記憶喪失とな?」


「はい、名前すら思い出せなくて…」


「ふむぅ、それは困ったのぅ」


グウィンは長く伸びた真っ白な顎鬚を撫でながら困った顔をしている

名前がないのは不便だし…そうだ!グウィンさんに名前を付けて貰おう!


「すみません、グウィンさん、もし良ければ僕に名前を付けてくれませんか?」


「そうじゃな、自分で付けるのもおかしいからのぉ、よし、わしが付けよう」


そう言うとモンスターじいさんは両手で杖を構え、何か呪文のような言葉を口にすると杖から光が漏れだした


「ふむぅ…」


杖はより一層光を増し部屋一面が真っ白になるほど輝きだす


「はっ!」


グウィンさんが叫ぶと光が拡散し、輝きが収まっていく


「今日からお主の名は『ギン』じゃ!」


「ギン…ですか?」


「うむ、お主の髪色にぴったりの名じゃと思わぬか?」


え?今なんて?僕の髪の色は銀色なのか…

気になりベッドから降りて、すぐ近くにあった鏡を覗くとそこにはとても綺麗な銀色の髪をした少年が立っていた。

身長は155㎝ほどで年齢は14歳ほどに見える

以外に僕って童顔なんだな…


「素敵な名前をありがとうございます」


「さて、名前も決まったことじゃしこれからの事を考えるとするかのぉ」


そう言うとモンスターじいさんはイスから立ち上がりドアの前に行った

ドアを開けてこちらに振り返ると


「お腹が減ったじゃろ?飯にしようぞ」


と優しく微笑み部屋を出て行った

それと同時にお腹がぐぅ~と鳴る。安心したからお腹が減ったのだろう


「よし、悩んでいても仕方ないしこれから頑張ろう!」


頬を叩き活を入れるとそのまま部屋を後にした。


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