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目が覚めると  作者:
7/30

side 宇都宮香織



今日は麗奈ちゃんと買いものに来てた。お目当ては最近出来た麗奈ちゃんの彼氏へのプレゼント選び。


「香織ちゃん、れなトイレに行っていい?」


「うん。じゃーあそこで待ってるね!」


「ありがとー香織ちゃん!」


香織は麗奈と別れて近くの椅子へと座った

はぁ〜……いいな麗奈ちゃん…。最近尚くんと逢ってないや、逢いたいな……。


するとそこへ香織の願いが通じたように携帯が震えて画面を見ると【尚くん】と表示された。




「尚くん?」


『今大丈夫?』


「うん!大丈夫だよ?」

嬉しい……。久々に尚くんから電話がかかったし尚くんの声が聞けた…。しかも、尚くんも私に逢いたいと思ってくれたなんて……。声だけじゃ物足りないよ…私の願い聞いてくれるかな?



「昼過ぎ位から逢えないかな?」


お願い……尚くん。尚くんに逢いたいよ


『………いいよ。友達との買いものが終わったら電話して。迎えに行くよ』


ありがとう尚くん。我が儘言ってごめんね…。麗奈ちゃんとその彼氏との会話とかを聞いたら私も逢いたくなったんだ。




通話し終えると遠くからナンパされながら麗奈が近付いてくるのが見えた


「香織ちゃんお待たせ!」


「じゃー行こっか」


「うん!れなねぇれなねぇ〜…」


麗奈の彼氏へのプレゼントを買い終え2人はお昼飯を食べた。


「あっ。香織ちゃんちょっとごめん…」


「彼氏さん?」


「うん!」


麗奈は携帯を持って少し離れた所へと移った。


麗奈は終始笑顔で通話していた。麗奈ちゃん今の彼氏本当に好きなんだな………。今年何人目だっけ………


「香織ちゃん…。ごめん。これから彼氏と逢うことになったんだ」


「ううん。いいよ」


「ありがとー!彼氏に逢いたいとえっちしたいって言われたら逢わないとね!」


「え?えっち?」


「香織ちゃん顔真っ赤ー!あ、そっか香織ちゃんまだなんだっけ?」


「う、うん……」


恥ずかしくなって香織は顔を伏せた。

香織と尚輝はキスさえもしたことない関係だった


「香織ちゃんも彼氏作ったら?」


「機会があれば…」


香織に婚約者がいるのは一部しか知らない事実であった。


「今度良い面子で合コンするからその時にね!」


「うん……」


2人は店を出て麗奈と別れ見えなくなってから尚輝に電話した


「尚くん」


『あ、今から行く』


「うん!…尚くん本当に良いの?」


『ん?何が?』


「私の我が儘で迎えに来てもらって…」


『いいよ。香織は俺に逢いたくないの?』


「逢いたいよ!」


『クスッ…じゃー待ってて、これから逢いに行くから』


「ありがとう尚くん」


通話を終えて、見通しの良い場所へと移動した。


30分位して見覚えのある車がこっちに来るのが見えた。


尚輝が車を停めたのと同時に香織は車の方へと向かった。


「香織」


「尚くん!」


尚くんは運転席から降りてきて助手席のドアをいつもの様に開けてくれた


「どうぞ、我儘お嬢様」


「もぅ尚くんの意地悪」


「まぁ取り敢えず入って?」


「うん…」


香織が座ったのを確認して、尚輝はドアを閉め、彼は運転席へと座り車を発進させた。

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