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目が覚めると  作者:
24/30

side 尚輝 ~そうだ、海行こうぜ!編~

予定通り昼は大輔と雅の2人に奢らせる事ができた。それ以外はみな海を楽しんでいたと思う。そういう俺も慶介とひっきりなしに泳いだり、ビーチバレーに参加してみたりして楽しんでいた。


日は暮れ、太陽が沈みかけているときには賑わっていたここも落ち着いてきた。そして、俺らも着替えて旅館へと朝来た車に乗って帰ることにした。


行きは隣で眠っていた瑞姫は、後ろに行って咲ちゃんと喋っていて俺の隣は空いていた。それに寂しいと思う気持ちに疑問を持ちながらも車を運転していた。海から俺らが宿泊する旅館は歩けば少し時間がかかるが、車ではすぐというところにある。今回宿泊する旅館は実は親戚が経営してるため、通常よりは安くしてもらったのだ。


「うわぁ~何か高級そうなんですけど…」

「ここ割り勘だったよな?大丈夫なんか?」

「多分な…」


とか、後ろで話している奴もいたが、そんな奴らを無視して俺は旅館の中へと入った。


「お待ちしておりました。尚輝様」


入るとすぐに女将さんが出迎えていた。女将さんといっても、親父の妹さんでおばさんにあたる人だ。


「お久しぶりです。遅くなってすみません。」

「いえ、大丈夫ですよ。慶介さんもお久しぶりですね」

「お久しぶりです。僕の事まで覚えていただいて…」

慶介は前に一度ここに訪れたことがあるだけだったので、覚えられていて事に心底驚いていた。


「本日はこちらのお部屋です…」

「あ、案内は大丈夫ですよ」

「そうでございますか…。こちらの鍵で」

「はい。ありがとうございます。」

「お食事は予約通りなので、それでは失礼いたします。」

そう言い、お辞儀をして他の仕事のところに行ったのを見計らって、後ろで少し固まっていた何人かの一人が声を出した。


「・・・なぁー、尚輝と慶介一回来たことあんのか?」

「ん~何度か?」

「俺は一度な」

「んなことは置いといて、行くぞ」

「だな…」

「ちょっ尚輝と慶介!!…なんなんだよあの2人…」

大輔の独り言は誰も聞いてなかった。




いろいろと無視して、3階の部屋の前までやってきた。


「あ、1部屋しか借りなかったけど、俺任せにやったんだから文句はなしな?」

「りょーかいです!瀬良先輩!」

一応確認の意味で、ここにきて初めて後ろを振り返って言うと、元気よく弥生が敬礼をしながら言った。その後ろにいる他の奴らもうなずいたのを確認すると今回泊まる部屋の扉を開けたのだった。



扉を開けると、そこは20畳以上の畳の部屋だった。

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