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目が覚めると  作者:
21/30

side 尚輝 ~そうだ、海行こうぜ!編~

サービスエリアに着いても瑞姫は寝ていた。


「瑞姫、起きろ着いたぞ…」


少し身体を揺らして声を掛けたけどなかなか起きなかった。


「はぁー…瑞姫…………」


起きねぇーどんだけ爆睡してんだよ…

置いていくか…


尚輝は香穂のシートベルトは外したのだった。


「咲ちゃん、瑞姫よろしくな?」


「あ、はい!」


「あ、あとこれ鍵な?ここを押せばロックはかかるから」


「はーい!」


咲に香穂と車の鍵を任せて慶介が停めているであろう車へと向かった。



大輔を任せたこと慶介に怒られないといいけどな…

いや、ぜってー何か文句は言われるだろうな…




慶介が運転する車まで行くと、一人車に寄っ掛かっている奴がいた。



「慶介」


「あ?あぁー尚輝か…」


「そうとう疲れた顔してんのな」


「そりゃーあんなのが俺の方に乗ってるしな…しかも、2匹な?」


「2………あぁー…穂波か…」


「あいつもうっせー。彼氏と一緒に居れば良いのにどっから沸いて出てきたんだよ…」


「まぁーな…金子くんが居ればまだ大人しいけど……」


女性は彼氏の前では可愛くありたいものだ(笑)


「そーいえば」


「ん?」


「再来週だっけ?」


「ん、あぁー…そーだな」


夏休みに入る前に香織と2人で旅行行く約束を取り付けていた。

その時にこの前の続きとこれからの事を2人で考える予定である。







「そろそろみんな集めて行くか?」


「あ、自販で珈琲買ってくるわ」


「俺も行くわ。またこれからあいつらの相手をするとなると…」


「そーだな、次も頑張れ。もしくは大輔に運転させたら?」


「あーいや、いい。借り物だしな」


「別にいいのに、後から1割負担で請求すれば」


「いやいや、おじさんのを傷付けるわけにはいかないだろ…」


俺と慶介は自分の車を持っているがこの人数を乗せることが出来る車は持っていなかった。そこで、レンタカーでもいいかなってなかったときに親父が俺らに車を貸してくれた。


「親父がこんな車持ってるなんて知らなかったけどな。」


「コレクションなんだろ?」


「まぁー…」


「あ、俺珈琲な!」


「は?俺が奢るんか?」


「そらそうだろ、2匹こっちに寄越したんだから」


「分かったよ…」


自販で珈琲を2缶買った。






「ブラックで良かったよな?」


「あぁーさんきゅー!」


缶珈琲を受け渡すと後ろから声がした。


「あ!何々?奢ったの?私にも奢って!」


「は?」


「尚いいでしょ?」


「何で俺が穂波(おまえ)に?」


「いいでしょ?女の子には優しくだよ~」


「ちっ、オレンジで良いんだろ?」

何で俺が奢ってんだよ…

お金はあるけどさ…

穂波に奢る理由がないんだが


「わーい!ありがと~。ちゃんと覚えてたんだね~。」


「そろそろ車に帰れ」


「あ、私だけ奢って貰うのは申し訳ないから~みんなのもね!」


「………え。」


「ほら、みんなのも!」


「分かったから、お前が選べ」


「はーい!」


どれにするかを穂波に任せて俺は料金だけを払った。





その後は、穂波をおとなしく車へと帰らせた。


「尚輝…何で言いなりになってんだ?」


「後からめんどくせーから」


「そうか」


「行くぞ、慶介」


残りのペットボトルを持って瑞姫たちがいるだろう所に向かった。




瑞姫たちは店内で涼んでいた。


「瑞姫」


「先輩!!………あれ?それどうしたんですか?」


「これ、やるよ一人一本な」


「「先輩ありがとうございます!」」


「それとそろそろ出るから車に戻れよ」


「「はーい!」」


「あ、咲ちゃん。鍵いいかな?」


「すみません。すぐに返してなくて」


「いや、いいよ」


尚輝は車の鍵を受けとると慶介と一緒に戻って行った。

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