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夜明けの星の黙示録  作者: アレクサンドル・スケベスキ
第六章 ロスデア動乱編

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97/122

第091話 結婚式の準備

―――星歴:992年12の月:カナン

転生してから3か月あまりが過ぎ、もうすぐ年が明ける。


俺たちペンドラゴンは、

ドラコニス山脈の最深層で護衛の任に当たっていた。


ラエルノアは世界樹の調査。

ラウザは希少鉱石の採掘。

……俺たちはその2人の護衛というわけだ。


と言っても、リーシャに世界樹を抑えてもらっているので、

以前ほどの危険はない。

世界樹が山脈中の全ての魔獣を操っているわけでもないので、

取りこぼしにだけ注意を払えばいいのだ。


3か月前に世界樹の樹洞が見つかって以来、

ラエルノアのパシリとしてここに訪れるのは、今回が3度目になる。


ラエルノアやフィズルといったの学のある連中からすると、

この樹洞は重要な発見らしいのだが、俺にはなんやらさっぱりで、

特に生活が劇変したということも無かった。


そんな俺はというと、

大激震をフルスペックで使えるところまで能力レベルを上げ、

キャラクターレベルはLv.164になった。

―――――――――――――――――――

★ 特別な大金棒 【大激震(だいげきしん)

└打撃+100 / ☆破砕+80 / ★衝撃波+100

―――――――――――――――――――


赤竜使役の一件で、冒険者階級はオリハルコン級へ昇級し、

これで一応、冒険者としては頂点まで駆け上がったわけなのだが…

ジョブは未だに初級職の"冒険者見習い"なんだな~これが。


■アレク:ステータス

挿絵(By みてみん)



「おーい、キリついたよー、

 ここにあるの入れといてー」


「ほーい」


ラウザに呼ばれ、言われた通りに

採れた鉱石をアイテムボックスへとしまい込む。


希少アイテムを作ってもらうようになってからというもの、

ラウザには頭が上がらないのだ。


「よし、そんじゃラエルノアの所へ合流するか」


ラウザは10回に一度は伝説級のアイテムを、

そして、100回に1度の割合で神話級のアイテムまで生成してしまう。

まぁ、そのために大量の希少鉱石を要するのだが、

それは必要経費だ。


おかげさまで、カナン一帯が強化されるのだから、

カナンの主としては、下げた頭が上がらないのである。


そう言えば、この世界では、

重要な約束事を"星約(せいやく)"と呼ぶらしい。


ラウザが"星約(せいやく)の指輪"と呼ばれるアイテムを作ったところ、

愛奴たちは大喜びして、こぞって欲しがった。


指輪の効果は精神異常耐性なのだが、

どうやら結婚の契りに使われる特別な品らしい。


ラウザはなんとか"伝説級"を作り上げ、

今では愛奴たち全員がそれを装備している。

……俺の見知らぬところで。


他には、この3か月でラウザが作り上げた"神話級"の装備は2つある。

1つは俺が持っている《エルネード・リング》、

もう1つは、イヴが装備している物だ。


■【愛奴】イヴ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 特別な巫女鈴 【聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)

└外練+100 / 魔法+40 / ☆魔法(音)+80 / ★魔法(癒)+100


☆6 神話の腕輪 《ブリューナク・ブレイセル》

└魔法(光)+50 / 魔法(癒)+50 / ☆魔法(神聖)+80


☆5 伝説の宝飾腕輪 『オーロラ・サークレット』

└☆魔法吸収(全)+20 / ☆魔法反射(全)+20


☆5 伝説の結婚指輪 『星約の指輪』

└☆精神異常耐性(全)+50

―――――――――――――――――――


一応、《ブリューナク・ブレイセル》が生まれた際には

金曜会でラグナルやクロエら里長達にも相談を持ち掛けた。

だが、その効果があまりにもイヴにピッタリであったため、

特に揉めることなく、自然とイヴに装備することが決まった。


そんなイヴは"魔法使い"から中位職の"ヒーラー"へ転職したのだが、

その代わり"二重奏"が使えなくなった。


"料理人見習い"の代わりに、

もう一度"魔法使い"のジョブを取ることもできた。

だが本人いわく、パーティ全体を支える役割に回りたいとのことで、

このまま料理人として成長させる方針になった。


イヴは伝説級の能力、"秘術料理"も持っているしな。

そちらを伸ばしてもらおう。


■イヴ:ステータス

挿絵(By みてみん)



リーシャは、使役魔法に関するアイテムが出たので、

それを装備させている。

ちなみに、夜の方も"性獣"として大暴れしている。

とうとう、愛奴達全員がリーシャの犠牲になり、

相棒のスライム"Qちゃん"もオナペットとして酷使されているようだ。


■【愛奴】リーシャ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 特別な魔導書 【八咫の記(やたのき)

└外練+100 / 魔導+80 / ☆詠唱速度:大↑↑↑ / ★神使


☆5 伝説の腕輪 『操獣の腕輪』

└☆魔法(使役)+80


☆5 伝説の結婚指輪 『星約の指輪』

└☆精神異常耐性(全)+50

―――――――――――――――――――


ジョブは"魔法使い"から中級職の"コンジュラー"へ。

使役魔法を行使しまくっている。


最近、鳥を使っての文通を覚えたようで、

フィズルやリーシャが熱心に手紙を書くと、

何やらラエルノアへ送っているようである。


ちなみに、俺は手紙の中は良く知らない。

いつか手紙を覗き見ようとしたが、

第六感から危険信号を発したので、率直に従うことにした。


■リーシャ:ステータス

挿絵(By みてみん)



アウラは、同い年のネイが加入して以来、

すっかり仲良くなり、いつも一緒に行動している。


■【愛奴】アウラ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 特別な魔法弓 【夢弦(むげん)・オロチ】

└突撃+80 / 貫通+50 / ☆属性魔法+50 / ★追尾+100


☆5 伝説の結婚指輪 『星約の指輪』

└☆精神異常耐性(全)+50

―――――――――――――――――――


ジョブは"戦士"から中級職の"アーチャー"へ、

さらに、ネイと一緒に"冒険者見習い"へと転職した。


以来、ネイと2人で競い合うように、

次々とクエストをせがんでくるようになった。


■アウラ:ステータス

挿絵(By みてみん)



フィズルは、今やカナンに欠かせないブレインだ。

カナンの農業改善に着手し、水車や用水路を設計。

もうすぐ、この地の田畑にも灌漑(かんがい)が行き届く。


■【愛奴】フィズル

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 特別なグランドスタッフ 【第六天魔王(だいろくてんまおう)

└外練+100 / 魔術+80 / ☆詠唱速度:大↑↑↑ / ★六重奏


☆5 伝説の結婚指輪 『星約の指輪』

└☆精神異常耐性(全)+50

―――――――――――――――――――


ジョブは"魔法使い"から"ウィザード"へ、

それと、ラエルノア魔法教団では「土工」として

畑などを開墾していたようなのだが、

ここでは豊富な薬草が採れることもあり、

薬師(くすし)」の道を歩んでいる。

最近ではお茶の調合にこっている様子。


■フィズル:ステータス

挿絵(By みてみん)



ネイは、加入当初はオドオドしていたものの、

今や自信に満ち溢れている。

アウラと共にペンドラゴンの斥候として山を駆け回っている。


■【愛奴】ネイ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 特別な 短刀 【地獄痺刃(じごくびじん)

└突撃+80 / 斬撃+50 / ☆貫通+80 / ★麻痺+100


☆5 伝説の結婚指輪 『星約の指輪』

└☆精神異常耐性(全)+50

―――――――――――――――――――


ジョブは"戦士"から"ビーストウォーリアー"へ。

ビーストウォーリアーというのは、

獣人族のみが転職できる中級職らしい。

そして、アウラと共に冒険者へ転職した。


■ネイ:ステータス

挿絵(By みてみん)



ちなみに、アウラ、ネイ、ラウザの3人は

同じ14歳で、いつも一緒にいる仲良し3人組だ。


ラウザは俺の城、アレク城に入り浸っては、

よく鍛冶を打っている。

実質、地下の鍛冶場はラウザ専用スペースとなっていた。


泊まることの多いラウザとも、

自然と肉体関係を持ったのだが、

愛奴になるのは拒絶されてしまった。


いいアイテムを生成した時は、

気持ちが昂るのか、向こうから誘ってくるのだが…

…よくわからん奴だ。


そんなことを考えているうちに、

ラエルノアのちょこんとした背中が見えて来た。


「よう。今日の所はそろそろいいか?」


「なんじゃ。急かしおって」


ラエルノアはまるで遊具を取り上げられた子供のように

不機嫌となってしまった。

しゃーない。ここは大人の俺が下に出てやるか。


「今は結婚式の準備で忙しくてな、また今度頼むよ」


そう。年明けには、

カナンで盛大な結婚式を予定しているのだ。


・フェンリカ×ラグナル

・シルフィ×カラドク


この2組の結婚式をカナンで執り行うことになった。

酒の席の勢いで、フェンリカに"俺に任せておけ"

などと言ってしまったのが運の尽き。


俺はまだ、"黒狼の牙"のリーダーという立場を、

理解していなかった……


結婚式には、"黒狼の牙"の配下700人に加え、

ガルフ・バウ町長のタイラス他、

各ギルド長の重鎮たちまで出席するという。

ガルフ・バウからの参加者だけで、1000人を超えるのだ。


もし仮に、結婚式で粗相などあれば、

全員の顔に泥を塗ることになる。


結婚式の責任者は俺だ。そういう訳で、

ここ数日は寝る間も惜しんで受け入れの準備に奔走しているのだ。


「ふーむ。今日はこの辺で勘弁してやるか。

 それでは、教団まで送り届けることを許すぞ」


ほほぉー、そう来ましたか。

自分を送り届けることを許可するとは……

さすがは、この金星の【聖杖】。

"偉大なる(イス)"ラエルノア様は言うことが違う。


「ありがたき幸せ」


そう言って、魔法教団までの"ワープ"を設置した。


「お待ちくだされー!!」


帰ろうとしたちょうどその時、

遠くから声が聞こえて来た。

この声の主は……パシリの先輩、タリオンだ。


その姿は全身ボロボロで、

珍しくその顔は青ざめていた。


それもそうだろう。

世界樹を支配下に置いているとはいえ、

冬のドラコニス山脈を最深層まで走破して来たのだ。


(すげえ、これがパシリの鏡か)


その忠義に感心していたのだが、

タリオンの顔が青ざめていた理由は、どうやら別にあったらしい。


「ロザリでクーデターです。

 教皇キアン・オブライエンが暗殺されました」


!?


教皇暗殺がどれほど重大な出来事なのか、

正直まだ実感は湧いていない。

だが、タリオンの慌てぶりを見る限り、

事態が相当切迫していることだけは伝わってきた。


「そうか……フィズルの予想が当たったか…」


ラエルノアは珍しく真剣な顔をして考え込む。

そして、思いもよらないことを言い出した。


「アレクよ、その結婚式にはガルフ・バウの町長、タイラスは出席するか?」


「??

 ああ、出席すると聞いている」


「よし、その結婚式、ワシも出るぞ」


(な…なな……なんだってー!!)

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