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夜明けの星の黙示録  作者: 妖怪サトリ
第三章 ガルフ・バウ編

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36/81

第033話 個別練習

「よし!依頼も終わったし、ブドウ園に行くか!」


依頼のヒースの花を収穫し終えたアレクは

ブドウ園をイメージしてワープホールを作り、

みんなと一緒に移動した。


「わわ!わわわ!

 これ全部ルビー・ブドウなの!?」


「フフン。驚いたかアウラ。

 ここは俺様の秘密の花園だ。

 さあ、みんな。昼飯がてら収穫するぞ!

 種を残せるようにまばらに収穫するんだ!」


「「はい!」」

アイテムボックスから今日買ったばかりのアミ籠を取り出すと。

それぞれ手分けして収穫を始めた。

これで昨日より効率よく収穫できるはずだ。


※ワイワイ※

女性陣はブドウを食べつつ、楽しそうに収穫している。


(さて、皆の役割は決まった。俺はどうしようか?)


アイテムボックスにある特別なアイテムを確認する。

―――――――――――――――――――

★ 短刀 【地獄痺刃(じごくびじん)

効果:

└突撃+80 / 斬撃+50 / ☆貫通+80 / ★麻痺+100

使用条件:

└器用:Lv.90 / 短柄:Lv.70 / 魔法(麻痺):Lv.80


★ 妖刀 【冥狂血吸(めいきょうちすい)

効果:

└斬撃+100 / ☆切断+80 / ★MP吸収+50 / ★HP吸収+50

使用条件:

└精神力:Lv.90 / 中柄:Lv.70 / 魔法(闇):Lv.80


★ 大金棒 【大激震(だいげきしん)

効果:

└打撃+100 / ☆破砕+80 / ★衝撃波+100

使用条件:

└剛力:Lv.90 / 中柄:Lv.70 / 魔法(無):Lv.80


★ グランドスタッフ 【第六天魔王(だいろくてんまおう)

効果:

└外練+100 / 魔術+80 / ☆詠唱速度:大↑↑↑ / ★六重奏

使用条件:

└知力:Lv.90 / 魔力(量):Lv.70 / 魔法(無):Lv.80

―――――――――――――――――――


特別なアイテムの内、

地獄痺刃(じごくびじん)冥狂血吸(めいきょうちすい)第六天魔王(だいろくてんまおう)

使用条件に"集中"項目の能力レベルを90要求されるが、

自分の能力レベルは軒並Lv.50だ。全く届いていない。

装備すると下降補正:大↓↓↓がついてしまう。


大激震(だいげきしん)のみが

使用条件が"活性"項目の剛力:Lv.90であり、

自分は今Lv.80と後わずかだ。

唯一、下降補正:中↓↓となる武器となっている。


―――――――――――――――――――

★ 大金棒 【大激震(だいげきしん)

使用条件:

└剛力:Lv.90 / 中柄:Lv.70 / 魔法(無):Lv.80

アレク:

└剛力:Lv.80 / 中柄:Lv.60 / 魔法(無):Lv.70

―――――――――――――――――――


全然足りない"集中"項目を強化するとして、

目先の目標はこの大激震(だいげきしん)

下降補正無しで使いこなせることにしよう。


あとはそうだな、これまでの戦闘で

魔法がかなり強力だということが分かった。

魔法も強化しておきたい。


取っておいた《保有ポイント:278p》を使う時が来たか。


転生前のポイント割り振りと、これまでの経験で、

保有ポイントのことも段々と分かって来た。

整理すると↓の通り。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・保有ポイントは転生前は能力レベルを直接上げれたが、

 転生後は能力レベルを上げることはできない。


・ギフトポイント = Gp か

 才能ポイント = Tpを上げる為に利用できることが分かっている。


・Gp / Tp を上げることで、能力レベルの上限が上がる。

 Gp:10 / Tp:10 =能力Lv.100が上限だ。


・能力Lvが合計30上がると、キャラクターレベルが1上がる。


・Gp / Tpを1上げる為のポイントはグレードによって必要量が異なり、

 Gp:通常3p、レア=5p、伝説=7p、特別=10p

 Tp*通常1p、レア=2p、伝説=3p、特別=4pである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~


こうして、転生後初めて自分にポイントを割り振った。


■アレク_身体(割り振り前)

挿絵(By みてみん)

■アレク_身体(割り振り後)

挿絵(By みてみん)



■アレク_道具(割り振り前)

挿絵(By みてみん)

■アレク_道具(割り振り後)

挿絵(By みてみん)



■アレク_魔法(割り振り前)

挿絵(By みてみん)

■アレク_魔法(割り振り後)

挿絵(By みてみん)


計:69p使用した。

これで《保有ポイント:278p → 209》だ。


ちょっと使い過ぎちまったか?

もし、後天的に能力を取得するなどできた場合、

必要になるかもしれん。

ポイントはどうしても残しておきたくなる。


とはいえ、自分が用意したアイテムが使えないのは情けない。

これは仕方ない。割り切ろう。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


・・・2時間後


「ふう。今日のところはこれくらいでいいだろう」

―――――――――――――――――――

・☆☆☆希少な 「ルビー・ブドウ」 ×2548

―――――――――――――――――――


自分だけでも1000房以上収穫したつもりだが、

まだまだブドウが尽きる様子はない。

冬になると駄目になってしまうだろうから

その前にあらかた収穫しておきたい。

日を刻んで収穫するとしよう。


「では魔法の訓練に移るか」


イヴ、リーシャ共に訓練したおかげか

火の魔法はLv.2に上がっている。その他魔法はLv.1だ。

さて、アウラはどうだったか・・・?


■アウラ:魔法

挿絵(By みてみん)


火の魔法はLv.1。まずは火からだな。

川にたどり着くと魔法の訓練を始めた。


「イヴ、リーシャ、まずは昨日教えた火の魔法だ。

 やってみよう」

「はい」


2人共まだまだ時間がかかるが、

小さな火を生成することができた。


「うわーいいな~いいな~」


アウラが羨ましそうにその様子を見ている。


「アウラは探知魔法を使えるよな?

 集落では火の魔法を教わらないのか?」


「うん。魔法の先生がいないんだ。

 探知魔法はクロエお姉ちゃんから教えてもらったんだ。

 でもみんなできる訳じゃなくってね。

 探知魔法を使えるのは数人だけなんだよ!」


「そうか。ではアウラにも教えてやる。手を握れ」


イヴ達と同様、仕組み説明した後実際にやってみる。

「小さな火をイメージできたか?

 詠唱は"イグノ・マギア"だ。さあ、詠唱してみろ」


「うん!なんだかできそう…"イグノ・マギア"!」


アウラの目の前にライター程の火が一瞬発現した。

成功だ。


「やったぁ!アレク!できた!できたよ!」

「おめでとうございます!」

イヴ達も祝福する。

これで全員が火の魔法を使えるようになった。


「よし。次は水の魔法"アクア・マギア"だ

 みんな、俺の手に触れてくれ」

そして説明しながら、ゆっくりと水の魔法練っていく。


「…よし、次は詠唱だ。

 イメージできたら詠唱してみろ」


「「"アクア・マギア"」」

3人の前に小さな水が生成される。一発で成功だ!


「やったぁ!」

3人共大喜びで魔法の成功をたたえ合う。

俺自身も魔法を教えるのが上手いのではないかと自信が付く。


「よし!いいぞ!よくやった!

 次は補助輪無しだ。

 今の感覚を忘れないうちにもう一度やってみよう」


三人共集中して取り掛かる。

いいぞ。全員水の魔法を練れている気配がする。


火と水の魔法を習得すれば

危機に陥っても生存率がぐっと上がるはずだ。

後は回復する癒しの魔法、身を清める光の魔法も覚えさせよう。


それとは別に、

各々武器に会った個別練習もしないとな。


■イヴ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 巫女鈴 【聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)

使用条件:

└精神力:Lv.90 / 魔法(量):Lv.70 / 魔法(光):Lv.80

イヴ:

└精神力:Lv.56 / 魔法(量):Lv.3 / 魔法(光):Lv.1

※下降補正:特大↓↓↓↓

―――――――――――――――――――


精神力のレベルの上げ方は不明だが、

イヴの魔導はGpが10、光の魔法のTpが10で最高値だ。

"聖女"の称号が関係しているのだろうか、

イヴは光の魔法に関してとてつもない才能を秘めている。

ガンガンレベルが上がるはずだ。

光の魔法を個別練習としよう。


■リーシャ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 魔導書 【八咫の記(やたのき)

使用条件:

└気配:Lv.90 / 魔力(量):Lv.70 / 魔法(使役):Lv.80

リーシャ:

└気配:Lv.15 / 魔力(量):Lv.2 / 魔法(使役):Lv.1

※下降補正:特大↓↓↓↓

―――――――――――――――――――

リーシャの個別練習は使役魔法だな。

魔法を使えば魔力(量)も付いてくるだろう。

だが、使役魔法は俺もまだ使ったことがないな。

教えるために試してみるか。


■アウラ

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――――――

★ 魔法弓 【夢弦(むげん)・オロチ】

使用条件:

└制御力:Lv.90 / 遠隔:Lv.70 / 魔法(無):Lv.80

アウラ:

└制御力:Lv.40 / 遠隔:Lv.32 / 魔法(無):Lv.3

※下降補正:特大↓↓↓↓

―――――――――――――――――――


アウラの身体/道具方面は

弓を使っていけば自ずと成長していくだろう。

無属性魔法を個別練習とするか。


そんなことを考えていると3人から歓声が上がる。

全員自力で水の魔法を成功させたようだ。


「3人共おめでとう。よくやった!

 火と水の魔法はこれからも

 各々安全な場所で練習するように。

 そうだな。皆で朝に練習しよう。朝練だ」


「はい。わかりました!」


「それと、各自武器に応じた個別練習もしていこうと思う。

 みんなに渡している武器は強力だが、使用条件がある。

 能力レベルってやつだ。

 俺も含めてだが、今は武器の使用条件にレベルが達していないので、

 まだ武器を全力で使いこなせていないんだ」


「そんな…アレク様でも?」


「うむ。だが大丈夫だ。

 みんなに任命した【愛奴】は特別なジョブでな。

 能力レベルが上がりやすくなる効果がある。

 必ずみんな使いこなせるようになるさ。

 それで、強化すべき能力だが、

 イヴは光の魔法、リーシャは使役魔法、アウラは無属性魔法だ。

 個別練習に移る前に、イヴ、回復を頼む」


イヴの聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)

全員の魔力を回復してもらった後、個別練習に取り掛かった。


「イヴ、手をこちらに。

 光の魔法は"ルクス・マギア"という」


初回は魔力はこちらで生成し、イヴに放出してもらう。

イヴは元々才能があるせいか、難なく成功させた。


「よ~し、今の感じを忘れないうちに練習だ。

 リーシャは使役魔法だな。ちょっと待ってろ」


丁度川に魚が確認できる。

使役魔法を使おうとすると、イメージが降りて来る。

"アミクス"


イメージ通り魚に向かって念じてみる。


するとすぐに、魚を自由自在に動かせるような感覚を得た。

近づいて欲しいと思えば近づいてくれるし、

離れて欲しいと思えば離れてくれる。


(おお、このまま捕獲するか。)


八咫の記(やたのき)】のように、

短刀を出してそこに魚を突っ込ませようとすると

突如使役魔法は解かれてしまった。


(む?…敵対心や危険を感じると

 魔法が解かれてしまうのか?フーム。

 八咫の記(やたのき)が強力なのか。)


「リーシャ、手を。使役魔法は"アミクス"だ」

魔力を込めてリーシャに放出させる。


「"アミクス"」

気配で発動は分かったが、リーシャは困り顔だ。

う~んこれは?成功・・・か?


「どうだ、リーシャ。

 魚をコントロールできているか?」


「う…ん…すみません。

 効いている感覚はあるのですが、

 まだうまくコントロールできません」


「そうか。まだLv.1だしな。

 焦らなくていい。じっくりとやってみよう。

 それと、敵対心や危険を感じると

 解かれてしまうようだ。

 何度か繰り返してコツを掴もう」


「はい。わかりました」


よし、次はアウラだ。


「アウラは無属性魔法だな。

 "ノドス・マギア"という。手をこちらに」

「できたぁー!」

透明のエネルギーが生成される。難なく成功だな。

アウラは直後、自力でもあっさりと成功させて見せた。

何というかアウラは飲み込みが早い感じがする。


「よし、皆うまくいったな。

 個別練習をしていてくれ。

 イヴ、適時回復を頼むぞ。

 俺は俺で修行してくる」


「わかりました」


"探知魔法"で周りを確認すると、

この周辺の安全だとわかるのだが、

川の向こう側、《赤龍》が居る方向に強い反応を感じる。

それも大量にいる。


★【大激震(だいげきしん)】 の練習だ。


「無茶はしない。1時間で戻る」

そう伝えるとイヴ達は不安そうに見送ってくれた。


「いってらっしゃいませ」

「気を付けてね」


本当に無茶はしないさ。

まだ全員、一度しか抱いてないからな。

これから抱きまくる予定なんだ。

今夜も覚悟しておけよ!


"ワープ"

こうしてアレクは下半身を膨らませたまま、

単身、川の向こう側へ渡った。

ブクマ・評価いただけると大変助かります(>ㅅ<)

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