第028話 ☆【愛奴】アウラ
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性描写があるため、改変しています。
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アレク一行は、夜道を進みながらダークエルフの里を目指していた。
その後ろには、捕虜となった冒険者・カラドクの姿もあった。
捕虜を望んだのは里長のクロエだが、
女の集落に(俺以外の)男を連れ込むのは拒否感がある。
アレクはクロエに問いかけた。
「なあ、あの捕虜のオッサンを狩りの戦力に加えるって話だが、
本当に大丈夫なのか?」
「ああ、しばらくは集団の中で管理する予定だ。
危険もあるが、そうも言ってられなくてな…
それに罪の償いを獲物で返すのは
ダークエルフの習わしでもあるんだ」
「そうか。悪させんよう
俺からも釘を刺しておこう」
アレクはカラドクの元に歩み寄り、低く語り掛けた。
「おう、おっさん。
俺の故郷じゃ"仏の顔も三度まで"って諺があるけどよ、
俺様の顔は二度までだ。この意味が分かるか?」
カラドクはアレクを無視するようにぼんやりと語り始めた。
「俺はもう40になる…
人生40で答え合わせが来るってのは本当だったんだな」
「あん?」
「十代で身を立てるために冒険者となり、
十字軍に参加し、神の名の下に戦い続けた。
その答えがこれだ…"無"だ…
俺の人生には何も残らなかった」
随分暗いな。
何もしなくても死んじまいそうだ。
「健康な体を持ちながら何を言っとるんだ?
意思があって、その通りに行動できるなら
それはもう自由だろう」
「縄に縛られた男に向かって"自由"か…
お前の方こそ何を言ってやがる…」
「今お前が罰を受けているのは奪ってきたからだ。
何かを得たいなら逆の行動をすればいいだけだろう。
これからは分け与えてみろ。
まったく、腹が減るとこんな簡単なことも分からんようになるのか?
ほら、これでも食え」
・☆☆☆希少な 「ルビー・ブドウ」
(何言ってんだこいつ…
"これからは分け与える"だと。
こんな人生どん底の俺に向かって一体何を言っているんだ…
底なしのバカなのか…)
「うめぇな…このブドウ…チクショウ」
カラドクは暗い夜道の中でこれまでの人生について考え込んでいた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
エル=ネザリに着くと、
アレクはアイテムボックスから食料を取り出して里に渡した。
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・穀物:50kg
・干し肉・魚:10kg
・ワイン:50L
・☆☆☆希少な 「ルビー・ブドウ」 ×100
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「苦しいんだろう?少し食料を置いて行くぞ。
しばらくの凌ぎにしてくれ。
それで、話っていうのは?」
「何から何まですまないな。助かる…
こちらに来てくれ」
クロエに里の奥に案内されると、
そこには数本の若くて小さな樹木の苗があった。
「?これが里の秘密とやらか?」
「そうだな…
アレク殿は、エルフがどう生まれて来るかご存じか?」
「いや、分からん」
「そうか。エルフ族は一つの樹から生まれて来るんだ。
・ハイエルフ:陽光樹
・ウッドエルフ:精霊樹
・ダークエルフ:月冥樹
という具合にな」
「すると、この苗木達は…」
「そうだ。月冥樹の苗木だ。
そしてこのロスデア最後の月冥樹だ」
「何!?最後とはどういうことだ?」
「元々、私たちダークエルフは"ネザリ精霊王国"という地で暮らしていたんだ。
しかし、5年前に魔王軍の侵攻を受けて国は滅ぼされ、
母なる月冥樹も折られてしまってな。
私はその種子を何とか持ち出し、生き延びることができた。
ここ"エル=ネザリ"は、滅亡を乗り越えた者たちが集った里なんだ」
エル=ネザリ・・・どこかで聞いたと思ったが、
リーシャ達に教えてもらった地図の旧ネザリに絡んでいたのか。
「そうか。それがこの里に赤子が見当たらない理由か。
男が見当たらない理由はなんだ?」
「ああ、ダークエルフは元々男が少ないんだ。
他の樹の事は分からないが、月冥樹は10人に1人の割合で男が生まれて来るのだが、
数少ない男達は皆祖国と共に死んでしまった」
「・・・」
「アレク殿、私はこの苗木達を育てあげ、次世代が生まれるのを見届けることを使命としている。
しかし、私たちは月冥樹の事をよく知らない。この苗木達を育てきれる自信が無いんだ…
そこでアレク殿にお願いがある。
外の世界から月冥樹の情報を集めてほしい。
そしてどうか私たちを守ってほしい」
「クロエ、こんな重荷を背負っていたとはな。
俺に任せろ。一緒に背負ってやる」
一緒に背負ってやるだと//
クロエはその言葉を聞いて下腹部が熱くなるのを感じた。
「俺の方も聞きたいことがあってな、
ラエルノアから"世界樹を倒すな"と言われたが、
何のことか分かるか?」
「さ…さあ、"世界樹"という樹が存在するらしいことは知っているが…
何のことやら…」
「そうか。ちなみに、
魔法教団にもエルフが居るみたいだが、
仲はどうなんだ。ぶっちゃけ敵対勢力か?」
アレクは先程出会ったウッドエルフのタリオンの事を思い出していた。
「いや、敵というわけではないが、味方というわけでもないな。
魔法教団はエルフ族・妖精族の集まりというのは聞いたことはある。
ただ、エルフ族の中でダークエルフとハイエルフ・ウッドエルフは国が分かれていてな。
昔は仲が悪かったみたいだが、今はどうだろう…その辺の事情はよく分からない」
ふーむ。ラエルノア魔法教団へ行って話を聞こうと思ったが、
ダークエルフに対する相手方の心情が悪い可能性もあるな。
易々と月冥樹の事を聞くとここを危険に晒すかもしれん。
「そうか。それじゃあ明日にでもガルフ・バウへ行って、
それとなくフェンリカ達に聞いてみるか」
「よろしく頼む」
クロエと話し終えると、今度はアウラが話しかけて来た。
■アウラ
「ねぇ、話は終わった?」
まったくアウラのやつ。いつも可愛いな。
「ああ、終わったぞ」
「ねぇアレク、ボクもアレクの女にしてくれない?
明日ボクもガルフ・バウへ連れてってよ!」
ちょっ!いきなりなんだ。
周りにダークエルフ達もいるではないか。
みんなの前でよくこういった事を堂々と言えるな。
まぁ俺の方は大歓迎なんだが…
チラッとクロエの方をみる。
「アウラはいつも外の世界に興味があったな。
そのぅ…アレク殿さえ良ければ…アウラの事をよろしく頼む」
おお、これは言質取ったぞ。いいんだな?
「よし、アウラ。今からお前は俺の女だ。
今からスキルで俺の女に任命するから、承認しろよ」
「うん。わかった」
"任命:◆【愛奴】"
※パァァ※
アウラの体が一瞬、ピンク色に光ったあと。
首元にハートの首輪が装着された。
■【愛奴】アウラ
「やったぁ。アレク。これでボクもアレクの女だね!
これからよろしくね。一緒にネザリを復興しようね!」
周りのダークエルフ達も何やらキャーキャー騒いでいる。
いつも間にかネザリ復興まで約束に組み込まれてしまったが、
まぁそれはいい。今は目の前にいるアウラを抱ければいい。
グフフ。
「そ…それではアレク殿、アウラ。
特別に部屋を用意しよう」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
部屋に通され、ベッドに腰掛けるとアウラも隣に座った。
☆☆☆☆☆☆ !見せられないよ! ☆☆☆☆☆☆
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◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ふぃ~ヤッタな~」
結局8発出した。もっとできるが、
アウラはぴくぴくしながら遠に失神している。
いい加減やめておこう。
8Pか、寝ちゃう前に早速割り当てるか。
"解析"
―――――――――――――――――――
名前:アウラ Lv.29《保有ポイント:9p》
HP:360 / 450 MP:362 / 490
あれ?保有ポイントは9ポイントだ。
それにLv.28 → Lv.29に上がっている。
今のセックスでレベルが上がったか?
HP、MPの最大値もそれぞれ
・HP:450 → 460
・MP:490 → 500
と10ずつ上がっている。
レベルが関与しているのは間違いなさそうだ。
そしてレベルアップでもポイントは増えるようだな。
これは収穫だ。
ポイント割当先の能力を見る。
アウラは戦士になりたいと言っていたが、
ギフト:"活性"が「2」と低い。
ここに割り当てるか。
<計9p>
・活性のギフト:+3
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名前:アウラ Lv.29
HP:428 / 460 MP:445 / 500
種類:亜人類 種族:エルフ 種別:ダークエルフ
性別:♀ 年齢:14歳 身長:140cm
ジョブ:
・戦士 Lv.8
・斥候 Lv.12
・狩人 Lv.8
・◆【愛奴】
スキル:
・闘争心
・感知
・狩り
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■アウラ_身体
■アウラ_道具
■アウラ_魔法
■アウラ_生殖
ふぅ、それにしても今日は濃い一日だったな。
何かを忘れているような気がしたが、もう眠気に抗えそうにない。
アレクはそのまま深い眠りについた―――
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