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夜明けの星の黙示録【R15】  作者: アレクサンドル・スケベスキ
第二章 カナン奪還編

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第019話 戦闘開始

サクラ達の前にワープホールが開く。

三人が中から出て来ると、サクラが驚いた顔で駆け寄ってくる。


「アレク様!」


予定よりだいぶ早い帰還に、

何かあったのかと驚いた顔で駆け寄って来た。


「みんないるな。

 よく聞いてくれ、緊急事態だ」


俺は周囲を一瞥し、短く告げる。


「賊が3人、ここに近づいてくる。

 今は500mほど離れた場所だが、あまり猶予は無い。

 ……これから戦ってくる」


「!!」


サクラたちの表情が一気に引き締まる。

俺はアイテムボックスから二つの特別なアイテムを取り出し、

イヴとリーシャに手渡した。


―――――――――――――――――――

★ 巫女鈴 【聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)

└外練+100 / 魔法+40 / ☆魔法(音)+80 / ★超回復+100


★ 魔導書 【八咫の記(やたのき)

└効果:外練+100 / 魔導+80 / ☆詠唱速度:大↑↑↑ / ★神使

―――――――――――――――――――


「イヴ。使い方はわかるな?回復を頼む」


「はい」


※シャン※

※パァァァアア※


柔らかな光が波紋のように広がり、

全員の身体を包み込んだ。

浄化と回復の魔法が一気に流れ込み、

MPがぐんぐん満ちていくのがわかる。


―――――――――――――――――――

名前:アレク Lv.156

HP:1992↑ / 2360 MP:1652↑ / 2360

―――――――――――――――――――


よし、これで準備は整った。

………いや、待て。

一応リーシャにも協力してもらうか。


「リーシャ、

 これは大量の生物を操ることができる魔導書だ。

 名を【八咫の記(やたのき)】という。

 これを持って、あっちの方に意識を向けながら

 "神使(しんし)"と念じてみろ」


リーシャはこくりと頷き、

言われた通りに"神使(しんし)"と念じる。


「うぅ!!」


すぐに、リーシャが苦しげな声を上げた。


「慌てるな、リーシャ。

 大量の生物を支配下に置いたんだ。

 解放もできる。

 1匹を除いて全部解放してみろ」


「はい。…うぅ…

 一羽の鳥を除いて…解放できたようです。

 ふぅ……。だいぶ楽になりました。

 空からの景色が見えます。

 私は今、鳥に乗り移っているのでしょうか?」


よし、順調だ。


「そうだ。鳥の目から三人の賊が見えるか?」


「えっと…ちょっと待ってください…

 あ!見つけました!!」


「よし、よくやった」


俺は深く息を吸い、みんなを見渡した。


「これからそいつらと戦ってくる。

 俺に万が一があれば、

 みんなと一緒に逃げろ。いいな?」


「イヴ、リーシャは魔法を行使し続けることになる。

 定期的に巫女鈴を頼む。

 リーシャ。苦しいと思えばすぐに"神使(しんし)"を解け。

 二人ともわかったか」


「「はい!」」


「イヴ。もういっちょ巫女鈴を頼む」


※シャン※

※パァァァアア※


再び光が広がり、

俺の身体に力が満ちていく。


―――――――――――――――――――

名前:アレク Lv.156

HP:2210↑ / 2360 MP:1822↑ / 2360

―――――――――――――――――――


――さあ、行くか。


3人の賊を仕留めるため、

俺は賊から100m程離れた地点へワープホールを繋いだ。


「お気をつけて!」

「おう!」


イヴの声に短く返し、

そのままワープホールへ飛び込む。


「いてっ!」


……まったく。

イメージできない場所に飛ぶと、

地面から浮いた位置に出るのはどうにかならんのか。


膝を軽く打ちながらぼやきつつ、

先程試そうとしていた弓を構える。

―――――――――――――――――――

★ 魔法弓 【夢弦むげん・オロチ】

└突撃+80 / 貫通+50 / ☆属性魔法+50 / ★追尾+100

・弓矢 ×20

―――――――――――――――――――


一応、使用条件と自分の能力も確認しておく。

―――――――――――――――――――

使用条件:

└制御力:Lv.90 / 遠隔:Lv.70 / 魔法(無):Lv.80

アレク:

└制御力:Lv.50 / 遠隔:Lv.60 / 魔法(無):Lv.70

―――――――――――――――――――


……うん、足りてない。

装備欄には“下降補正:大↓↓↓”の文字。


「まぁこんなもんか」


少しガクッとすると、賊の方に意識を向ける。

ここから直接は見えない。

探知魔法で捉えると、林の向こう側に三つの反応。


(属性魔法か。何を込めようか…

 距離があるし"風"が必要だろう。

 後は対人間だし、"雷"がいいかな?

 …よし。"風"と"雷"で行こう)


俺は"ジグス・マギ(雷の魔法)ア"と"ウェン・マギ(風の魔法)ア"を念じ、

賊の方角へ三本の矢を放つ。


※シュパン…シュパン…シュパン※


初めてにしては悪くない。

すぐに弓をしまい、賊のすぐそばをイメージしてワープを発動。

空間が裂け、俺はその中へ飛び込んだ。


「うおっと!」


今度は何とかこけずに着地。

リーシャが見てるからな。

ダサいところは見せられんのだ。フフン。


3人の賊は、突如現れた俺にかなり驚いていた。


「うお!?」

「な、なんだお前!!?」

「今、空中から現れなかったか?」


俺は両手を上げ、

何も持ってませんよとアピールしながら賊に近づいていく。


「あ~君たち、後ろ、危ないぞ?」


「おい!お前、そこで止ま――」


そう言いかけた賊が突然崩れ落ちた。

背後から飛んできた矢が背中に突き刺さったのだ。


「グッ!!」


※トスン※


二本目はふくらはぎに、そして三本目は外れた。

賊達は慌てて振り向くが、そこには何もない。


――その隙を待っていた。


アイテムボックスから刀を抜き放つ。

―――――――――――――――――――

★ 妖刀 【冥狂血吸(めいきょうちすい)

└斬撃+100 / ☆切断+80 / ★MP吸収+50 / ★HP吸収+50

―――――――――――――――――――


「オラァアア!!」


※スパッ※

※スパン※


※ドサッ※


残り二人を切り捨てた。

やはり決闘というものは背後から襲い掛かるに限るな。


"解析"で3人の死亡を確認し、装備品を漁る。

銀貨を1枚と、青銅貨と銅貨いくらかアイテムボックスに回収した。

―――――――――――――――――――

[武器]

・弓矢 ×60

[ルビー]

・大銀貨 ×1

・銀貨 ×6

・青銅貨 ×41

・銅貨 ×69

―――――――――――――――――――


「ちっ。しけてんな」


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


―――そのころ、リーシャ達

鳥を介して空から戦闘を見ていたリーシャが叫ぶ。


「ご主人様が3人を倒しました!無傷です!」


3人撃破の報を聞いたサクラ達から歓声が上がる。


「アレク兄ちゃんすげー!!」


ちびっこの少年レイは人一倍はしゃいでいた。


「あ!帰ってきます!」


リーシャがそういった直後、ワープホールが出現し、

中からアレクが現れた。


「おう。倒してきた。変わりないか?」

「お帰りなさいませ。変わりありません」


サクラが出迎え、返事する。

ほっ………一安心だが、3人が戻って来ないとなると、

捜索にやって来るだろう。いずれここも危ない。


何も言わずとも、イヴは【聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)】を振りかざして

回復してくれた。


※シャン※

※パァァァアア※

―――――――――――――――――――

名前:アレク Lv.156

HP:2360 / 2360 MP:2285↑ / 2360

―――――――――――――――――――


HPは満タン。MPの回復が少し鈍いか?


イヴは使用条件を大きく満たしておらず、

下降補正:特大↓↓↓↓がついている。

連続使用で威力が落ちているのだろう。


空を見上げる。まもなく正午といった所か。

次は北方、30人の方だ。長い戦いになる可能性がある。

最悪、死ぬ可能性も。


■【地図】カナン周辺_奴隷商3人撃破

挿絵(By みてみん)


俺は水を生成し、六口分の噴水にして皆に飲ませた。


「次は北方、里に向かった30人をやる。

 誰かどっちの里か分かるか?」


指をさして方向を確認すると、サクラが答える。


「ダークエルフの里です」


「そうか。今朝渡した食材はまだあるな。

 今度は長い戦いになるかもしれん。

 俺に何かあってもしばらく凌げる様、

 今のうちに腹いっぱいにしておけ」


そう伝えて収穫したブドウと魚を取り出し、

食材を追加した。

―――――――――――――――――――

・☆☆☆希少な 「蝋色椎茸しいたけ」 ×10

・☆☆☆希少な 「霜降り鮎」 ×20

・☆☆☆希少な 「ルビー・ブドウ」 ×20

―――――――――――――――――――


「イヴ、リーシャ。さっき覚えた火の魔法で

 調理を手伝ってくれ」


「「はい!」」


サクラが驚く。


「え、2人共魔法を……?」


そして別れ際にイヴとリーシャに伝える。


「リーシャ、今度は1kmほど北方に向かう。

 長い戦いになるかもしれん。

 "神使(しんし)"を使いすぎるな。

 定期的に使用して、情報を拾うようにしろ」


「は、はい。わかりました」


「イヴ、"神楽(かぐら)"の力が弱まっている。

 まだ慣れていないんだ。連続使用は控えろ」


「わかりました」


伝えるべきことを伝え、

俺は北方へ意識を向ける。


(敵は先頭5、真ん中20、後衛5の構成か。

 ん?先頭付近の近くに1つ反応があるな……

 里の関係者か?まずいな…賊と近いぞ)


俺はその反応の近くにワープホールを設置し、

入る前にイヴとリーシャの方をちらっと見る。


(2人共今にも泣きだしそうな顔をしているな。

 "俺に何かあっても"は余計な一言だったか。

 これを潜れば30人と戦いになる。死ぬかもしれん)


急に弱気になってきた。


(いかん!弱気になるな!俺様は英雄アレク。

 何のためにここにいる?自分の力を信じろ!)


自分を鼓舞し、2人に別れの言葉を伝える。


「では行ってくる」

「ご武運をっ!!」


深く息を吸い、気合いを入れなおすと、

ワープホールの中に飛び込んだ。

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