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こころにも

詞書:焦燥



たすけられて

などかこの世に

永らへば

恋ひあまりある

強情な君




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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。


▼小説家になろう 公式企画サイト

https://syosetu.com/event/haikutanka2023/

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三条院

「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」



少々体調壊しても医者に診せなかった夫。

持病を抱え薬が手放せない私。

イギリスの医療データベースは私を助けてくれるのに、薬代まで扶助してくれるのに、夫の診断が遅れた。

病歴がないから軽症だろうとの思い込みもあったのだろう。

生みの親がわからないからどんな体質かも読めなかったのだろう、それでも。

夫が痛みを訴えた時には常人の平均をはるかに超えるということがわかってもらえなかった。

歩けなかった時、食べれなかった時、倒れた時。

日本だったら徹底的に調べてもらえるのに、伝えきれない焦り。

言葉の壁。

「調べてくれ」と言っても「どうせネットで調べた病名を恐がっているだけ」と思ってそうな医者。


不甲斐ない妻でごめん。

でもあなたの強情も大概だよ。


最期の一瞬まで自分で人生を決め続けたあなたの生き様を、私は背負っていく。




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― 新着の感想 ―
[一言] やりきれないとはこういうことを言うのかと。立場をかさにマウントを取るはげに朝増し(あさまし)きなりや。不毛(ピカピカ)の呪いをかけておきます。 心にもあらで寝床を違へども朝餉の米は吾が研ぐ…
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