こひすてふ
詞書:死別という大失恋
恋ふ宛てを
亡くし端には
咲まへども
人知れずこそ
屈じ居りしか
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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壬生忠見
「恋すてふ(ちょう) わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」
屈ず:「くんず」と読んで気がふさぐの意味だそうです。へなへなと屈してる感じでしょうか。
職場や友人に会うと楽しくて笑っていられるのですが、過去2年、中身はぼろぼろだったのが、今思うと本当にうつだったなと判ります。
一人暮らし4年めの今年になっても、体調くずすとガタガタと長引いて、外に出られなくなったり。
周囲の人々はそれほどまでとは、思ってないんだろうな。
本歌は、うわあ、噂がたっちまった、こっそり好きになったとこなのに!という初めての恋の初々しさや焦りがうまく表現されているのですが、恋ダンナを亡くすことも前もって練習できることではないので、お初仲間として敢えて使わせていただきました。
「更新された連載作品欄」が滝のように流れてしまうと怒られそうです。
参加している短歌サイトのほうでは詠みっぱなしで、短歌集としてまとめて提示するチャンスがないのです。
一応、この作品の構成として、落ちるところまで落ちて、自分が少しずつ立ち直っていることを示しながら、最後は読んでくださった方へのメッセージのうたで終わらせたいと思っています。
つまみ食いでもいいですし、飽きたらもう読まなくても全然かまいません。




