尼削ぎに
詞書:バスルームで髪の毛を切りながら
尼削ぎに
切るのも楽し
長き程
好しと笑みたる
君に背きて
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公式企画「俳人・歌人になろう!2023」参加作品です。
▼小説家になろう 公式企画サイト
https://syosetu.com/event/haikutanka2023/
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尼削ぎ:出家して尼となる際に長かった髪を肩辺りで切りそろえた髪型
君:帝を表すときもありますが、私の歌では夫、背の君と同じです。
一番長い時でおへその裏側まで伸ばした長髪だったのですが、夫が逝ってからどんどん短く薄くなってます。
ポニテに収まらないほど髪の毛多かった高校時代が懐かしい。
ハネムーンのフランス旅行で、隣に寝ていた私に寝ぼけて
Who are you?
と訊いた彼。
大笑いしましたが、その言い訳が、「髪が布団に隠れて短く見えた」ですって。
肩甲骨が隠れるくらいの長さにしましたが(いつも自分で切ります)、頬の横に遊ぶ髪が何となく嬉しい。
(長いと前に垂れてこなくて、今回はレイヤーぽく短い部分も多めに作ったので)
そんな楽しい気分と、未亡人だから出家して尼削ぎにするんだという思いと、入り混じった所感。
わー、これ、参加している短歌サイトに出してみたら、師匠と尊敬している方が「印象に残った歌3首欄」にピックアップしてくださいました。
嬉しい!