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2-7

楽しみにしてくれている人がいればうれしいです。

山ほど言い訳あるのですが、一番いい謝罪の仕方とは、言い訳を言わずに謝ることだそうです。


遅れてすいません。

翌朝。

テオは通行料を払い、ベコウの街に入る。

海のにおいがする、活気に満ちた通りを歩くとあちらこちらから売り込みにあった。

多少ジャカンで両替しているのだが、ここで使ってしまうと不安なため、クモ商会へと歩く。

午前中のいい時間ではあるが、まだ閉まっているようだ。

「まだ開いてませんね?」

「昨日、代表の父親が亡くなったんだからな、当然だよな。」

そうテオが答えて、周りを見る。時間があるので街を見てまわることにした。

持って歩ける料理と言えば、串に刺した魚を焼いたもの位。食べながらまわろうと思ってみれど、皆路地に出てるテーブルと椅子で食べている。

食べ歩きがほとんどいない。テオも習って注文してから椅子に座る。頼んだのは粗汁のようなスープと油で炒めた白身魚だ。

『器とスプーンは木か。そんな汚くはないか。』

食器などを確認して、スープを一口。

「あ、これうまい…。」

魚の骨から出しがでているようだ。白身魚も食べてみると、こちらも塩加減がいい塩梅でおいしい。

昨日食べれなかった魚を海魚とは言え、堪能する。

あっというまに食べ終えて、街を回る。表道理は人の行き来が多い。路地に入ると、見た感じぼうっとして椅子に座っている男共が多い。

「なんだろうな、この人たちは?」

テオが鳥さんに聞いてみる。

「推測ですが、水夫などの海関係の方たちではないでしょうか?陸では仕事がないという感じですし。」

「海の仕事ってそんなに暇な時間が多いのかね…。」

「遠洋漁業では、休みはまとまりますから。これも推測ですが…。」

鳥さんと話すテオを何人かが怪訝そうに見てくる。テオも暇人で、可哀そうな人に見られてるようだ。


午後になり、またクモ商会に行ってみる。今度は店は開いてるようだ。

「店内に武器を持った者が13人います。昨夜合ったアウロラさんも含めて。」

鳥さんが忠告をしてくれる。

「わかった。あ、そういえば建物に入ったら“光着”はできるのか?」

光着とは、ツバメからのエネルギー光で鎧と物質化する原理であるから不安であるようだ。

「私の方で光波を集めますので、“光着”は可能です。ただ少し時間がかかりますので、出口や窓に近い方にいていただければ、早くできます。」

「へぇ、じゃあ気をつけるよ。とりあえず入るか。」

見た感じは雑貨屋のような店内に入り、声をかける。

「こんにちは~。アレックスかアウロラさん、いませんか~。」

しばらくして、奥からイカツイ男が現れた。

「ん?ああ、昨日のぼうずか。来たら奥に通すようにいわれてんだ。付いてきな。」

挨拶もなく、そんなことを言いって中に消えていく。しょうがなくテオも付いていく。

廊下の左右、突き当りにドアが付いているが、右側の手前のドアを開けて入る男。

「失礼します。」

そう言って中にテオも入る。

「そこのソファに座って待ってな。いま姉さん達に声かけてくるからよ。」

男がそう言って出ていくのを確認すると、テオと鳥さんはアイコンタクト後に、テオはソファに。鳥さんは窓枠に止まる。


しばらく待っていると、いきなりドアが開いた。

「よお!よく来たな!」

アウロラだった。後ろにアレックスがいる。アウロラは少し目が赤い程度だが、アレックスは真っ赤だ。

「色々と忙しい所申し訳ない。両替したらすぐ辞去するんで。」

「気にするな。少し話がしたいと思っていたんだ。」

そう言ってアウロラはテオの真正面に座る。目がワクテカだ。その右隣にアレックスも座った。

「ちゃんとお礼も言えずにすいませんでした。助けていただいて、ありがとうございます。」

「それこそ気にするな。あんなことの後じゃそれどころでないもんな。

 少しは落ち着いたようだね。」

「はい。明け方まで眠れなかったのですが、一度寝たら少し吹っ切れました。」

「よかったな。死んだ人への悲しみは大事だけど、自分の生き方が最優先だ。まあ、気おわずに頑張んなよ。」

「はい。」


「じゃあ、あたいの番だね。」

会話の間ができると、アウロラが話しはじめた。

「なあ、その腕を見込んで、ここの用心棒にならないかい?」

「いきなりだな!そんな強くなってる気もないけど。どうしてそう思ったんで?」

「明け方、シードラの死体が港に流れ着いたんだ。食い散らされていたが、何か鋭利なもので切られている跡があった、あれ、あんただろ?」

「うーん…。多少やりあったけど殺せなかったぞ。」

「やりあうだけですごんだよ!ましてや海中魔物と!ふつうは船がやられるだけだ!だからうちで用心棒にしたいんだ!」

アウロラの目がワクテカな理由はこれか、とテオは納得した。

「常時雇い入れでもいいが、できれば船輸送時に仕事をしてもらえればいい。どうだ?」

「いや、俺は両替したらカタメン王国に行くつもりだ。旅が目的でここに来てるから。」

「え!? あんな寒い国にいくのか?」

「テオ様」

話しを割って鳥さんが飛んできて、テオの肩にとまる。

アウロラとアレックスは目を丸くしている。

「そのことで少しお話ししたいことがあります。この港町での今後の予定も考えてもらうことも含めて。」

「なんで急に?」

「いえ、いまアウロラ様の言われたことが気になって確認したことがあります。」

「あっ。場所かえたほうがよさそうだな。」

「ええ。二人で話せる場所がいいかと。」

驚いていたアウロラがボソッとつぶやく。

「いや、一人と一羽だろ…。」

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