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他星転生  作者: 夜気記
旅立ち
2/63

目を覚ます。

頭がズキズキといたい。

父に体重が軽いからと言われて、屋根の補修をしていたら藁山に落ちたのだ。

「あれ、今の夢はなんだ?ワタルって僕?」

声に出していた。恥ずかしいので心の中で考える。

『いやいや、僕はテオスト=コグール、8歳、イントコ村に住んでる。あれ、でもワタルって?地球人?宇宙って?え?え?』

夢を見たにしてはとても細かくすべてを覚えていた。と言うか、ワタルは僕だったと確信する。

僕自身が知らないこと、わからないことをワタルは覚えている!

そのワタルの覚えていることでいえば、僕は“ワタルの生まれ変わり”だ!

粗末な別途の上で上半身を起こし、興奮してると父【オネスト=ごグール】が入ってきた。

「テオ、大丈夫か?起きて平気か?」

「お父さん!僕、地球人ってやつの生まれ変わりだよ!今夢で見たんだ!」

テオは興奮して話しているが、オネストにはまったく意味不明である。

「わかったわかった、後で聞くから今日は寝ていろ。意識を失っていたんだからな。」

確かにまだ頭が痛い、とテオは感じたのでもう一度ベットに横になる、

「後で話すね。」

「ああ、わかった。じゃあ母さんが心配してるからテオが起きたって話してくるから。」

テオが頷くとオネストは出ていく。

テオは横になるが、やはり興奮して眠れなかった。


その夜、テオは家族、オネストと母のワイス、弟のコネストに話すが理解されなかった。

地面は平と思われてるし、学校も村長さんの娘さんが寺子屋ように善意で教育する程度だし、村は飢え死には出さずに多少の麦を算出する程度。

この村に住んでいる者には到底理解の及ばないことである。

ただ弟のコネストはそれでそれでと話を聞いてくるので、話したいことを話せている状況だ。

最初は気が狂ったと思って様子をみていた両親も、話の内容以外はいつも通りのテオに安心していたが、そろそろ飽きてきていた。

「それで、その知識で畑仕事役にたつのか?」

「……、たたなそうかな?」

父の問いかけに少し考えてテオストは答える。

「じゃあ、役に立ちそうな話があったら、また教えてくれ。」

「……わかった。」

それで夕食と会話は終わった。ベットにコネストと一緒に入るが、やはりその日はテオは眠れなかった。

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