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ツバメが空間に小説の表紙やアニメの絵を映し出す。
「日本と言う国では、2000年代の前半になろう系という小説やアニメがはやりまして。その中に、内政チート、領地経営チートと言う分野などがありました。小説ですが、参考になると思われます。」
テオはそれぞれ“あらすじ”を読んでみる。面白そうだ。
「俺のタブレットにデータを入れてくれ。部屋で読んでみる。」
「了解です。どれかわからないものもありますので、多めに転送しておきます。」
「ありがとう。じゃ、部屋もどるよ。」
そう言って部屋に戻ったのだが。
それから、1か月間、引きこもりになった。
「あっぶない、あぶない!もう一か月も引きこもってたぞ!1年、2年だっていけそうだった。怖いな…。」
ツバメ艦内で三食付きのエアコン・風呂付きで快適に過ごしていけるのだ。それに加えて、本やアニメまで。娯楽のなかった村に住んでいたテオが一か月で出てきたのは、ある意味、意思が強い。
なろう系文化、危険であった。
ツバメがテオに話しかける。
「気をつけてください。それで、なにかいい方法などありましたか?」
「全部やる!」
「……はい?」
「全部やるぞ、出来るやつは!マヨネーズって簡単にできると知らなかった。醤油は万能の調味料。石鹸、シャンプーは衛生的で、女性に人気になる。米が取れれば食生活が広がる。野菜くずからでもソースは作れる。塩は取れんが砂糖はテンサイから作れる。鉄は難しいか。後は…。」
「わかりましたが、分子分解設備しかない船内では、麹や菌はつくれませんよ。」
「それはあの星で似たものを探すしかないな。菌の増殖や種もみの品種改良はできるだろう?」
「それくらいでしたら可能です。」
「よし!これで村の発展は間違いなしだ!家族も安心、後顧の憂いなし!その後は旅にでるぞ!!」
テオの中の未来予想図は色々なものをすっ飛ばして実現させるものになった。




