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あの夏の日に

背景 あの夏の日の君へ


 あの時から十年以上も経とうとしています。今年も梅雨の時期を迎え夏が始まりそうです。君はどうお過ごしでしょうか?


 ここまで書き込んでおいていつもペンは止まってしまいます。扇風機はせわしなく動いてるし今を生きようとしているセミは生の咆哮を朝からうるさく謳っているのに。それなのに僕は僕だけが止まっています。



 もう二十歳も過ぎているのにタバコは吸っていません。一時期大学のサークルの先輩に勧められて、カッコつけたくてすっていたのですがどうにもあの煙の匂いが嫌で服に染み込むのも嫌でやめちゃいました。お酒は一杯飲んだらベロベロに酔っちゃって吐き癖がついたので飲もうとも思いません。



 いつもそうです。何かをやろうとしても自分一人ではできないし、やっても長続きがしません。実は二ヶ月ほど前から小説活動を初めて見たのですがどうにも文章に起こすということが苦手で描きながらこれは違う。こんなことが描きたいんじゃない。とかプロでもないのに何度も何度も描き直して最終的に諦めちゃいます。

自分でもこんなに続けることが苦手なのかと驚愕しました。


えっ?「そんなんどうでもいいからどんなの書いてるか」って?いやーあんまり言いたくないのですが……


あっそんな怒んないでください!じ、実は……ライトノベル系のものを書いておりまして、主人公は女の子なのですが女の子たちの学園生活で起こる出来事を書いていくのですが……まぁ俗に言う日常系ってやつです。

あっやっぱり興味なさそうですね知っていました。でもこの小説は実在した女の子を題材にしているんですよ


……


話は変わりますが、今日のお昼病院に行きました。手紙を贈ろうかと考えているどこかの誰かさんはあいも変わらずに寝ていたのでいたずらしようかと考えていたのですが、親御さんもいたのでおとなしくしていました。前見たときからだいぶやせ細って筋肉が落ちている感じでしたが手を握るとまだ暖かかったのでとりあえず安心しました。寝過ぎなのでいつ死ぬのかひやひやします。とりあえず部屋の花を変えたのでそれでも見て落ち着いといてほしいです。




 そういえば、確か結婚の約束していたんですよね。自分は誠実なのでないだろうと思いますが、いい加減に起きなかったら別の人と結婚しようかなって思ってますよ。なんなら彼女ぐらいいつでも作れるんですよ?職場では自慢ではありませんが女の子に人気があって彼氏にほしいランキング一位を常にとっているんです!



そんな自分が待っているんですからいい加減おきてほしいです。指輪も買っちゃってるんで別の人に渡す前に



そろそろ寝たきりの君を見るのは辛いんです。はよ起きろ。この分考えてる時間も苦痛で苦痛で嫌いになりそうなんだよいい加減にしろよこのバカ


とりあえず、おきた時に言えなくなる対策に今言っときます。バーカバーカ!寝坊助!チビで何考えてるかわかんないくせからどっか行ってもみつけんの大変なんだよ!しかもお前結婚するまでいやらしいことだめとか言ってキスすらさせてもらってないんだぞ!!いいかげんにしろ!!


お前が寝てるから親御さんお前よりやせ細っていくんだよ!それを見るおれの身にもなれっての!しかも、今日行った時、「君の人生を壊したくない。娘とは別れてくれ」って言ってくるんだぜ。俺だってそうしたけどお前の承諾がねぇっと別れようにも別れられねぇよ!



わかったか!俺の苦しみが!もし来年もおきてなかったらこっちはこっちで別の方法を取るからな!


                                        敬具

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