02. 女性の不愛想って何か怖いよね。
蓮加は気になっていたが、朝聖のスピーチに耳を傾けた。
その頃、入学式をサボった男は―――――
「いや~、やっぱり学校といえば屋上だよね!」
男はスキップしながら、階段を登っていく。
『ビリッ!』
「ん?なんか今、……電気みたいなのが走った気が……気のせいか。それよりも……」
だが、男は何も気にせず屋上への扉を開いた。
『ガチャン!』
男の目の前には、綺麗な青空が広がっていた。
「おぉ!!やっぱ、最高だ~~!!」
男は屋上のフェンスまで駆け寄る。
「すげぇ……ホントに王都ってこんな感じなんだな……」
男が感心して景色を見ていると―――――
「あなた……誰……?」
男の後ろから、ベンチに掛けていた少女が声をかけて来た。
「(ん?先客がいたのか。)あ。すいません。ここの屋上に来てみたくて。すごい良い場所ですね」
男はニコニコと笑顔を浮かべながら話すが、少女は怪訝そうな表情を浮かべる。
「あなた…どうやってここに来たの?」
少女の問いに、男は首をかしげながら答える。
「どうって……あの扉からですよ?」
「……」
少女はさらに、男を怪しむように見つめる。
「ここの扉で何か感じなかった?」
男は少女の問いに、
「扉……あ!なんか、ビリッ!ってしました!静電気みたいな?」
「……」
少女は再び黙り込んだ。
「(あれ?俺、なんか変なこと言ったかな……)」
男も考えていると
「あなた……名前は?」
「黒闇雅鬼です!」
「……聞いた事ない名前……」
「あ、今日この学校に入学したんですよ」
「……なんで、入学式に出てないの?」
雅鬼は苦笑いを浮かべ、
「ちょっと遅刻しちゃって……どうせ遅刻するなら、いっそのこと探検してから遅刻しよっかな~って」
「探検って……」
??が呆れて聞いていると、
「あの……お名前を聞いてもいいですか?」
雅鬼の問いに
「……いし…せ…」
「え?すいません。もう少し大きな声でお願いします」
「チッ……」
「こわっ……」
??は雅鬼を睨み付けるように
「白石……七瀬……」
七瀬の声に、雅鬼は笑顔を浮かべ
「七瀬さん!いい名前ですね!」
「いきなり名前呼びか……」
「白石さんってたくさんいそうなので……迷惑でしたか?」
雅鬼の問いに七瀬は
「……好きにすれば……」
「ありがとうございます!」
七瀬はめんどくさそうな表情を浮かべる。
「早く……入学式に行った方がいいよ……」
「やっぱ、ヤバイですかね?というか……七瀬さんはいいんですか?ここにいて?」
「私は3年だし……関係ないから。君は……めんどくさいのが嫌なら行くべきだよ」
七瀬の言葉に、
「七瀬さんって3年生なんですね!じゃあ今度、この学校のこと色々と教えてくださいね!それでは!」
雅鬼は笑顔で手を振りながら屋上を後にする。
『ガチャン!』
「あの子……何者なんだろう……」