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その道の先に  作者: たけのこ派
第一部/接触編
31/126

1−30/策謀、野望、踊る剣戟

全霊を賭して、挑め。

 カインの頭上に漂う、サッカーボールほどの大きさの火球。鳥の形を模した手のひらサイズの火炎弾が、そこから次々に産み落とされる。

 命のない、形を模しただけのそれらは、しかし動きだけを見れば驚くほどに精密だ。原理も分からぬまま、ただ無尽蔵とも言える勢いで発生する鳥たちは、逃げ回る俺を羽ばたきながら執拗に追尾し、やがてフロアに焦げ跡を残して消えてゆく。

 これを最初にエンカウントした時点で出されていれば、俺はたちどころに火だるまになって焼け死んでいただろう。舐めプどころか小手調べにもなっていなかったのだから、まったくもって底が知れないとしか言いようがない。

 第二資料保管室より格段に広いはずのこの場所でさえ、回避は相当に困難だ。火矢よりも速度が劣るぶん、その追尾性能は格段に向上しているらしい。

 足を止めることができない。戦闘において、それは致命的なハンデになる。スタミナを回復させることができないのはもちろん、募る焦燥感が精神面をもジリジリと削っていく。


「どうした? そんなものではないだろう。君の力を、もっと私に見せてくれ」


 身を隠すため、手頃な遮蔽物の裏に飛び込むと同時。勢いよく飛来した氷の刃が壁に突き刺さり、その冷気が肌を刺す。

 足を止められないもう一つの理由がこれだ。絶えず追尾してくる炎の鳥、そこから身を隠すために一点に留まれば、一撃必殺の氷刃が飛んでくる。

 美術品としての価値を見出せそうなほどに美麗なそれは、数の少なさとは引き換えに一つあたりがより鋭く、より重い。男の頭上に一瞬で生成されたかと思えば、次の瞬間にはミサイルじみた勢いで発射されるのだから、その能力のデタラメさには呆れ返るばかりだ。

 先刻見せつけられた氷のナイフより、ふた回りほども大きい氷の剣。両刃剣と呼んだほうがまだ的確なアレをまともに受ければ、体に大穴が開くことは確実だろう。

 氷刃を喰らえば終わり。火炎弾に捕まっても、足を止めたところを追撃されてKOだ。


「焦るなよ。まだまだこれからだ」


 だからこそ、面白くて仕方がない。

 飛来する炎の鳥と、狙い撃つかのように射出される氷の剣。はち切れんばかりの鼓動を押さえつけ、すべてを潜り抜けてカインへと肉薄する。

 彼我の距離、未だ数メートル以上。当然この距離では、ひっくり返ってもこちらの刃は届かない。足を限界まで動かしたところで、1秒後には早贄にされているのがオチだ。

 だが。カインに氷刃を飛ばす術があるように、俺にもリーチを伸ばす手段はある。


 まずは、ひとつめ。


 ヒントはいくらでもあった。思いつく時間もあった。

 足りないのは実践であり、実戦だけ。ならば、ここで実用化してしまえばいいだけのこと。

 突きの要領で構えた刃、その切っ先から激流が迸る。気を抜けば身体ごと吹き飛ばされそうな反動は、その威力の凄まじさを言外に物語るものだ。

束ねられた水流が刀身から射出され、一直線にカインの身体を狙う。指先と刀の先、違いは自分の体であるかどうかだけだ。なら、応用次第でいくらでも調整できる。

 両断とはさすがにいかないまでも、生半な防御で防げるような一撃でないのは自明の理だ。砲撃とでも呼ぶべき勢いのそれを無抵抗のまま浴びれば、大きな隙を晒すことは疑いようもない。


 ——が。


「ほう。僅かな時間で、こんな手を用意していたとは恐れ入った」


 初見殺し。そう呼ぶにふさわしいはずの一撃を、男はこともなく防ぎきり、あまつさえ軽口まで叩いてみせる。

 臆面もなく宣う言葉とは裏腹に、その振る舞いには微塵の驚きもない。隙のひとつさえ見せない姿に、ある種の賞賛すら覚えてしまう。


「……本当にそう思うのなら、一発でもまともに食らってみたらどうだ」


「最初の一撃で倒れてしまっては面白みに欠けるだろう? 死力を尽くして戦ってこそ、ボス戦も面白くなるというものだ」


 何もない床から一瞬で出現したのは、盾のようにそそり立つ氷の壁。

 使い捨てにしては豪奢にすぎる、例によって精緻な装飾に縁取られたバリケードが、必殺の一撃を容易く受け止める。氷山と形容してもなんら遜色ないであろうそれは、しかし数秒後には用済みとばかりに霧散していた。

 手の内の温存は予想の範疇だったが、ダメージのかけらも与えられないとは。曲がりなりにも奥の手のひとつだったこれを封殺された今、これでまた勝ち目が薄くなったというわけだ。


「あんたの目的は何だ? まさか、愉快犯ってわけでもないんだろう」


 故に、これは必然の選択だ。

 ブレザーの胸ポケットに忍ばせた、記録用の携帯端末。その存在を意識しながら、時間稼ぎも兼ねた質問をカインへと投げつける。

 今のは小手調べ程度のものとはいえ、貴重な手札の一枚を切ったことに変わりはない。残された手札をいかに使うか、会話の中で少しでも考えを巡らせなければ、待っているのは確実なゲームオーバーだ。


「おや、君はそのようなことに興味を示さない性質だと思ったのだがね。その点では見込み違いだったようだ。あるいは、未だ()()まで至っていないのが原因か?」


「いいから答えろ。たかが『ゲーム』にしちゃ、あまりにも手が込みすぎてる」

 

 どこからどこまでが計画のうちだ。正面から問いかける俺を前にしても、男はその微笑を崩さない。

 あれだけ饒舌に語っておきながら、肝心の事は一切口にしないあたりが実に腹立たしい。俺がこうして苦心していることすら見透かした上で、それでも掌の上で転がし続けることを選ぶのだから、間違いなく天性のサディストだ。


「ふむ……しかし、何も話さないのも不公平か。では、この場所を見事突き止めた君に対しての報酬といこう。君は私の目的のものが何なのか、その詳細を知っているかな?」


「……何も。ただ、重要なものだとだけ。『パンドラの箱』なんだろ、アレは?」


 それは気紛れか、それとも心変りの産物なのか。

 何やら考え込むそぶりを見せたのち、予想外に会話に乗り気になるカイン。その唐突すぎる心境の変化は、また良からぬ企みがあってのものか。

 何かの罠である可能性を頭の隅に留め置きつつ、警戒を緩めることなく記憶を漁る。とはいえ、改めて思考を手繰ってみても、出てくる情報など微々たるものでしかない。

 「日本星皇軍の記録には存在しないもの」。この奪還作戦において、坂本大佐から与えられた情報は結局これだけだった。具体的に何であるのか、その詳細は一切伏せられたままだ。

 知りたくない、と言えば嘘になる。だが仮に知ったとして、それで何をするわけでもない。

 あるのはただ、人間であれば抗いがたい欲望のみ。隠された箱の中身を知りたいという、文字通りの愚かな好奇心があるだけだ。

 いつの間にか炎の鳥は姿を消し、氷刃も飛来してくることはない。俺の内心など知り尽くしているという様子で佇むカインは、攻撃の手を止めて小さく笑う。


「そう、その通り。アレはパンドラの箱であり、ノアの箱舟だよ。より正確を期して言うならば、その力の一端だ。単体では何の力もないが、ふさわしい位置にふさわしい力が収まった時、その真価を発揮する。言うなれば世界を容易く一つにできる力、それがアレに秘められているものの正体であり、また私の目的となるものだ」


 朗々と語るカインの口調には、ただ一片の曇りもなく。いつにも増して澄み切ったその言葉は、きっと偽らざる本心なのだろう。

 そして、だからこそ。その発言に、審らかにされた真意の一端に、ある感覚を抱かずにはいられなかった。

 違和感。それに近い、だが決定的に何かが違うものが、靄となって胸の内を支配する。


「そう——有り体に言えば、さしずめ世界征服と言ったところか。アレにはそれだけの力がある。それだけの力を生み出す基盤になりえる、と言う方が正しいかもしれないがね」


 彼の言葉、そのどこにも理解が及ばない点はない。

 世界を一つにするだけの力。それは「悪役」の目的としてはあまりにも明確で、あまりにも理解しやすいものだ。

 古今東西、歴史において多くの人間が目指してきたもの。フィクションであれば使い古され、手垢にまみれているであろうはずのそれを、彼もまた同じように掲げているに過ぎない。


 だからこそ、なのだろうか。


 カインが口にした、世界征服などという言葉。それはまた、随分と——


「……また随分と、陳腐なものを目指してるんだな。あんたの口ぶりから察するに、もっととんでもないことを計画しているとばかり思ってたよ」


 今までこの男に対して抱いていた、底知れない不気味さ。世界征服という安易すぎる単語は、どうしてもそれとは相容れないもののように映る。

 もちろんその目的は、決してこの男の脅威度を引き下げるものではない。むしろこの上なく分かりやすい、直接的な脅威となったことは明白だ。

 だが。頭ではそう理解していても、拍子抜けする感覚はどうあっても否めない。

 深淵に吸い込まれるような碧い瞳と、何もかもを覆い尽くすがごとき悠然とした佇まい。居ながらにして他者を圧倒する存在感の中にあって、世界征服という目的(そんなもの)はあまりに不釣り合いだ。


「言ってくれるじゃないか。私としては、これ以上に的確な表現は存在しないと思うのだがね。私は悪役で、君はヒーローだ。悪役が世界征服を企む、そこに何の疑問がある?」


「別に疑問があるわけじゃない。強いて言うなら不満だ」


 心外だという顔をするカインに対し、燻ったままの感情を言葉にして吐き捨てる。

 こんなもの、子供の癇癪と何ら変わりない。目の前のカインという男に勝手に期待をしていた、言葉にすればただそれだけのことなのだ。

 一方的に抱いていた感情であり、真意も知らずに描いていた理想。ここまでのことをやってのける人間の目的が低俗な(くだらない)ものであるはずがないと、根拠もなくそう思い込んでいた。


 つまるところ。俺はこの瞬間、わずかばかりの失望を覚えたのだ。


「はは。不満とは、また随分と嫌われたものだ。あるいは不満を覚えられるほどに、私も悪役として認められた、というところかな?」


 あからさまに変わったであろう俺の表情にも、まるで動じることはなく。

 依然として微笑を湛えたまま、応えるかのように軽口を叩き返す男。その真意がどこにあるのか、俺には推し量りようもない。

 右手の人差し指で、カインが真っ直ぐにこちらを指差す。この上なく楽しげな口調、瞳の奥で揺れる光、そのどちらも「ヒーロー」を語っていた時のそれと同じものだ。


「では。悪役らしく、ひとつ姑息な真似をしてみようか」


 目を細めるカインの言葉の裏に潜むのは、会話がここで終わりだという意思表示。

 足元に忍び寄る冷気がそこまで来ていることに、今更ながら改めて気を向ける。

 攻撃の手を止めたと見せかけつつ、会話の陰に隠された本命を通す。ド派手な攻撃を主とする一方で、こうした搦め手も使ってくるのだからタチが悪い。

 既に罠は張り巡らされ、気付いたときにはもう遅い。あの時と状況は全く同じだ。

 違う点といえば、此処には助けてくれる水無坂が存在しない点か。孤立無援、アウェー極まるこの場所では、増援など望むべくもない。

 数時間前に味わった感覚が、確実に訪れる未来という形をとって再生される。

 このまま何もしなければ、1秒の半分にも満たない先の未来で、俺は氷の彫像にされているだろう。


 ——そう、あの時と状況は同じ。なればこそ、対処もしようがあるというものだ。


  これで、ふたつめ。


 人造神器の刀身、その切っ先から激流が迸る。先程の光景の再演でも、そこにある意味は全く違う。

 腰を落とし、刃先を向けるのは身体の後方。前へと押し流す力を推力に変え、飛沫の尾を引きながらカインの懐へと潜り込む。僅かに眉を顰めた彼の目の前で、足を使い潰す勢いで強引にブレーキをかけつつ刀身を振り抜く。

 必要なのは、一撃の重さよりではなく速さだ。予測を上回るほどの速攻で制圧しなければ、この男を倒す方法は無いに等しい。

 飛び道具が届かないのであれば、俺自身が武器(たま)になればいい。不要なものを全て削ぎ落とし、最短距離でカインへと肉薄する——一度しか使えない奇策も、確実な勝算があるのなら話は別だ。

 何重にも張り巡らされた、俺の動きを先読みする蜘蛛の糸。そのすべてをすり抜けて首を刈り取るイメージが、目の前で忠実に再現される。

 あと一歩。たった一つの動作で、この男を狩れる。


「……ふむ。いつから?」


 そう、そのはずだ。()()()


 その刃は、またもあと一歩で届かない。

 響き渡るのは硬質な音。気づけば男の手に握られていた氷剣が、渾身の一撃を道半ばで受け止めていた。

 例によってナイフの刀身を覆うそれは、以前見たものよりもひと回りほど大きいか。即席で作られたはずのそれは、しかし俺の刃を強固に絡め取って離さない。


「過去問の対策は学生の基本なんでな。狙ってたのはあんただけじゃないってことだ」


 悔し紛れにそう言い放った言葉、その内容に嘘はない。俺がこの時を狙っていたこと、それ自体は紛れもない真実だ。

 能力の特性と弱点から、カインという個人の分析に至るまで。一矢を報いるため、持ちうる情報を総動員させて作ったのが、この不出来な作戦だった。


『獅子座の能力は熱操作、より正確に言えば火属性の操作だ。典型的な属性強化型の能力だけど、炎の側面と氷の側面を同時に扱えるのが大きな特徴だね。能力の扱いにも相当熟達しているようだったし、雨宮くんと対峙したときは手を抜いていたと考えるのが妥当だろう。どう考えても、危険度はトップクラスだ』


 脳裏に過るのは、重い口調で紡がれる博士の言葉。出発前、僅かな時間を割いて行われたレクチャーが、今更のように蘇る。

 十二宮(ゾディアック)獅子座(レオ)。この男の能力を分析した博士は、その身に宿る能力をそう結論づけた。


『もちろん、熱操作とひとくちに言っても、なんでもありの能力ってわけじゃない。適合率の度合いにもよるけど、人間を自然発火させたり、体内にいきなり氷の刃を作って貫通させたり、なんてことは不可能だ。恐らく、彼は座標を利用して攻撃を仕掛けているんだろうね』


『……座標?』


『ああ。能力を発動するさいに、その能力が発生する地点、と言い換えれば解りやすいかな。この系統の能力には、明確な限界点が存在するんだ。例えば対象を人間と仮定するなら、設定できる座標は皮膚の表面に接している空間まで。君の場合なんてまさしくそれだ。君は足を凍らされたといったけど、それは多分周囲の位置に座標を設定されたからだろう。足を凍らされた、というよりは、足ごと凍らされた、ってことさ』


 会話の細部、博士の得意げな表情に至るまで。

 思い出そうとすれば、今でも一語一句違わずに反芻できる。それほどまでに咀嚼し、意識の深奥に刻みつけた言葉だったのだから。


『それで、本題はここから。仮にあの男が座標を利用して攻撃していた場合、彼は多くの弱点を抱えている。一つ目はさっきも言ったように、攻撃範囲に明確な限界が存在する点。二つ目は座標の位置が遠ければ遠いほど、攻撃の発生が遅れる点。彼が周囲に武器を作って飛ばすのも、おそらくはこの特性が関係しているからだろうね』


『ほーお……で、三つ目は?』


『座標は一度に一箇所しか設定できない点。一度座標を設定すれば、設定した動作が完了するまでは座標を変更できなくなる。……これだけ言えば、もうだいたいわかるだろう?』


 生徒を見つめる教師のような、期待と確信が混ざったような視線で。

 心の底から楽しそうに問う博士の顔が、移ろいゆく脳裏に浮かび上がる。


『……ある程度離れた場所にいれば、攻撃までのタイムラグで危険域を離脱できる。それに——』


『ああ。その攻撃が終わるまで、彼は君に一切の手出しができない。丸腰の相手を叩ける、願っても無いチャンスってわけだ』


 カインがもう一度、俺の動きを封じに来る可能性はけして小さくなかった。だからこそあえて攻撃の手を止め、彼の行動を誘導した。こちらに向けられた彼の右手、それが攻撃の合図だったことも把握し、癖をも見切った上で攻撃に転じたはずだった。

 持てる力を最大限に使った一手。カインを僅かに動じさせたはずのその攻撃は、しかし動じさせただけでしかないこともまた事実だ。

 逆襲のために用意していた、とっておきの二枚目のカード。それも通じなかったとなっては、俺が切れる手札はもはやないに等しい。


「いいや、君の作戦は限りなく完璧に近かったよ、シュン。だが、君は未だ理性で自らを縛っている。人間として戦う限り、君の力は真価には程遠い。衝動を解き放ち、獣になれ。君が『ヒーロー』であるのなら、その衝動を使いこなしてこそだ」


 この場に留まっていれば命はない。だが、離脱するにも手段は限られる。

 その方法をこの男が予期していないはずもなければ、それによって生じる隙を見逃してくれる道理もない。わずかでも動きの予兆を見せたが最後、俺の身体は串刺しにされていることだろう。

 俺の作戦は不発に終わった。完璧に近いと称えられようが、失敗したものに意味はない。


「断る」


 だが。

 そんなことは、あくまで瑣末な問題だ。

 本当に完璧な作戦を立てるなら、プランBを用意するのは鉄則だ。そしてそれは、相手の意表を突ける策であればあるほど良い。

 ひとつめの手札は完全に読み切られた。ふたつめのカードはあと一歩で届かなかった。

 どちらも一発こっきりの奇襲、失敗すればその時点で終わりの攻撃だ。嘘偽りなく、その一撃に全てを賭けたからこそ、見切られた時に隙が生じたのだから。


 ……だから。ここで必要なのは、「次」の一手。


 今までの前提すらも覆す、その次の一手だ。


「俺は化け物なんかじゃない——人間だ!」


 湧き上がる感情は押さえつけられたものか、それとも解放されたものか。

 迸るそれを制御することもできず、暴れる感情のままに吠え猛る。鍔迫りあっていた氷の刃が僅かに軋み、カインが頭上に氷刃を展開するのが見えた。


 そして。

 

 直後——一陣の疾風が、闇を切り裂いて駆け抜ける。

俊VSカイン、第二ラウンドへ。


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