初めてのおつかい?-前編-
仕事疲れのまま執筆→寝落ちして書ききれず→翌日更新する前に寝落ちという悪循環orz
『さっちゃんおつかいミッション中』
【馬久瑠医院2階 1階への関係者専用非階段前】
「あれ?おかしーな…増えてる?」
非常階段についたボクは所狭しと這い上がってくる団体さんに遭遇した…
「廊下の角を曲がったとこにも二人いたし…
いつもなら一晩くらいは復活しないはずなのになー…むむん?」
”おおおおおおおおお…”
「もぉぉう!ボク急いでるのにぃ!」
”スパーーーーン!!…ドン!ゴロゴロ…”
異変に首を傾げていたら覆いかぶさるように襲ってきた先頭のお爺ちゃん、
サマーでソルトなキックをするとお爺ちゃんの首が廊下の向こうに飛んで行った…
ここ(医院内)では死体が壊れたりして動かなくなると建物内に吸収されてから、
元どおりになって現れるんだけど…ゆっくり時間をかけて…のはず、
行きに倒した団体さんはすでに半分近く吸収されてるし…
「はやいよー、エネルギー使い過ぎ…こわしたのボクなんだけど…」
エグエグが来た場合、吸収前だとすぐ治しちゃうんだけどねー
「エグエグは…4階にいるよね?…」
すぅっとボクは半目になりエネルギー…魔力の流れを視る…
大分弱まってるけど、エグエグは4階から動いていないのはわかる…
エグエグが来ないのに…死体の再活動が早い…思ったより時間がないのかも…
「でもなー、まさかじーちゃんが…予想外だよー」
”ををぉ……んんんん”
「ちょっとまっててばぁ!てゃぁぁ!…あいたぁ!」
”ズドン!!!…バタバタバタバタ…”
その場でジャンプして次に襲い掛かってきたおじさんの胸元にドロップキック!
着地に失敗しておしりから落ちる…ちょっと痛い…
視線を戻すと順番待ちの団体さんが次々と巻き込まれて後方に倒れていく…
ドミノ?だっけ…ちょっときもちいい。
「ド♪レ♪ミ♪ファ♪ソ♪ラ♪シ♪ド♪…」
テンポよく倒れた団体さんの頭を踏み抜きながら階段を下りていく
「…ラ♪ソ♪ファ♪ミ♪レ♪…」
”…ぐちゃ!…”
最後の1体の頭を潰して1階におりきったんだけど…
こまった…実にこまった…
「きりがわるいー!きもちわるいー!!」
最後は”ド♪”でフィニッシュを決めたいのに足りなかった…
ボクは”ド♪”となるべき相手を捜すが…団体さんはこれで最後のようだった…
「あ、いた!…けど…むむぅ…」
”ド♪”候補を発見したのはいいけど…
地面からおでこが見えている中途半端な状態だった…
ボクはその手前でしゃがみこんで様子を見る…
「はやく生えてこないかなー…まだー?ねぇまだー?」
もぞもぞと動くおでこを指でつんつんつつきながら催促をするが…
とても遅い…さっきの状態からすぐ生えてくると思ったんだけど…遅い…
「あ!こんなことしてる場合じゃない!…ええと…”ド!”」
”ズドム!…”
ボクはお使いの途中だったことを思い出した…
ボクはおでこに向けて必殺のカンチョーを放つ!
おでこを倒した!…ぽっかり空いたた穴から中身がでろでろ出てくる…
指についたでろでろを動かなくなった団体さんのところに戻り、その服で拭う…
でろでろを見たらさっきのじーちゃんとの野球の組手を思い出す…
じーちゃんの裏をかくために、乱入してきた患者さんの腕をもぎってから、
おしりに差し込んでじーちゃんの油断を誘う作戦は見事に成功したんだけど…
ボクの大事な短パンを突き破った上に仕込んだ腕からでろでろしたものが出てくるなんて…
おしりに張り付いて、きもちわるくて組手ができなくなったくらいだった…
結果じーちゃんがぼくのおしりを洗ったときに、
ボクの短パンを捨てちゃったんだ…洗って使うと抵抗したけど怒られた…
「じーちゃん忘れちゃったのかな…」
この帽子とシャツ…捨てられちゃったけど短パンとソックスとスニーカー…
この”およーふく”はボクの”タカラモノ”だ、じーちゃんがボクにくれた…
大事な大事な…その一つを捨てられた…けど、
「いいモンって…きっとすごいんだよね?きっとみさいるとかびーむとか出るんだよね?
空飛んだり必殺技が出せるんだよね?…んふふ…」
じーちゃんの言った”いいモン”ってどんなものだろうと想像して頬が緩む…
以前ココに迷い込んで来た…ええと”おたく”とか言ってたおっちゃんに、
色んなこと教えたもらったなー”びーむ”とかすごいって…
”こみっく”とかいうマンガだけの小さい本を見せてもらったっけ…
じーちゃんにも見せてあげたかったけど…あの時は一人だったから…
ここ最近は忘れてたけど…
迷い込んでくる人から教えてもらうことはとても新鮮で楽しい、
外はきっと楽しいことがいっぱいあるはず!じーちゃんと一緒に外に行ったらきっと…
「きっと…楽しいよね…でも…」
おたくのおっちゃんは病院に捕まる前に逃げ出せたと思う…
”また来るね”って言って、持ってた本を全部置いて行ってくれた…
本は何度でも読めた…ボロボロになって読めなくなるまで読んだ…
本には数字が書いてあって順番通りに読むでいくんだけど…
12から22まで持っているのを置いて行ってくれたけど…
22から先はない…外に行けばがあるんだろうな…もっと先も…
「んー思い出したら…キン●マンの素顔…気になるよねー」
ボクの退屈をしばらく間忘れさせてくれた…患者さんにも技を試した…
12より前までのお話はおたくのおっちゃんが熱く語っていた…
ボクが食い入るように聞いていたのもあって身振り手振りやセリフも熱かったっけ…
「…もう、ボク一人だけは…やだな…そのためにも…」
”ぱちーん!”
ボクは気合を入れるために両手でおしりを叩く…が、
今は短パンを穿いてない為、叩いた痕がちょっとヒリヒリする…それに…
「むぅー短パンがないと…すーすーする…」
やっぱり、大事な短パンがないと落ち着かないボクだった…
「へっ…へっ…へっぷち!」
それに…おしりが冷える…
「ずびび…、あれ?ココこんなに寒かったっけ?」
ボクは壁の穴をくぐり、倉庫前まで進んだ…団体さんはいない…
”ギィィィ…”
扉を開け倉庫に入る…
「あれ?…なんで?」
倉庫につくまでで終わってしまったです…な、なんという事だ!…
お使い編…次で終わるかな…流石にいつまでも穿いてないのは可哀そうですしねw




