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ここは病院……?

公式企画「夏のホラー2019」参加作品です。

初投稿ですので宜しくお願いいたします。

【古ぼけた病院3階部分】


ぴちょん……


「ん?」


ぴちょん……ぴちょん……


「え? 雨漏り? ちょ!」


俺は慌てて身を起こす


「高級かつ、新築マンションで雨漏りだぁ? って、あれ?」


尻元の、冷たくかたい感触に、ベッドの上じゃない事に気付く。


「床? おいおい、俺は、ベッドから落ちたのか」


べりべりっと、床に貼りついていた顔を剥した痛みによって、目が覚めてきた、周りは薄暗い。


「あいたた、どんだけ寝こけて……、ん? まだ夜中かよ! 寝なおすにしても、今何時よ?」


体の節々がすごく痛む、長い時間床で横になっていたようだ、

ブツブツと独り言を言いながら、目覚ましを探すが、俺の手は柔らかいベッドにも、目覚ましにも触れることはなかった。


「え? ここ……、どこだ?」


俺は、ようやくここが自分の部屋じゃないことに気が付いた。


「マンションの廊下? じゃないな、病院、病院の廊下だ……でも、なんで?」


廊下に並ぶ病室らしき扉や、所々にある消毒用のポンプ・手洗いスペース、何より、ここが病院だと何故かすんなりと理解できた。


「どこの病院だ? そもそも、なんで夜中の病院なんかにいるんだ?」


夜中の病院の廊下で寝こけていたなんて、そんなファンキーなことがあるだろうか!

というか普通、起こすとか、ナースとかに知らせるだろ?


「酒でも飲みすぎたか? いくらなんでも酔ってたからってこんなところに……あれ?」


俺は前日の記憶を辿ろうとしたが、頭の中に靄がかかったように、はっきりと思い出せない?


「確か、そう、誰かと一緒に……なんだっけ? ん?」


コツン……、 コツン……、


「やべ、誰か来た! どこかに隠れないと……」


反射的に隠れることを選択し、辺りを見まわす。

いや、待て、別に隠れなくても事情を説明すれば……、いや、そんなことをしたら、俺の●●に●がつ……


ズグン!


「ぐぁ!」


激しい頭痛が、俺の思考を遮った。


「いっ、なんだよ……とにかく隠れる場所は……」


コツン……、 コツン……、


ぺたん……、ずる……、ぺたん……


響いてくる音とは違う、足音らしきものも聞こえる?

非常灯がぼんやりと照らす視界内には、誰もいないが、徘徊してる入院患者ってこともあり得る。


コツン……、 コツン……、


ぺたん……、 ずる……、


廊下の奥、別の廊下と繋がる辺りに足音は近づいている、後わずかで人影が見える筈、急がないと!


「ちぃぃ」


近くの物音は無視して、俺は足早に移動を開始する。


「ここはどうだ?」


すぐ側の病室のネームプレートを見ると……。


「く、女性6人部屋で満室かよ! 一人でも気づかれたら、アウトじゃねぇか!」


俺は足音から離れるように、少しでも人数の少ない病室を探す、……最後の1室にそれはあった。


「一人! 頼む、せめて熟睡してるか、●き●がれ●い●●であって●れ……痛!」


俺は、再び襲う頭痛を感じながら、出来るだけ物音を立てないように扉を開き、その病室に体を滑り込ませる。


「ふう……はぁ……気づかれて……ないよな?……げ!」


病室を見渡した、一番奥の右側の、仕切りのカーテンすらしていない一画……目が合っちまった!


「あ、いえ、その……、道に迷って、部屋を間違っちゃって……」


「……」


慌てて、部屋の主に意味不明な言い訳をするが、相手のリアクションはない。


「あのー? もしもし?」


「…………」


部屋のネームプレートは、ざっと見だから確定は出来ないが、他の部屋同様、女性だと思われるのだが、薄暗くて判別ができなかった。


「………………」


なにかをブツブツ呟いているようだが、よく聞き取れない、ベッドに半身を起こしながら

右手でお腹をさすっている。


「まぁ、騒がれないなら、このまま……」


コツ……、コツン!


「ちょ! まずい!」


安堵感で忘れてた、あの足音がすぐ背後、扉の前で止まった!?


ガチャ!……。ガララ……!


「………………」


すぐ横にあった、空きベッドの下へ俺が滑り込むのと、扉が開かれるのが同時だった……。




まともに小説を書くのもこういった場に作品を投稿するのも初めてなので、

色々とお目汚ししてしまう部分があると思われますが見てるだけでなくとにかく何かを書いてみたいと思い投稿しました。


【追記】

イベント終了後もなんかこうもやもやっとして大改修を行いました…


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