31話 そうだ!それならば、全て辻褄が合う!!!!
タイトルを「助けて~ドラえ〇~ん!!!」にするか迷ったのですが、考えてる時間がない&これは危険という事で今の話タイトルにしました。
「ここらへん、一帯そうなんじゃないか?」
「そうだね。ここらへん......あ!あっちの方がいっぱい生えてるみたいだよ?」
「お!マジだ。これなら、結構持ってっても平気そうだな。依頼された分だけ持っていくか。」
「そだねー」
「っていうか、ミルアのせいで反応薄くなっちゃったけどこれ、マジですごいことなんだよな。」
「え?なんで私のせいなのよ。」
不思議そうに首をかしげるなぁ、お前まぇ。どう考えても、アレのせいだろ。あれ見てからじゃ、どんな衝撃的な出来事が起きても多少は落ちちゃうわ!リアクションが!本当に、この......なんて言うの?仮に『まぁ、あれ見た後だとなぁ。』......『MA現象』と名付けよう。そのMA現象、何が質悪いかって言うと、先ほど言った通り、感動するという感情を抑え込んでしまうという効果があることだ。
たとえば、ス〇夫が居たとしよう。〇ネ夫が、『このあいだプライベートジェットを買ったんだ!普通は個人でこの大きさのジェット機を所有するのは不可能なんだけど、ボクのパパは色々なところに顔が利くからね!旅行会社の一番大きいジェット機を、ファーストクラスの装備で買うことができるんだよ!フフフフ』と、言って写真を見せてくれるわけだ。それで、仲が良い三人......もとい、二人には、直接見せてくれるわけだ。で、修学旅行の日。
『わー!僕、飛行機なんて初めて見たよ!ド〇えもんに自慢しなきゃ!』
『なんだの〇太。こんなのでビックリしてるのか?』
『だって、飛行機なんて初めて見るんだもの。』
『へっへーん!俺たちはスネ〇ん家でもっとデカい飛行機見せてもらったからな!』
『ジャ〇アン!』
『フフフ。これが、ボクん家が所有してるプライベートジェットさ』
『うわぁ!ファーストクラスって本当だったんだ......』
『フフフフ!』
『〇ネ夫の飛行機と比べちゃあ、今回の飛行機はあまりすごくないなぁ』
みたいな。......え?長い説明で文字数を稼いでるんじゃないかって?そんなわけないじゃないか。だれが、そんな姑息な手を使うというんだ。つまりは、今回みたいに
「急に真なる吸血鬼、【純血の吸血鬼】のことを知ったと思ったら、早速使う場面があって、バカみたいな力を発揮するミルアに無理やりついて行ったら、脱水症状で死にかけたからだよ!!!!」
という事を言いたいんだ。なんで一大イベントの前に、登場人物の秘密が明かされて、しかもその超必殺技ともいえる技を使えちゃうかなぁ!?普通はもっと引きで終わっといて、大きな敵が現れてそれを倒すために一発賭けるとかじゃないの!?しかも、さらっと言ったけど俺死にかけてるからね!?脱水症状で死にかけてるからね!?『あれ、普通の人間より体力はあるんじゃないの』って思ったそこのキミ!一体何十キロ休みなしで走ったと思ってるんだ!!!!十六キロだぞ!?全速力で十六キロメートルだ畜生め!しかも体力と脱水症状は関係ねー!水がねーのよ水が!
「字面だけ聞くとすごい迫力ね......」
「いやね、それ半分はミルアのせいだからね?」
「まぁ、確かに私も悪かったわ。走る速度に気が回らなかったのは悪かったし、ナツキがなかなか目を覚まさないからどこに隠s......どうやって目を覚まさせるかすっごい悩んだし」
「今、隠すって言いかけなかった?まさか、見捨てるつもりだったんじゃねっていうかあまり慌ててなかったんじゃね?」
「ところでなんだけど、クリピ適当にもぎっていけば問題ないよね?」
「圧倒的スルー。まぁ、良いんじゃないか?こんだけ量があれば、大丈夫だと思うぞ」
なにしろ見渡す限り緑が広がってて、その広さが把握できないほどだ。なんでこれだけの大空間が見つからなかったのか。たぶん、この空間は地下にあるらしく、この空洞はいくら大きくても地上には直接的な害がない。だから、あまりよく調べることが無く、いままで誰も見つけられなかった。
「そうだよね!一応、依頼分とあと少しだけ持っていこうか」
「そうだな。自分たちが売る分......これ、一つ五十万ピールくらいで売れるんだろ?」
「そうね。直接、顧客に売ればその位......いや、もっと値段を上げても問題なく狩ってくれると思うよ?」
「マジか!いいねいいね......リーナなら、いろんなところに顔が利くはずだ。それに、副教官も......あと、お前もか」
「ちょっと、私に何させるつもり?親の顔に泥を塗るようなことをするのは嫌だから、そこんところは頼むわよ?」
「親の顔に泥を塗りたくないってあなたね、さっき死体遺棄しようとしたでしょうが!それって十分親の顔に泥を塗る行為なんじゃないんですか?」
「う......!それは!............ふんっ!バレなきゃ犯罪じゃないのよ!」
「うっわ!ミルアのやつ、ついに犯罪常習犯が言うようなセリフを吐き始めたよ!マジかコイツ!」
うわぁ......これはないわ。まじで。まぁでも、この秩序のない世界では案外正解なのかもな。もちろん、努力すれば必ず就職できるといった地球の世界では、許される行為ではないかもしれないけど、この世界は残酷だ。急に暗い穴の底に突き放されるようなことがあるかもしれない。そういう時は、一時的に、子供の時だけ、盗みをして生きるって言うのもありなのかもしれない。......でも、一つだけ言わせてもらうと、ミルアはもう子供って言える歳じゃないからね!?お姉さんよ!?十分お姉さん!
「うっさいわね!速く帰るわよ!」
「......この洞窟から出るのか?」
「......ええ。それが、どうかしたの?」
「おいおい、俺が何で気絶して死にそうになったのか忘れちゃったのか?」
「......クモ、ね」
「そう。それだよ」
そう。この洞窟には、超巨大蜘蛛がいる。急に現れ、急に襲い掛かって来たらしいのだが、俺が寝ぼけ眼にそれを予見していた......?らしい。正直、状況を覚えていないから全く覚えていない。なんだこの損した感。何だこれ。まぁ、いいや。
「どうしようかぁ......」
「いや、待てよ。」
「なに?」
「これは、あくまで仮説なんだが、あのクモは、ここに入るものを選定していたんじゃないか?」
「......つまり、どういう事?」
「つまりは、俺たちがこの場所に入るに値する人間かを試験していたんじゃないかって事だよ!」
そうだ......そうだよ!あんな強い魔物他には近くにいなかった。だとしたら、とっくにここら辺の生態系は目に見えて変化しているに違いない。だけど、それがあったら詳しくされた調査でここのことは露呈していただろう。つまりは、あれが魔力だけで動く【魔導兵器ゴーレム】のようなものだったとしたら!?
「......!なるほど、たしかに、それなら説明がつく!」
「だろ!?この場所に入って来た瞬間追っかけてこなくなったのもわけわかんなかったけど、それが、クモの手をかいくぐってここに入れるかどうかを......試していたって言うんなら説明がつく」
「すっごいよナツキ!絶対あってるってその推理!」
「よし、そうと決まれば帰宅だ!急いでアルカディアに戻るぞー!!!」




