28話 遥か昔、もう記録さえ曖昧な時代。
どうももっちもちです!
これは、すっごい分かりやすいですよ。マジで。
私の他作品を読んでいる方であれば一発でピンと来たはずです!!!!
ブクマ数がこれで言えたことではないですが!!!
「でも、ペルセウスを超える英雄になりたいんだろ?」
「それはまぁ......」
「マイナス面ばかり見ないでさ、プラスの面を見ていこう。マイナスしかないってわけじゃないんだし。確かに、ミルアは前世のネガティブな記憶を見たことがあるから難しいかもしれないけど、今のミルアには俺たちがいる。リーナもいるし、副教官もいる。ゼルドもいるし......今のミルアには、訓練生の皆もついてるじゃん。」
「ナツキ......それ、本当に思ってることなの?」
......ん?何が?もちろん本心からの言葉だよ?え、漫画か何かの受け売りなんじゃないかって?......ま、まっさかぁ!そんなわけないじゃないか。うん。もちろん、自分で考えたんだよ~?
「もちろんだよ。俺は、ミルアの味方だよ?」
「おっふ......なんでだろ。ナツキは女の子のはずなのに、今すっごいキュンと来た」
「いや、あのねぇ」
「もしかして、冗談で言った『ナツキ前世はマジで男説』は本当だった?まさか、こんなことで信憑性が高まってくるとはね......。」
「いや、あのね。そんなこと言われてもね。」
何だこの流れは。......!まさか、俺の『嫌な予感レーダー』が察知したのは、コイバナの事じゃなくて性別バレの事だったのか!?いやまさか。まさかね。うん。そうだよ!今の性別は女性なわけで会って、男じゃない。だから、バレたところでどうということはないのだ。いや待てよ。今の話って、性別がどうとかいう事じゃなくて前世の性別はどうなの、っていう事なんじゃないか?つまりバレたらヤバいって事じゃないか?......つまりなんだ?まずいって事じゃない?
「まぁ、ナツキの前世が男であれ女であれ態度は変わらないけどさ。」
「......!ミルア~」
何て優しい子なんだミルアは!うぅ、俺ぁ惚れちまいそうだよ。今まであまりミルアに親近感がわかなかったけど、なんかミルアには幸せになってほしくなってきたなぁ!是非ともいい結婚相手に巡り合って幸せな人生を送ってほしい!
「その反応は......まさか本当に男だった?」
「ちょいちょいちょいちょい。少し感動してたんだぞ俺は!」
「でもほら!俺って言ってるし!」
「ワタシハスコシカンドウシテタンダヨ!?」
「きょどって片言になってるじゃん!」
「何だよせっかく感動したのに!じゃあ、さっき言ってたのは嘘だったの!?」
「......いや、そんなことないよ?」
「あ!少し間が開いたけど!?もしかして、一瞬迷った!?迷ったでしょ!ねえ、迷ったよね!?」
くっそ!まじくっそ!優しいとか言ったのは取り消しだ!幸せにもならんくていいわい!結婚だって、家の都合で中年のオッサンにでもつかまっちまえ!......さすがに言い過ぎたか。ミルアには、一応は俺みたいな美青年と結婚してほしいな。それで、生まれた娘の元に俺が遊びに行って、こう覚えさせるんだ。『本当は、俺がお父さんなんだよ』ってね!めちゃくちゃ面白そうじゃない!?ねえ!すっごい最低だけど、めちゃくちゃ面白そうじゃない!?!?あとは『お母さんって、ほんとはすっごく怖くて、俺とかは昔よくいじめられてたんだ』とか!あ~楽しい~!!!
「ねえ、ナツキぃ。冗談だからさぁ、いい加減口きいてよ......」
「なにこれ!なんでまだ洞窟なんだよ!もうすぐって言ってからもう何時間立てると思ってんだよ全く!!!!」
「あ、ごめん。私だったらスグかなって」
「私はね、吸血鬼みたいに突出した身体能力があるワケじゃないんだよ!ちょっと人間よりも力が強くて、目が良くて、スキルが覚えやすくて、弓が扱えるだけなんだから!」
「結構いい所ばかりじゃないの。わたしなんて、ただ怪力が使えるえるだけよ?あ、あとは夜目が利いたり、血を取り込むことで純血の吸血鬼の能力を使うことができるとか。一定時間不死になるのよ。」
「はぁ!?なんじゃその能力!反則じゃん!」
一時的に純血の吸血鬼の能力を使えるというなら、毎日飲んでれば老化対策にもなるし、もしかしたらそれこそ老化で死ぬことはないんじゃないかな。それって、本当にずるくないか!?
「っていっても、そう簡単に人間の血なんて手に入るわけないから無理な話なんだけどね」
「あ、人間の血じゃないとダメなのかぁ。なんだ。」
ここは魔大陸だし、そう簡単に人間なんて居るわけないよな。だって、この大陸は基本的に人間の立ち入りを禁じられてるし......無断で立ち入った場合は、魔国アルカディアの法に則って裁いても良いという風に人間との間にも定められている。だから、不法入国でない限り人間がいることはまずない。居るはずがないのだ。......あ。
居た――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!俺、人間だったわ!でも、俺が人間だってカミングアウトしたのは今のところ、白髪の鬼神ことこの世界で二番目に遭遇したジイと、リーナ、そして魔王、あと親友のゼルドしか知らない。つまり、俺の目の前で少し自慢げに話してる女の子、ミルアは含まれていないのだ。したがって、俺が人間だったところで血を提供することは出来ないし、したくないし、人間だと知っても態度を変えないこの人たちがおかしいのであって、ミルアもそうであるという保証は無いワケで、黙ってた方が良いという事だ。
実はそうじゃないのに、教育とか歴史とかによって個人の印象が変わることがあるからね。地球でも、戦争地帯にいる人は全員危ないとか、そんなわけないのに。一部そういう人が居ると、日本人は全員韓国の人キライとか。俺、韓国とか外国割と好きなんだけどな。
「確かに、人間の血が必要なら無理かもねぇ」
「昔は、人間と魔族が仲良かったっていうから、問題なかったんだろうけどさ。」
「うん。そうなんだよね」
「あ、知ってたんだ」
「リーナに聞いて」
う~ん......今でも残ってるらしいからね。人間と魔族間での共同研究結果とか。魔族側には書類とかが残ってるらしいけど、人間側は全否定を貫いてるらしい。聞いた話によると、人間側は約五百年前、魔族に関する情報を一部焼き払ったと記録があるらしい。でも、自分たちにとって有益な情報を捨てる意味なんてあるはずがなく、焼き払ったのは人間、魔族間での結婚事例や、祭事、共同研究といった負ではなく正の記録だと考えられてるとか。恐らく、人間と魔族間での友好関係の記録によって、【魔族との戦争否定派】が生まれることを未然に防いだ、という事だろう。つまりは、五百年前には魔族との戦争に備えていた。つまり......五百年も前から魔族と人間はいがみ合ってると。
「悲しいよね、昔は仲良かったのに。こっち側には魔族二人と人間二人が神獣と魔物をテイムして冒険したって言う記述もあるんだよ」
「なんじゃそれ」
「これが一番信憑性があるらしくてね。理由が、作者は違うけどほぼ同時期に四冊ほぼ同じ内容で本が書かれたんだって。竜神の転生体の少年と、運命に捕らわれて非業の死を遂げた不老不死の少女と、人狼の少女と、運命に抗おうと奮闘した人間の女の子。それぞれが主観の、物語が」
「ほぼ同時期に......作者が違う、同じ内容の本が出された?」
「そう。それぞれ、【僕の英雄たちの記録】十巻、【贖罪の記録】六巻、【英雄伝説 四人の軌跡】八巻、【世界冒険】十九巻。最後の人が多いのは、この三人との冒険を終えた後にも世界中を美しい景色を求めて旅するって言う本を出してるからだそうだわ」
「みんな思ったより巻数少ないんだな......。」
あんま多くないんなら、一年くらいかけて死ぬ気で一人四役やったんじゃねーの?意外と頑張ればできそう。
「そんなことないでしょ!頁数が、一冊8000ページ位あるんだから!しかも、文字小さくてビッシリで!!」
「それはすごいな!是非、読みたくなってきた!」
「今では写本が大量になされてるから、図書館にでも行けば見れるんじゃない?」
「読書マニアとしては......原本を見たいんですよ!!!!原本に触って、メモされてる文字とか読んで、匂いを嗅ぎながら読みたいんだよ!!!」
「うわぁ......」
「なんだよ!本好きなやつならこのくらい常識だろ!?あ、まさか、本を読まないのを格好いいとでも思ってるの?ハッ!読めば読むほど知識が得られる、神の脳みそって言って良いほどのものだぞ!?」
「神の脳みそ......?」
うん。ちょっと変なこと言ったわ、忘れて。何だ神の脳みそって。興奮しすぎてへんなことを言ってしまった!まぁ、いいや。ミルアのことだし、俺のことはほぼほぼ解ってるはず。......うん?
「うわぁ......」
解ってても引いてるタイプのやつだこれー!!!ああ、ガッチリバッチリ引いてんじゃん!どうすればいいんだ、これは!ああ、そうこうしてるうちに文字数が!中途半端なところで次回に持ち越しだー!!!
無気力でぬぼーっとするよりは好きな事やって過労で死にたい。
6.11後書き修正。一部、誤解を招くような誤字があったため修正しました。




