24話 昔も......お前は変な奴だったよ
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「ふふふん、ふんふん、腰には輝く銀の剣~身体は輝く鎧を纏い、いざゆけ邪悪な龍退治!お国の英雄になろうと~~故郷がどうのこうの~......ふふんふ、ふん、ふふん、ふふふん~」
「何の歌だよ......」
俺がミルアをひっぱたこうと心に決めたとはつゆ知らず、鼻歌を歌いながら弾むように歩を進めるミルア。なんだか、この先待ち受けてる運命を知ったら一気に絶望の表情になりそうだな。......少し気の毒になってきた。
「え、この歌知らないの?かの有名な英雄【ペルセウス】を謳った歌だよ!」
「ぺ、ペルセウス!?」
「うん。」
ペルセウスって、ペルセウスか!?ギリシャ神話の英雄の!?いや、ちょっと待て。多分偶然だ。この世界の人は外国の人っぽい名前が目立つ。なら、偶然名前がかぶってても不思議じゃない。絶対トムとかボブとかいるって。うん。
「うん、ペルセウス。ドラゴンを剣だけでぶった切ったのよ!はぁ~憧れるなぁ。私も、いつかドラゴンをぶった切りたいなぁ!」
「ぶった切るって、お前なぁ。」
さっき俺に女の子らしい言動をしなさいって言ったヤツの言葉とは思えないな。ぶった切るなんて女の子は言わないだろ。
「どうせ、ペルセウスの英雄譚も脚色がかなりされてるぞ。大方、丸呑みされたやつが持ってた剣が偶然腹の中でぶっ刺さってたまたま倒しちゃったーみたいな事だろ。」
「そんなことないもん!ペルセウスは、一人だけ生き残ってその出来事を本に書いたのよ!?嘘なわけない!実際、大きな龍の死体も見つかってるんだから!」
「ふ~ん。それはそれは。」
「信じてないでしょ!ムキ~!腹立つわぁ!」
真実はいつも残酷なのだ。偶然倒せちゃったから、物語を脚色したいと思うのは誰だってそうだろう。おれも同じ目にあったなら間違いなく話を盛る。賭けても良い。
「ムキ~って。サルじゃないんだから。」
「るっさいわね!人間なんてしゃべるサルみたいなもんでしょ!実際そこから進化してるんだし!」
「まぁ......そうだけど。で、そろそろなんですか?クリピ管理担当官殿?」
「そうですね、あと五分ほどで見えてくるはずです。クリピ経理担当官殿」
「......本当に、あるんだろうな?」
「......本当だって言ってるでしょ。まだ信じてなかったの?」
「や、だって。目の前に宝の山が......!ってやっぱり胡散臭すぎるよ」
「胡散臭いって言われると確かにそうだけどさ、偶然なんて全部そんなもんだよ」
「確かに......」
宝くじ一等当たりました!何て言われたら、胡散臭いを通り越して怒って帰るかもしれない。でも、それも信用できるところから言われれば信じちゃうよなぁ。......俺はまだミルアを信用してない?ゼルドと同じくらいの付き合いなのに?そうだったかぁ。
「なに肩落としてんの......?」
「や、何でも。ちょっとがっくりきちゃっただけ。」
「......?変な子ねー」
「変な子て。」
「思えば、ナツキに初めて会った時も変な状況だったわねー......」
「あ、お前そんなこと言うと回想に......」
そう、あれは確か、第二百三十七期訓練兵として入団したての時だった。
「ほら、回想に入っちy」
「ああ~もう。入団して初めての訓練なのに、ペアを作れなんて惨いこと......教官はぁ。って、なんでみんなそんなにペアつくるの早いの!?」
私の周りの女子たちは既にペアを作り始め、残っているのは私を含め数人だけだった。なぜこうもペアを作るのが早いのか。まるで、ペアを作るべくして生まれてきたみたいだと思ってしまう。ペアを作ることを使命として生まれてくる。使命を遂行できない私。なんか、むなしくなってきた。
「なんで今日に限って数が奇数なのよ!は、早くペアつくらないと、あぶれちゃう!!」
そう、今日は風邪を引いたとのことで、男子が一名休みなのだ。訓練兵は男女で訓練を分けたりしないので、女子である私ミルアも大変危険な状況にあってると言える。......まずい。早くペアを作らないと、教官に気の毒な視線を送られながら素振りしてなきゃいけなくなる!まだペア組んで無い女子はっ!
「あ、よろしく~」
「私とペア組んでくださいっ」
「あ、俺とペア組んでくれない?」
「お願いしますっ!」
「Oh......。余ってる人が......もう......。いや、あそこでぶっ倒れてる人!って、なんであの人ぶっ倒れてんの!?血だらけじゃん!瀕死じゃん!デコから血吹いてるじゃん!ちょっと、そこの人大丈夫?」
「ぐ。ふ。女子のいじめがこうも陰湿だったとは......今まで馬鹿にしてごめんよ、女子のいじめ......」
「何に謝ってんのよ」
「......ん?俺か?」
「......うん。ペアが居なくて」
「ひぃっ!女子っ!......もう無いです!何も無いっす!お金も何も無いっす!あ、あわわわわわ......あとは健康な臓器ぐらいしか......まさか、売れというんですか!?私のピチピチの腎臓ちゃんを!」
「いや、イジメないから。って言うか、腎臓売れとかどんだけハイレベルな女子のいじめよ、それ。」
「......あれはもう、いじめっていう範疇じゃない。体罰だ。アレは体罰だ。俺、わるいことしてないのにぃ......ぐすっ!ひぐっ!」
ガクガクブルブル、と真っ青になって泣く女子。その女子は、健康的な褐色の肌とつやのある黒髪とは裏腹に、皮の鎧はボロボロになり、その下の衣服も所々に穴が開き、泥で汚れている。腕は顔と頭を庇ったのか特に汚れていて、靴の跡がビッシリとついている。
「ひどい......!これ、教官に言った方が!」
「ダメだ!これ以上リーナに迷惑かけるわけには......」
「リーナ......?リーナベルド教官の事?これ以上って、他に何かお世話になってることでも......」
「え!?お、うーんまぁ、ね。」
やべっ。といった様子で口を押える女子。なんか、この人嘘つくの苦手そうだなぁ、と何となく思う。そう言えば、今は訓練中だった。話していて大丈夫か気になって教官の方を伺ってみる。大丈夫そうだ。どうやら、交流を深めるため今は話しても良い時間みたいだ。
「......実は、少しだけお金を貸してもらってるんだ。諸事情でね。記憶もお金も無くって。」
「え!?記憶喪失!?魔法が原因なのかなぁ。記憶を消す魔法って言うのがあるって、一昨日魔術図鑑で見たけど......」
「俺は魔法のせいで記憶喪失なのか......」
「いや、あくまで可能性だけどね。」
「そう言えば、文字も何もかも忘れてるのに、自分の名前と言葉だけ覚えてるなんて、おかしいと思ったんだ。ピンポイントに忘れない部分があるなんて。」
「ピンポイントに?それは確かに怪しいわね......」
記憶がギリギリ生活に困らないレベルには残っている......確かに、怪しいと言わざるを得ない。名前さえ記入できれば、冒険者にはなれる。取り敢えずは簡単な仕事をこなして生活するのも困難ではない。そこだけ残っていることに、どこか善意が見られる......?
「俺、何かヤバいことして悪い魔術師にでも追われてたのかな」
「さぁ。って、どうしてあなたって俺って言うの?」
「ナツキで良いよ。どうしてって言われても、普通だろ?キミも自分のこと私って言うじゃんか。」
「私はミルアで良いわ。女の子が俺って言うのはあまり普通じゃないと思うけど......」
「へ?女の子?誰が?俺?」
「へ?そうでしょ?」
「はっ!」
「なに!?」
急に大きな声を出すナツキにびくっと反応してしまう私。何かに気が付いたのか、またしまった!という表情をしているナツキ。......いったい、何に気が付いてそんな顔をしているのだろうか?
「あ、もしかして気にしてた?」
「へ!?あ、そうそう!こないだも言われて、結構気にしてんだよねー!あははは!」
「そうなの。......よし!じゃあ、私といるときは女の子っぽい仕草をして特訓しましょう!」
「あ、それ助かる!」
「じゃあ、今から始めるわ。よーい、スタート!」
「よっしゃー頑張るぜー!」
「あ、さっそく!」
「あははー!今のはお約束ってやつだよー」
「なにそれーまったく、なつきは_____」
「あーそんなこともあったっけなー。」
「結局今も変なことはするし、男っぽい喋り方してるし。」
「いや、これは『女の子がちょっと男の子っぽい喋り方するかわいらしいヤツ』だから。」
「結局男の子っぽいんじゃない」
「いやいやこれは、ファッションで言うところのボーイッシュなカンジだから」
「なるほど。......許す!」
許すんかい。そこはもう少し粘ったらどうです?会話のネタがもうないんじゃい。だからもう少し粘ってくれないと困るんじゃい。でも、親しい人といると、自然と会話って見つからないか?......ミルアと俺はあまり親しくないのか。ゼルドと同じくらいの付き合いなのに。そっかぁ。
「がくっ。」
「もう、また肩落としてる。」
「ちょっとがっくり来ちゃって。」
「変な子」
「変な子て」
「変な子は変な子よ」
「そっかぁ。」
あー。早くミルアの言うダンジョンとやらにつかねーかなー。
作家の皆さん通貨設定とか考えるの凄いなぁ。白金貨とか、日本円に換算すると~とか考えると、眩暈が......(´。x。`)ウプッ
まだまだ精進が足りませんな!頑張らなきゃ!p(*^-^*)q




