11話 説明しよう!私がこの世界に来た経緯は―――――
私のPCのせいなのか、なろう全体の不具合なのか、保存すると一部分保存されないんですよ。
分かりやすく言うと『皆さん......?』って書いて保存するとするじゃないですか。
すると、『皆さ』とか、途中で止って保存されるんですよ......
四行くらい飛ばされて、アレ!?おかしいなって思って修正してやったらまた飛ばされてって。何回も繰り返してました。で、左上にある一つ前のページに戻るボタン。あれって、書かれた内容とかも保存するんですね。便利。......気付くまで五回は書き直したぞ(´;ω;`)
ページ戻って保存を繰り返したら、治りました。何だったんですかね。
「リーナベルド」
「......え?」
「私の名前はリーナベルドだ。」
「あ、ああ。」
てっきり鉄拳が飛んでくるかと身構えてた思ってた俺は、まさか普通に返答が返ってくるとは思っても無く、思わず聞き返してしまった。しかし、アレだ。......鍋食いたくなってきた。他意はない。
「リーナと呼べ。」
「おう。解ったよ、リーナ。しかし、アレだな。名前を知ると、さらに親しくなったみたいでいいな!」
「な......!お、お前は何を言っている!?」
あれ......?俺なんかおかしいこと言ったか?だって、『友達になろうぜ!お前、名前は?』ってシーン漫画によくあるじゃん。主人公の幼少期の回想シーンとかで。ところでアレだな。なんか鍋食いたい。......他意は無い。......ん?なんでそんなに熱い視線を送ってくる?ふざけてるのバレた?まさか、俺の頭にどう矢をぶっ刺すか考えてる!?......尻!?ちょっと待て深い意味は無い!鍋に......他意はないんだ!......あれ。他意しか無い気がしてきた。
「思えば、お前の名前を呼ぶ機会はたくさんあったのに、何で気にしなっかたんだろうな?」
「お前は、私のことを気に掛けるやつじゃないだろう。だからじゃないのか?」
「な~に言ってんだ。俺は、俺の中で二番目にお前のことを考えてるぞ?」
「え?」
「俺は、俺の次にお前のことを大事に思ってる。ま、人はアレだ。自分のことを一番に考えるってことだ。......その次に、お前のことを考えてる。」
「ナツ......わ、私も――――――――」
「なんせ、この世界で初めてできた友達だからなっ!」
うんうん。獣の声と腕の痛みで最っ高に不安だった俺に、この世界で最初に声をかけてくれた友達だからな。自分を抜いて、一番守りたい存在でもある。もはや、コイツは俺の親友と言っても過言ではない。もしかしたら、とっさの時は自分の身よりも優先して守っちまうかもしれない。
「友......だち?」
「ああ。大親友......だろ?」
あれ?またなんかまずいこと言った?......でも、こればっかりは俺の本心だからなぁ。どうしようもないって言うか、覆えしたくないって言うか。
「......くっ、ふっははは!そうだな、私たちは大親友だ。そして、お前はそういうやつだった。」
「俺、なんかおかしいこと言った?」
「いや、おかしくないけど、おかしいな。アハハッ!」
「どういう意味だよ?もしかして、からかってる?」
「からかってなんていないさ。......いつまでも、時がたっても、お前はそうやってお前のままでいてくれよ?」
「......どういう意味だよ?」
「その時になったら解るさ」
その時になったらって、えらく曖昧だな?それに、解るって、何が?一体、何がわかるって言うんだ?......やっぱり、からかわれているようにしか思えないんだけど。
「とにかく、今日はこれでおしまいだ。帰るぞ。」
「......いいのか?今日は全然できてないけど。」
「......こんなに手を震わせて、何を言っているんだ?今日の分の課題は終わった。帰ってゆっくり休め。明後日もダメなら、私から副教官には言っておこう」
「何から何まですまん。......でも、安心しろ。何があっても恩は返す。」
「ああ。期待しないで待ってるぞ。」
......この腕の痛みは、証明だ。この先、俺がどんなにくじけそうになって、痛くて辛くても、思い出せるように、これから増えていく記憶の中で存在を主張するように痛む証。たとえ、この痛みがただの筋肉痛でも、筋をひねっただけでも、弓スキルで初めて技を覚えた今日のこと......絶対に忘れない。そして、たとえこの体がぶっ壊れてでも尽くされた恩は返す。
「とにかく、今日は安静にしているんだぞ?」
「ああ。もちろん。俺も無駄に体をぶっ壊すなんてことはしたくないからな!」
ぶっ壊すなら、お得に行く。......なんてな。でも、なるべくぶっ壊さない方がお得だろ?それに、ただぶっ壊れるより、壊れていない方が使えるのは間違いないんだし。
「じゃ、帰るぞ。」
「待て。その前に、お前の秘密とやらを話してもらおう。約束だろ?」
「やはり、忘れていなかったか。まぁ、良いけどさ。いいか、これから話すことはすべて真実だ。信じられないかもしれないが、真実なんだ。」
「......わかった。話せ。」
そこまで言うのなら、話しても問題は無いだろう。俺は、そう思って今まで決して口に出さず封じてきた、この世界に来た経緯を話し始める。
「俺は、この世界に元々いたわけではないんだ」
「......続けろ。」
「俺は、この世界とは別の地球という場所で生まれ育った。しかし、ある日事故が起こってな。......本来なら死ぬはずの事故だった。しかし、死ぬと思ったら、左腕が折れるだけで済んだんだ。そして、現在位置を示す道具を使ったら、ここが見も聞きもしない場所だということが分かった。俺は、死んだと思ったらこの世界に居たんだ。」
「......なるほど。たしかに、お前が別の世界から来たというなら、文字や貨幣の価値が分からないのもうなづける。だが、言語は?問題なくこの世界の言語を喋っているが?」
「それは、俺もわからない。何故だかこの世界では俺の言っていることが通じるみたいだ。」
「しかし、お前は色々なことを知っていただろう?魔法とか、治療士の件もそうだ。あまりにもいろいろなことを知っていた。」
「それは、こっちの世界にもいろいろと記述があるんだよ。魔法は存在はしないが、魔法についての記述があるなんておかしい話だけどさ。治療師については、俺が居た世界には治癒魔法は無いけど、医者がいる。」
創作物でさんざん魔法なんて書かれてるから、当然のようにわかるなんていっても、解んないだろう。いや、でも待てよ?
「それに、魔法なんて創作物でさんざん書かれてる。この世界にもあるんだろ?騎士物語とか。」
「なるほどな。それで魔法について知っていると。」
フハハハハハ!やはりこの説明の仕方なら理解させることができたか。そして、やはりこの世界にもあるんだな。そういう小説的なやーつ。これは、要調査の必要がありそうだ。......違うよ?別に、俺がただ本を読みたいとかそういう事じゃないよ?......違うよ?
「で、それを私に話すのは、どういう事なんだ?」
「この世界の常識のことで、俺に疑いの目が向けられたりしたら助けてほしい。俺のサポートを頼みたいんだ。」
「なるほど。そういう事なら良いだろう。」
「あと単純に、リーナには知っておいて欲しかった。......さっきも言ったけど、俺の一番の友達だからな。」
「そ、そうか。まぁ、問題ない。お前に疑いが向けられたり、変な目が向けられたりしたときは助けようではないか。」
よかったぁ......。もし、信じてもらえなかったらどうしようか全く思いつかなかったからよかったよ。マジで。......嘘をついてたから、首ちょんぱされるかもとか思っちゃったよ。
「お前は、異世界からやってきたのか。だから、魔族に対しての恐れや憎しみがないのか。」
「ああ。むしろ、俺らの世界ではエルフは会ってみたいし、魔法は打ってみたい。剣も使った見たいっていう調子だからな。俺らの世界では、魔族もいないし魔法も無いんだ。知能ある生物は、人間だけなんだ。」
「そうか。だが、魔族に会ってみたいとはずいぶん酔狂なことを考えるんだな、ナツの世界の人間は。」
「そうか?俺は、その考えが正しかったって思えるよ。」
「そう......か。そうだな。......よし、今日はここまで!疲れはゆっくり休んで無くして、万全な状態で訓練に参加するんだぞ?」
「ああ。そうするよ。」
そうして、俺たちは解散した。......ここにもしょっちゅう来てるけど、ここは王国の壁の外。魔物が居てもおかしくないんだ。早く帰ろう。
「ふぅー。さすがに今日は疲れたな。にしても、まさか本当に一発で行けるとはな。......これ、上手く行きゃ他のスキルも覚えられんじゃねーの?威力が高くてスピードが遅い技とかなら案外簡単に覚えられそう。」
今回のことで、案外スキルポイントが足らなくても技は覚えれるということが判明した。必要ポイント数は、『技を扱えるようになる目安』みたいなものだという事。覚えるのはスキルポイントが足らなくても良い。......これはもしかして、とんでもないことを発見してしまったのかもしれない。もしかしたら、これは一般人が容易に技を覚えれないようにした処置なんではなかろうか?技や魔法を犯罪に使われることを避けた処置なんではないだろうか?テロに、犯罪に、違法な研究に。容易に手に入れられないようにすることによって、犯罪を未然に防いでいたのでは?
「もしかして、ヤバいんじゃないか?俺............ま、考えてても仕方ないか。」
そう。考えていても仕方がない。仕方ないから、このやり方は利用させていただく。......とりあえず、今日はゆっくり休もう。そして、明日は............せっかくの休日だ。ゆっくり休んで疲れをとろう。