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ポータルズ ー 最弱魔法を育てよう -  作者: 空知音(旧 孤雲)
第12シーズン 放浪編
553/927

第24話 海底洞窟 

海底洞窟で、史郎はポータルを見つけられるのか?

 マンボウ型点ちゃん5号は、海底をゆっくり進んでいく。


『(Pω・)ノ ご主人様ー、あれじゃない?』


 おっ、本当だね。巨大な岩に囲まれて穴が開いている。


『(*'▽')つ レッツゴー!』


 えーっ! あんなところに突入って、危険すぎるだろう!


 ……入っちゃいましたよ。

 意外に大きな洞窟だね。

 マンボウ、余裕で通れるね。


『(*'▽')つ う~っ、マンボゥッ♪』


 なんか違う、っていうか、なんでそんなの知ってるのかな?


 ◇


「へえ、海の中に、こんな場所があるなんて凄いね」


 洞窟の中を進んだマンボウは、水面に浮かんでいた。

 打ちあげた光の玉に照らされたそこは、洞窟の中にある巨大な空間だ。


 点ちゃん、この洞窟内の空気は呼吸可能なの?

 

『(・ω・)ノ 短時間なら何の問題もないですよ』


 長時間ならヤバいんだね。

 することしたら、すぐに撤退しよう。


 俺は点ちゃん5号『マンボウ』の上部ハッチを開け、ボードを浮かべた。

 ボードに腰掛け、洞窟奥の陸地へと進む。

 あっ、あれだな。


 洞窟の一番奥の壁に長方形をした緑色の岩がある。

 それは俺がかつて見たことがあるものだった。

 点を二つ飛ばし、長方形の岩に固定する。点魔法で二つの点を手前に引っぱると、ガリガリと音を立て、緑色の岩が左右に開いた。

 中には、黒いもやが渦巻いている。紛れもなくポータルだ。きっと学園都市世界のどこかに繋がっているに違いない。


「よっし、とりあえず目標達成と」


 ホッとした俺は、ポータルの横に張りだした岩棚に座った。


『(・ω・)ノ ご主人様、いくらのんびりだからって、そんなところに座りますか?』  

 えーっ、ポータルも見つかったんだし、少しくらいいいでしょ。


『へ(u ω u)へ ……まあ、いいですけどね。少し反省してもらいましょう』


 どういうこと?

 あれ?

 地面が離れていく。

 なんだろう?

 あれれ?

 腰掛けてる岩が動いてる。


 な、なんじゃこりゃーっ!


 俺が腰かけていたのは、甲羅の幅が十メートルはあろうかというカニだった。


 ◇


 カニの巨大な爪が俺の方へ伸びてくる。

 慌ててカニから飛びおり、空中で自分に重力付与を行う。

 カニの爪が横殴りに襲ってくるのを、重力の方向を変えることで回避する。


 俺は首から下げたペンダントを手に取る。


「ガンモード!」


 ティアドロップを繋げたような形をしたペンダントは、ライフル型に姿を変えた。

『枯れクズ』で作ったカートリッジをチェインバーに入れ、カニの頭に狙いを定めトリガーを引く。

 まばゆい光がライフルの先からほとばしり、カニの頭に向かう。

 

 驚いたことに、カニの甲羅はその光をはじいた。

 ビームが当たったところが少し変色しているが、カニにダメージが通った様子はない。


 再び爪が襲ってくる。

 これはしょうがないな。


 点ちゃん、ちょっと考えがあるから、傷つけないように仕留めてくれる?


『(^▽^)/ はーい!』

  

 俺に迫っていたカニの爪が、ピタリと止まる。


 ズズン!


 巨大なカニの身体が傾き崩れおちた。

 点ちゃんが『・』をカニの内部に送りこみ、生命維持に関する器官を断ったのだろう。

 グッジョブ、点ちゃん!


『(≧▽≦) えへへ』


 このカニ、点収納に入れとくから、甲羅の成分を調べてくれる?


『ぐ(・ω・) 了解!』


 さて、ポータルズは見つかったが、これを潜るのはちょっと待った方がよさそうだ。

 もしも、これが一方通行のポータルで、こちらの世界群でセルフポータルが開かないと、銀ちゃんとタムをあのまま放置することになるからね。


 ◇


 ポータル探索から帰った点ちゃん1号が、森の隠し小屋近くに着陸する。

 機体から降りてすぐ、何かおかしいと感じた。

 タムが飛びだしてこないのだ。

 今朝、あれほど蜂蜜クッキーを喜んでいたのにだ。

 もしかして、昼寝してるのかな?


 小屋に入ると、誰もいない。

 念のためベッドが置いてある隣の部屋も確認するが、こちらにも人はいなかった。

 

 パレットを出し、銀さんとタムがどこにいるか確認する。彼らには『・』をつけてあるからね。

 近くにはいないようだ。

 マップに映る範囲を拡大していくと、やっと二つの点が現われた。

 それは街の中心、『旅立ちの森』という例の黒い建物近くにあった。

 二つの点は、その建物へ向かって動いている。その周囲に五つ、銀仮面を表す点がある。


 これは……。


『(・ω・)ノ 二人は銀仮面にさらわれたようです』


 しかも、例の建物に向かっているってことは……。


『(・ω・)ノ 恐らく、あの二人に『旅立ちの儀』を施すためでしょう』


 どういうことだ?

 三十日間の猶予はどうなってるんだ?


『d(u ω u) 何かの理由で予定を早めたのかも』


 とにかく、何が起こってるか突きとめるよ。


 俺は自分とブランに透明化の魔術を掛けると、『旅立ちの森』へ向け瞬間移動した。


 いつもお読みいただきありがとうございます。

 とうとうポータルが見つかりました。

 問題は、それがどの世界に繋がっているかですね。

 次話、お待ちかね、黒史郎登場。

 明日へつづく。


『(・ω・)ノ ご主人様ーは、前回と今回、マンボウの中とカニの上で騒いでただけだよー』


史郎「……ホ、ホントだ」


『(; ・`д・´) 次話では働けーっ!』


史郎「は、はい、ごめんなさい」

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