表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポータルズ ー 最弱魔法を育てよう -  作者: 空知音(旧 孤雲)
第11シーズン ポータルズ列伝
472/927

第470話 ポータルズ列伝 キャロ編 第1話 ちっちゃなギルマス 

 『ポータルズ』の第十一シーズンとして、『ポータルズ列伝』が始まります。

 収録されているお話は、外伝として投稿していた作品を改稿したものと新作が混ざっています。

 その事、予めご了解ください。

 なお、 『キャロ編 第1話』に関連したエピソードは、以下のものがあります。


『ポータルズ 冒険者世界アリスト編 第8話』

『ポータルズ 冒険者世界アリスト編 第52話』


 そちらもお読みいただくと、楽しさが倍増します。


 時系列に触れておきますが、『獣人世界グレイル編』シローが聖女舞子を探し、獣人世界へ向かった頃になります。

 では、楽しいエピソード満載の『列伝』をどうぞ。

 

 私の名前はキャロ、アリストの城下町でギルマスをしています。『ギルマス』という言葉は、ギルドマスターを縮めたものですね。

 ああ、異世界の方にも分かるように説明しろってことですね?


 ここは、パンゲアという世界にあるアリストという国の城下町。

 アリスト国は、最近王様がお亡くなりになり、聖騎士でもある美しい少女が女王として即位されました。


 私のギルドでも、これまでギルマスをしていたマックさんが退任し、その後を私がひき継ぎました。

 最近は、女性が活躍する時代になったのかもしれません。


 ああ、そういえば、このことも話しておかなくてなりません。

 この城下町の住民は、ほとんどが人族です。異世界人はほとんどいません。

 実は、先ほど話した女王陛下は異世界人です。

 長く美しい黒髪をしていらっしゃるのですが、この黒髪と言うのが異世界人のあかしなのです。


 うーん、堅苦しいのは苦手だから、普段の口調で話すわよ。

 ウチのギルドに所属する冒険者にも、異世界から来た人がいるの。

 彼は、友人である女王陛下と一緒に、ある世界からこのパンゲア世界へ転移したそうよ。

 いつもぼーっとしている少年で、ギルドの仕事、つまり採集や討伐がきちんとできるか心配してたんだけど、あれよあれよという間に鉄ランクから、銀ランク、そして金ランクにまでなっちゃったの。


 先代ギルマスのマックさん曰く、「ウチのギルド始まって以来の逸材」だそうよ。

 私はのんびりしている彼しか知らないから、とてもそんな風には見えないけど。


 少し話が逸れてしまったわね。


 なぜ異世界人の話をしたかというと、実は私も異世界人なの。

 私の出身世界はエルファリア。

 人族から『エルフ』と呼ばれる種族が住む世界から来たの。


 私もエルフですかって?


 それが違うのよ。

 まだ秘密にしていることなんだけど、私は、エルフたちが『西の島』と呼ぶ大陸の出身なの。

 名前に『島』と付いてるけど、『西の島』は、れっきとした大陸よ。


 大陸の中央に大きな山があるのだけど、私の一族は、その西方にある森に住んでるの。

 種族の名前はフェアリス。妖精族とも呼ばれているわ。

 成人しても、せいぜい人族の半分くらいしか身長がないのよ。

 非戦闘系の闇魔術が少し使えるくらいで、人族よりずっとひ弱よ。


 前ギルマスのマックさんは、人族の中でも大柄で力も強い人だったから、なぜこんな私をギルマスに選んだのか、今でも分からないの。


 もしかすると、ギルドにいる時間が一番長いのが私だからかも知れないわね。

 なにせ、私はギルドに住んでいるから。


 迷子になって困っていた私を救ってくれた有名な冒険者さんが、ここで住めるようにしてくれたんだよ。

 家賃を払わなくていいから、本当に助かってる。


 その代わり、朝から晩までギルドの仕事をこなしてるわ。ありがたいことに、一週間、つまり六日ごとにお給金も出るの。

 採集はともかく討伐なんてできないから、書類仕事や新米冒険者の指導が主な仕事なの。


 このギルドでお世話になって、もう十年くらいになるかなあ。

 あっという間だったわね。


 え? ギルドが、どんなところかって?

 百聞は一見に如かず。

 ギルドの一日を見てもらいましょうか。





 いつもお読みいただきありがとうございます。

 列伝の第一話は、アリストのギルマス、キャロの登場です。

 史郎にとっては、冒険者になり立ての頃、助けてもらった恩人でもあります。

 アリストギルドの朗らかな雰囲気を味わっていただけたらと思います。

 明日へつづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ