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ポータルズ ー 最弱魔法を育てよう -  作者: 空知音(旧 孤雲)
第10シーズン 奴隷世界スレッジ編
427/927

第425話 奴隷世界編 第39話 大きなるものの国(2)

 チビは無事に両親にあえるでしょうか?



 現れたのは五人の巨人で、そのうち三人は手に巨大な槍を持っていた。

 一人、白髪で髭を生やしている。

 あれが里長さとおさだろう。


「テガっ!」


 武器を持っていないごつい顔の巨人が、どどどっと走ってくると、チビをがしっと抱きしめた。


「い、痛い!」


「テガっ、どこに行ってたんだっ!」


 男は、チビを抱えあげ頬ずりしている。

 大きなチビも、さらに大きな巨人に抱かれると小さく見える。

 男は涙を流しながらチビを抱きしめていたが、やっとこちらを向いた。


「お前が、テガを連れてきてくれたのか?」


「ええ、ちょっとしたことで知りあいになりまして」


「ご主人様、これ誰?」


 チビが当惑したような顔で尋ねる。


「ああ、その人が、きっとお前のお父さんだ」


「お父さんなの?」


 チビが尋ねたが、彼の父親は息子の発言が気になったようだ。 


「テガ、お前、『ご主人様』ってどういうことだ?」

 

「この人は、ボクの『ご主人様』なの」


 チビが俺を指さす。


「おい、お前!

 テガを奴隷にしてたなっ!」


 チビの父親が、まなじりを上げ近づいてくる。

 槍を持った三人も、こちらに近づいてきた。

 やれやれ、面倒くさいことになりそうだぞ。


 ◇


 チビの父親らしき男と、槍を持った三人、合わせて四人の巨人が俺を取りかこんだ。

 彼らの表情は、情け容赦ないものだ。

 どうやら、これは話しても分かってもらえまい。

 だが、とりあえず……。


「俺は、この子を奴隷商人から助けたんだが」

 

 言うだけ言ってみる。


「助けたのに、息子はお前をなぜ『ご主人様』などと呼んでる?

 いい加減な事を言うな!

 覚悟しろ!」


 四人の巨人が四方から迫ってくるさまは、気が弱い人なら身動きもとれなかっただろう。

 巨大な槍が、俺の前でシールドに弾かれる。

 巨人が四人とも宙に浮きはじめた。


「な、なんだ!?」

「あわわわ!」

「うわっ!」


 口々に叫びが上がる。

 ここは目を覚ましてもらわないといけないから、容赦しない。

 点で上空に持ちあげた四人を、自由落下させる。

 彼らは、ビルの五階くらいの高さから、悲鳴を上げならが落ちてくる。

 地面にぶつかるすれすれで停めてやる。


 重力付与を切ると、腰を抜かしたのか、四人とも地面にドスンとお尻を着け動かなくなった。


「もう一度言いますが、俺は奴隷商人から彼を解放しました。

 俺の言ってることが分かりますか?

 なんなら、もう一回……」


「ま、ま、待ってくれ!」

「も、もうやめてくれっ!」

「分かったから、やめてくれっ!」

 

 槍を手にしていた三人は、俺の言葉を理解したようだ。

 チビの父親だろう巨人だけが、納得がいかない顔をしている。


「お前は、なぜ――」


 面倒くさいから、みなまで聞かず、彼の身体を再び空に上げる。

 今度は、十階建てのビルくらいの高さから自由落下させた。


「。。。」


 ああ、ちょっとやり過ぎたか。

 白目をむいてるな。

 

『へ(u ω u)へ やれやれ、ご主人様は、相変わらずですねえ』


 ほら、聞きわけないおじさん巨人、おじ巨人(?)のせいで点ちゃんに呆れられちゃったじゃないか。


『(*ω*)つ なんでやねん!』 

 

 点ちゃん、ここで突っこみですか。よく分からないけど。


 その時、白髪白髭の巨人が、こちらに近づいてきた。

 落ちついた表情からすると、攻撃する気はないのだろう。


「あなた様は、もしかしてシロー殿では?」


 あれ? 

 俺、もう名乗ってたっけ?

 いつもお読みいただきありがとうございます。

チビのお父さんは、面倒な性格のようです。

 では、明日へつづく。

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